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二人の騎士に救いの手を No.5 ユーウェイン卿



『森羅の樹海』の中


「おらにゃあ!!」


ガギーン!


「うがあーー!」


キーン!


「くぅ!!なかなかやるにゃあ!!」


「うおお!」

ドカァーー


「‥‥‥なんと!あのユーウェインと互角以上に渡り合っているとは、メイエス殿彼女はいったい?」


「セシリアですか?あやつは、元勇者パーティーの1人で。地上では、拳王姫の名でエウロペ大陸でもかなり有名な者です」


「元勇者パーティー?‥‥‥あぁ、ランスロット卿が以前、遠い親戚が活躍しているとか言っていた。勇者パーティーですかな?」


「(遠い親戚?)ええ、その勇者パーティーです」


「だからですか、あのユーウェインとまともに闘えているのは」


「そうですね。セシリアは『始まりの大森林』を代表する戦士ですから」




「いくにゃぞ!ニューエン!風魔法『風落華激』」


「うごう!(神代魔法(紫)『紫重吾』)」


ドガアアアン!


互角。


力は全くの互角である。


技をぶつけ合う度に2人は樹海の壁にぶつかる。


「ぐにゃあ!!強いにゃあ!ニューエン!‥‥‥‥奥の手いくにゃぞ!『神気・風』・『新風獣人(しんふうじゅうじん)』獣化術解放・『聖獣化・風』」


「‥‥‥うがあ?」


「本気で行くにゃあ!ニューエン!!獣化術解放・『聖獣化・風』」


「セシリアの身体が白く光?周りには風が舞っている?‥‥‥なんじゃ、あの技は?」


「ユーウェイン!気をつけろ!先ほどの技とは明らかに違う」


ケイ殿がユー卿を心配そうに見ながら叫ぶ。


「おうが!!!!‥‥‥‥(神代召喚『獅子・グリムス』)」


ユーウェイン卿が叫ぶと。地面から魔方陣が浮かび上がり。その中から白い(たてがみ)をもった。純白の獅子が現れた。


「ウオォオオオオオオ!!!」


「にゃあ!凄い、圧にゃあ!!!」


ビリビリビリビリビリビリ!!!


純白の獅子が叫ぶと『森羅の樹海』の中が激しく揺れる。


「‥‥‥‥ユーウェイン様。そのお姿は?‥‥‥」


「うがおは!」


「そうですか、こちらにも呪いを撒き散らす女王が入るのですね」


(ん?こちらにも?‥‥‥‥あの、純白の獅子。もしや、『幻獣の楽園』の者か?)


「そして、あの者は‥‥‥サテュロス殿の子孫ですかな?」


「おおう?」


「はい!ユーウェイン様。大英勇サテュロス殿です」


「ぎあ!」


「はい!行きましょう、我が主」


「‥‥‥なんにゃあ?いったい?まぁ、いいにゃあ!!!拳王連激・「風雷翔」」」


「いきますぞ!ユーウェイン様!」


「がああ!!」


「神代・回帰『獅子の咆哮』」「がお!(獅子の紫口)」


拳王連激・「風雷翔」と獅子・グリムスとユーウェイン卿の技がぶつかり合うが。セシリアの技が押し負け。セシリアは樹海の壁に叩きつけられる。


「なんにゃあ?白い奴!いきにゃり。神代・回帰かにゃあ?卑怯にゃぞ!!!」


「すまないが、ユーウェイン様は元気そうに見えてもう、限界に近い。契約者の私にとってらそんな、状態の主をほっとけるわけなくてね。最初から全力でやらせてもらう!!」


「が‥‥‥あ?」


「‥‥‥主人、思いのいい奴にゃあ!白いの!‥‥‥にゃら、わっちも本気でいくにゃあ!‥‥‥‥神気・風雷『疾風の神殺し』」


現代魔法とも違う。


神代魔法とも違う。


神話、神明魔法でもない謎の力。


そんな、魔法使いや神代魔法師の者達が使わない力を獣族のセシリアが使用する。


「いくにゃぞ!二人の獅子!!!これがわっちのとっておきにゃあ!!!!」


セシリアはそう叫ぶと二対(につい)の獅子に突撃していく。


「‥‥‥‥あれはどうしますか?ユーウェイン様」


「うがうれ!」


「真っ正面から受けて立つと?!‥‥分かりました!行きましょう!神代獣撃『純白獅弾』」


「おう!(神代魔法(紫)一直紫口)」


二人の獅子も神代魔法を纏い。セシリアに突撃する。


「にゃはは!いいにゃあ!いいにゃあ!!ニューエン!白いの!最後に立ってた奴が勝者にゃあ!!!」



「そうですね!!!ウオォオオオオオオ!!!」


「ぎああい!!!」


二人の獅子とセシリアはぶつけ合う。‥‥‥がセシリアとぶつけ合った瞬間。


「ん?神代魔法が維持できない?」


「ぐがあお?」


「これがわっちの全力にゃあ!!!神気『風神雷脚』!!!!」



「くっ!防ぎきれない!!ぐあっ!」


「おおおお!!!ぎゃあ!」


バタン!!ガクッ!


グリムスとユーウェイン卿はセシリアの『風神雷脚』を喰らい。その場に倒れてしまった


「セシリアが勝った‥‥‥」


「まさか、ユーウェインが‥‥‥円卓の騎士の一角が負けるとは。ユーウェイン!グリムス殿!大丈夫かぁ!!」


激殿は驚き。ユーウェイン卿とグリムスの方へと向かっていく。


「うにゃあ!おにゃえら、かなり強かったにゃあ!闘ってくれてありがとうにゃあ!ニューエン!グリムス!」


「うぉ!立てません。ユーウェイン様。ハハハ、完敗ですね」


「‥‥なはこ!」


「そうですね。ハハハ!私達の負けです。セシリア殿。と主も申しております」


「まぁ、これでおにゃえの家族達に呪いが行くことがにゃくにゃって、良かったにゃあ!ニューエン!よしよしにゃあ!」


「あがお!」


セシリアに頭を撫でられて。恥ずかしそうにユーウェイン卿が頬を()いていた。

呪いで顔が歪められているが、セシリアに撫でられて、とても嬉しそうな表情を浮かべているよう私は思えた。

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