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魔力暴走


『妖精国』中央北部『キャメロット』


『クイーンキャメル』の森


チッチッチッチ!


ピィーピィーピィー!


「‥‥‥‥?!‥‥‥‥ここは?何処だ?確か、俺とアルディスは同時に転移して‥‥‥パーシヴァル領に先に?‥‥‥ん?」


俺は、意識が朦朧としながらも。周りを見渡した。


「ログハウスの中?それに何で俺、あれ?」


裸であった。何も(まと)わない裸一貫であった。


「それに?ベッドの上?‥‥‥‥ここはどこなんだ?」


俺は部屋の周りを見渡し始めた。


ガチャリ。キイイー!


部屋の扉がいきなり開いた。


そして、開いた扉の前には金髪ロングの長耳巨乳美少女エルフが裸一貫で立っていた。


「ん? あれ? セツナ‥‥君?良かった!やっと目を覚ましてくれた! 良かったあぁ! ごめんね!     僕が君の転移魔法陣に入っちゃったせいで!!」


 と目の前の美少女エルフが言い終えると。裸一貫の状態で俺に抱きついて来た。


「あ、あの? どちら様で? それと布か服を纏ってくれると助かりますが」


「嘘? 僕のせいで記憶障害まで起こしちゃったの?本当にごめんね!セツナ!‥‥‥もしかして、また魔力暴走してるとか?!‥‥‥しょうがない。恥ずかしいけどもう一度頑張ってみるね」


 ……この美少女エルフの正体はアルディスだったのか。普段の男装しているから全く分からなかったし。今は、意識が朦朧として上手く考え事ができない。


 そして、アルディスは俺を押し倒そうとし始めた。そして、アルディスのお腹より上から実る大き2つの果実が揺れている。


 不味い。非常に不味い。


 アルディスはこの後、何をしようとしているのだろうか?分からない。分からないが、とりあえず。俺の腹から降りてもらい。服を着てもらわねばなるまい。


「ア、アルディス!お、おり」


「セ、セツナ! や、やっぱり! まだ、魔力暴走の残りが? 今すぐ口づけと儀式をしてあげるからね」


 さっきから。何を言っているのか。頭が働か無い為に考えられない。


 だがそれをさせると大変不味い事だけは分かった。


「だ、大丈夫だから。アルディス!俺から降りて、先ずは服を着てくれ」


「うん! 口づけだね! セツナ!!」


「チゲーよ俺から降りてほいんだ」


「いっくよって! キャア! 何するんだい! せっかく、さっきみたいにセツナの魔力暴走を抑えようとしてるのに」


「さっきみたい?‥‥‥‥いやいや、その前に服を着なさい。そのハレンチな身体をしまえ。えい!」


「キャア! 何で枕をを僕に投げるんだよ、全く。さっきは最後まで上手くいったのに。本当に全く!」


 俺を心配していたアルディスは、今度は、腹を立てて起こり出した。エロエルフという種族は喜怒哀楽が豊かである。


「ほら、座って!」


「って!うわぁ!」


 俺はアルディスにベッドの方へ座らせる。何故か嬉しそうな表情を浮かべている。


「何で?そんなに嬉しそうなの?アルディス?」


「‥‥‥‥いやー!緊急だったとはいえ。初めてだから緊張したしね。セツナは魔力暴走起こしてたし、緊張だから仕方ないよね。緊張たったし、エヘヘ」


スゲー嬉しそうに、はにかむアルディス。


「‥‥‥‥‥」


 俺は、自分の血の気が引いていく気がした。


「確か、魔法使いが魔力暴走を起こした時の一番の対象方は‥‥‥他者に何処かに触れてもらい魔力を発散させるだったか…」


俺は、アルディスをじっと見つめる。


「ん?エヘヘ!」


 嬉しそうに笑う。アルディス。


「‥‥‥‥‥‥‥とりあえず。ご飯にしよう。腹減った」


「うん!セー君」


「‥‥‥セー君?」


頭 がボーとして何も考えられない。


「はぁ!とりあえず、服を着よう。どっこいしょっと!」


「あ、ちょつと!待ってよ!セー君」


 セー君?セー君?‥‥‥セー君‥‥もういいや。とりあえず。


「はぁ!これからどうするかな!全く」


 俺はそう言いながらベッドの近に置かれていた。自分の服を着るのだった。


「君も服を着ろ。アルディス王子。ほれ!」


 パシン!


「あっ!痛った!何で投げるんだよ!全く!それに何で呼び方が最初に戻ってるのセー君?」


「呼び方を最初のセツナ君に戻さなかったら。ずっと会話しないぞ。アルディス王子」


「うえっ! それはやだ!‥‥‥分かったよ!セツナ君これでいい?」


「あぁ、ありがとう。アルディス王子」


「あぁ、また、王子呼びー!」


 そんなやり取りをしながら俺達はきちんと服を着て。ログハウスの外に出た。


「ここは、何処なのかな?セツナ君。分かる?」


 アルディス王子はそう言うと俺の顔を見てくる。


「‥‥‥‥‥」


 俺は彼女の顔を静かに見つめる。


「な、何?どうかした?また、怒らせちゃった?」


俺はアルディス王子の頭に優しく手を乗せる。


「‥‥‥ふぅ、アルディス!」


「な、何?セツナ君!」


「この、『セルビア』の事や俺達の旅が全て片付いたら二人っきりで話し合おう」


「話し合う? 何を?」


「君と俺との今後だよ。色々なね‥‥だから、少し待っててくれ。悲しい思いはさせない。それで大丈夫か? アルディス?」


「僕とセツナ君との今後?‥‥‥‥うん! それで大丈夫。全部の事が終わったら必ず話し合おう。約束だからね」


「なんで、そんなに嬉しそうなんだ? 全く。普通なら怒るところだかな。‥‥‥」


 俺はそう言って。アルディスの頬を右手で優しくなぞった。


「な、何するだよ!全く!いきなり!僕の顔をなぞるなんて!変態!そう言うのは全部。終わって話し合った後でにしてよ。バカ!」


アルディスはそう言いながら。恥ずかしそうに身体を悶えさせた。

「いや、俺が寝ている最中に何をされていたのか想像しただけなんだがな」


「想像? 変態さんなの?」


「はぁー、全く。女心は全く読めんな。」


 ‥‥‥事故だったとはいえ、これからどうするかな、そんな事を真剣に考えながら朝食を食べた。



『クイーンキャメル』の森・入り口


「この、魔力総力は?‥‥‥‥‥カミナリ君が近くに入るのかい?」


北西部ギャラハット領・領主ギャラハット領あらわる。


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