表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
707/867

〖神ノ使徒〗の夢会議


……ここは? 夢か? 成る程、まだ寝れるな。


「うおっ! 何だ? また夢ん中かよ。おいっ! エドワード。どっかにいるのか?」

「何? ここ。私、確か。図書館で勉強していた筈じゃ……」


ん? この女の子の声、どこか聞いた事ある様な……


「あれ?…君、神成君じゃない?」


「は? 何でレイカさんがここに居るんだ?」


「いや、それは私のセリフなんだけど?」


 剣技大陸(アルトネ)に居る筈のレイカさんが何故か、俺の前に立っていた。そして、その隣には金髪の青年もた。


「何だ? お前ら。知り合いか? なら、俺の自己紹介からだな。俺は天空大陸の〖神ノ使徒〗《ファタモルガナ・メテオーロロギア》だ。ヨロシクな」


「〖神ノ使徒〗?」

「天空大陸の……てっ! お前、ロロギアかよ? 俺、神成だ。」


「あ? 何だ? 子供に呼び捨てにされる覚えは……神成?……お前、まさか……魔法大陸(エウロペ)のカミナリか? 何で子供の姿になってんだ?」


「いや、色々とあってな……」


「色々ねえ。そんでこっちの可愛い娘は?」


「ん? ああ、この娘は剣技大陸(アルトネ)の娘で…」


「カンナギ・レイカよ。よろしくね。ロロギアさん」


剣技大陸(アルトネ)?……知らねえな」


「は? 剣技大陸(アルトネ)を知らないって、嘘でしょう? 結構、有名な筈なんだけど」


「天空大陸は下の情報はあんまり伝わらないんだろう? エドワードから聞いたことあるぞ」


「まあ、制限はされてるからな。色々と……それよりもここは何処なんだ? 数週間前にエドワード奴と会った場所と似てるんだが」


「夢……〖夢見の世界〗だな」


「「は? 夢の世界?」」


「ああ、以前、ここで師匠に……」


《仲良く話し合っている中、申し訳ないないがね。時間が無いんだ失礼するよ》シュボ!


「「「は? 兎?」」」


《姿、何て何でも良いんだ。それよりも今、ちゃんと活動出来ている〖神ノ使徒〗はたった三人しかいないのかい?》


「〖神ノ使徒〗って……何でアンタがその名前を知っているんだ?」


「ボクはアリーナ様の使いだからね。知っていて当然だろう」


「はい? アリーナ様の使いですって? 何でそんな子が夢の中に現れるのよ」


「伝えに来たんだ。色々とね。魔法世界(アリーナ)の現状のヤバさをさあ」


「アリーナ世界の現状の? マキナじゃなくてか?」


「上は扉が開かなければ、まだまだ大丈夫だよ。それに君が居るしね。猶予はまだまだある。問題は下の方さ」


「下ねえ? エクシスなら、ちゃんと落としてエドワード達にも、それを伝えたろう? 数年前事だけど様。先代様の言い付けで奴等の家も〖最果てに〗送ったしな」


《そう。それで天空大陸は猶予ができた。問題は下の大陸さ。魔法大陸(エウロペ)は安定してきたけど、剣技大陸(アルトネ)列島大陸(イザナギ)は〖神々の黄昏(ラグナログ)〗の動きがいよいよ活発になってきた》


「活発? いや待ってくれ。魔法大陸(エウロペ)にはまだ隠れてる奴等が居るだろう? 〖異界・イシス〗に」


《それはまだ大丈夫さ。数週間前に起きた大規模な次元の狭間の揺らぎによって〖異界〗の世界は不安定になった。あちらの時間で数ヶ月は出てこれない筈さ》


「数ヶ月?……じゃあ、先に〖怪異〗の対処の為に〖列島大陸(イザナギ)〗に行っても問題はないのか……」


《そう、ボクが今回頼みたかったのは、列島大陸(イザナギ)の事さ。〖神ノ使徒〗である将軍君は未だに苦戦しているからね。今回の召集も来れなかったみたいだし、かなり追い詰められてるみたいなんだ》


「将軍が?……だから〖怪異〗が地球側にも現れているのか?」


《そんな感じだね。まぁ、相手は【皇帝】何だから苦戦するのも頷けるよ。だから〖黄の神ノ使徒〗である君が助けに行ってあげてよ。以前の様にね……それとカンナギの女の子。君は…》


「な、何かしら?」


《それよりも強い相手をしなければならないよ。剣技大陸(アルトネ)の北側には注意が必要だよ……先代のエドワード君と良く相談して対処に当たりなよ》


「……いや、いきなり北側には注意が必要って言われても良く分からないんだけど?」

「説明が大雑把過ぎるよな。この兎……」


 俺とレイカさんが目の前の兎について離していると。


「だから、今、神ノ使徒で動けるのは俺達しかいないから頑張れって事だろう。俺は上を死守する。カミナリは列島大陸(イザナギ)に行って、仲間の将軍とやらを助ける。レイカは北に居る列島大陸(イザナギ)で暴れてる奴よりもヤバいのを相手しないといけない。ソイツらが暴れ始めるから急いで対処しろ! そう言う事だろう? アリーナの遣い?」


 ロロギアがそう言って兎に質問した。


《うん。そうだね。そんな感じだよ。流石、長い間、神ノ使徒をやってるだけはあるね。ロロギア君》


「随分と大雑把に話を纏めたわね」

「……ああ」


 〖神ノ使徒〗でまともに動けるのが、七人中三人しかいないとはな。将軍……焔は大丈夫なんだろうか? 心配になってきた。


《話は以上だよ。天空大陸と剣技大陸(アルトネ)はまだまだ猶予はあるけど、列島大陸(イザナギ)は色々と不味いんだ。〖黄〗の君なら分かるだろう?》


「……ああ、準備ができ次第、向かうつもりだよ」


《そう。それを聞けて安心したよ。アリーナ様は本当に良い神ノ使徒をお選びになったね。ではまた何処かで……》シュン!


「要件だけ言ったら。消えちゃったわね」


「神の使い何て皆、自分勝手だからな」


「うわ、何よそれ、最悪じゃない…」


「最悪だから、現代じゃあ、皆、余り関わろうとしないんだがな」


 俺とレイカさんがそんな話で盛り上がっていると……


「……それよりも神成。お前の所に幻神鳥(ハーピィー)が来たりしてないか?」


 ロロギアがそんな質問をして来た。


幻神鳥(ハーピィー)いや、俺は今、魔法世界(アリーナ)とは違う世界に居るから、そもそもあっちの世界の人達とは会って無いぞ」


魔法世界(アリーナ)とは違う世界? いつ戻って来るんだ?」


「んー? 明日には戻るつもりだよ。なんかあるのか?」


「……なら、そのタイミングで会うのか……」


「会う?…ロロギアさっきから何を言ってんだ?」


「カミナリ。そのうち、お前の前に知り合いの幻神鳥(ハーピィー)が現れられると思う」


「知り合いの幻神鳥(ハーピィー)?……ハルピュイアの事か?」


「!……やっぱりお前だったか、頼む。ソイツとあって、もし薬が欲しいと言われたら渡してやってくれないか? できれば製造方法も知ってたら教えてやってくれ、見返りは……俺を好きなタイミングで喚べる加護をやるからよ。頼む」


「薬……?」


「ああ、名前はユグドラの……」

「ユグドラ? それってエドワード君の?……」


「ロロギアの加護?……破格だな。了解した……その子に会ったら渡して……」


「あっそろそろ起きる時間かしら?……神成君。ユナにまた近々会いに行くらって伝えといてね。バイバイ」

「マジか! カミナリ! 頼んだぞ! 親友達の未来の恋がかかってるんだ! 頼んむ」


「……ああ、さよならう。二人共。了解した……エドワードの薬なら腐るほど……」


ジリリリリリ!!!!


ドサッ!


チュンチュン……チュンチュン……


「造られたからな……てっ……夢、覚めたか……約束は果たすぞ……しかし……列島大陸に行く準備……急がない行けなくなったな。焔の為にも…」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ