神地鳴神・怪悪大戦 No.4 暗黒の蹂躙
〖鳴神島海域〗
「固まれ固まれ」「皆で固まり」「大怪異に変わるのだ」「千や万の力を一つの力に」「違法の化物共を」「返り討ちにしろ」
重なり、合わさり、交わり合い一つの巨大な怪異が幾つも鳴神海域周辺に現れる。
【【【【ゲヘヘヘヘヘヘヘ!!!!】】】】
〖大怪異・大入道〗
【【【【オホホホホホホ!!!】】】】
〖女の怪異 大女〗
【【【【ギチギチギチギチ!! ガハハハハハ!!!!】】】】
〖火間蟲入道〗
大型の大怪異達が〖傲神・ベルセルク〗へと向かって行く。怪異達の万の力で暗黒大陸の神を落とす為に。
「祭りだ……祭り……殺戮の祭り……これを楽しまない奴等はいねえよな?! 傲神魔法〖赤黒の十字刀〗……割れなあ!! 愛刀!〖破壊の場〗」
(………アハ………ハハハ………はい………)
血塗られた十字の剣がベルセルクの前に顕れ、真ん中から半分に割れ、ベルセルクはその十字の剣を……〖破壊の場〗を大怪異達へと投げつけた。
「〖破壊の場〗! 走り、むしり、爆ぜさせろ! 〖快楽の欄脚〗」
(アハ………アハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!)
【【【【ゲガアアァァ?!!】】】】
【【【【キャアアアアガァアア?!!】】】】
【がギギギぎぎぎがが?!】
大怪異達が肉塊や血が雨と成り、鳴神の地や海域に降り始める。〖傲神・ベルセルク〗の一方的な暴力が引き起こす。あり得ざる現象の天気がベルセルクによって、成立する。
「化物が……怪異共! あの巨体の化物から優先的に片付けろ。俺達の圧倒的な数を活かせ、軍としての力を……」
「列島大陸の虫か……お前、蜘蛛というのか? 面白い……俺はお前を殺そう。殺し、暗黒大陸の俺の研究室に持って帰ろうか。列神魔法〖蝿蟲降臨〗」
ズズズ………ドスッ!
「発揮……しろ?……何だ? これは……虫の触口?……」
土蜘蛛の身体に穴が空く。生暖かい虫の管が土蜘蛛に突き刺さっていた。
「ギギギギ……この実験体は仮死で良いんですか? ゼルゼ様」
〖暗黒大陸 失楽の園の汚濁 ベルゼビュート〗
「そうだな……それと。あれとあれもだな。それからあの死骸も持ち帰る」
「ギギギギ……了解です。という事です。小型の蜘蛛一緒に来てらいます」
「……奇怪な姿の蟲があ……俺の身体から離れろ!!」
「新鮮な研究対象だな。実に解剖がしがいがある被験体だな……蟲達よ。他の外れは入らん。お前達の子供の苗床として、屠ってやれ」
「「「「「ギギギギ……ギハハハハハヒハハ」ハハハ!! 了解、了解! ベルゼ様!!」」」」
大、中、小、多種多様な意思ある蟲達が高笑いし、嬉しがる。向かってくる怪異達を捕えては、身体の体内に卵を植え付け、苗床として利用する。
「しかし、あれが魔法大陸の〖神ノ使徒〗か……何とも発展途上で未来が楽しみな存在か。暗黒大陸のあの黒耳の娘もあれ位の才能があれば、〖リリス〗も何故、あれの教育に熱心なのが未だに分からないな」
〖鳴神 海域〗
「西方の悪魔共を追い出せ。列島大陸の事情に首を突っ込んだ事を後悔させてやるのだ」
「フフフ……無理ですよ。無理。〖極神 レヴィアタン〗様を、この列島大陸に上陸させた時点で、この大戦が起こる事は必然でした。我々、暗黒大陸の〖七終神〗は仲間意識が他の大陸の神々よりも強くてですね。他の三神は結界を張る為に来れませんでしたが、四神もいれば貴方達は滅ぼせましょう。布の怪異殿」
「お前ら……」
「ええ……ええ! その表情が暗黒大陸に住まう悪魔族の糧になるのです。暗黒大陸は常に食料不足……主食は魔力残滓と負の感情。さあ、もっと寄越しなさい。それが暗黒大陸の食料不足の解消に繋がるのですから。悪神魔法〖第二階級 悪魔 ●●●●●〗」
新たな悪魔達が顕れる。〖魔窟〗の……暗黒大陸の際奥に潜む深淵の悪魔達がやって来る。
餌を求め、〖怪異〗達を殺しにやって来る。だが高位の怪異達もやり返す。死なない為にやり返す。やり返すが、それは暗黒大陸から喚ばれた者達を更に喜ばし、更なる惨劇を加速させていく。