表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/868

二人の騎士に救いの手を No.1 敏感な五感


『ぺリノア領地・ はぐれ妖精の里』


「まさか、こんな辺境に隠れて里があるとはな? のう。 セシリア」


「ニャア。助かったニャア、もう少しで危うく死にかけたからニャア」


「いやー、驚いたべ。こんな別嬪(べっぴん)さん達が森の中でさ迷ってんだからよう。おらー、ビックらこいたでよう」


「わっちもビックらこいたのニャア。まさか『妖精国(アルフヘイム)』で純粋なエルフに会うニャンてニャア」


「あぁ、おら達ははぐれエルフだども。若い時に間違えて水門を潜っちまったり。『セルビア』から荷物に紛れて入国しちまっただよ!そんで、ぺリノア卿が統治するぺリノア領地の居心地の良さに惚れ込んで。こんな年寄りになるまで居座っちまった」


「あの、そのぺリノア卿と言うのは?」


「ぺリノア卿か? あのお方はアーサー王様の盟友だとも。」


「盟友?」


「んだ。領地は貰っているがなぁ、立場は同格なんだわ。何でも昔、アーサー王はぺリノア卿に何度も窮地を救われたとかでな。それが、まさか、南の諸侯様達と一緒に反乱を起こすなんて考えもしなかったべ」


数日前にこの隠れ里に案内されてから『妖精国(アルフヘイム)』で今、起きている出来事やこのところの数日間の事は隠れ里の人達から聞くことかできた。何でも伝達妖精という種族がいるらしく。こんな、僻地でも直ぐに国の出来事を知らせにくるとか。


「ウニャア。難しい話しは嫌いニャア。『セルビア』に帰りたいニャア~、バカンスしたいのニャア」


セシリアは数日前からこんな感じである。まるで緊張感を持っておらんな。


「セシリア、お主。『妖精国(アルフヘイム)』に来てからなんだか、ダルそうにしておるのう」


「ウニャア~!ここは駄目にニャア。メイエス、四方八方怖いものがいっぱいニャア。頑丈な結界で守られてるからあっちから来ることはニャいがニャア~!」


「結界? あっちから? お主は獣族だから。私やエルフ、妖精達では、分からない存在に気づき心が穏やかになれないのだな」


「そうニャ感じニャア。魔力も上手く練れニャいし!やべぇ所ニャゾ! ここ」


「そうなのか? 私は普通に使えるがな」


「メイエスは魔法族ニャから、わっちと違って魔力濃度が高ければ、高いほど健康的になるニャロウ?」


「あぁ、そうだな。私の故郷『魔法族の里』やその隣の国『幻獣の楽園』は『妖精国(アルフヘイム)』と同じくらい魔力濃度が高いからな」


「ニャルほどニャア。まぁ、あんまり、暴れニャイ事を進めるニャア~、外の連中に目を付けられたらヤバイからニャア~」


「ん? キャメロット城に集まる者達の事か?」


「違うニャア~、それよりもヤバイ奴らニャア~!あーー!これはわっちにしか感じとれニャイのか‥‥‥ブルブル」


数日前からずっとこんな感じである。


「‥‥‥まぁ、そこの獣族の娘さんのいうとおりじゃな。『妖精国(アルフヘイム)』のキャメロット城やベレアスの湖ら辺ならドンパチやって良いだろうが。ここは、僻地南だから。‥‥‥南東部か!『冥界』に近いのかのう。まだ、『魔窟』よりはましだから安心じゃがな」


「冥界に魔窟?」


「‥‥‥‥知らん方がええぞ。別嬪さん達。知らんほうがええ!」


宿の主人はそう言うと宿の食堂から出てってしまった。

その日の夜は、隠れ里の宿に泊まり。久しぶりにまともな食事にありつけたのだった。


「ウニャア~!これからどうするニャア? メイエス? セツニャ達と合流するのかニャア?」


「そうじゃな!まずはタマキにでも相談して‥‥‥」


「その、腹黒キツネが数日前から見あたらニャイがニャア、逃げたかニャア?」


セシリアが悪そうな顔で笑う。


「誰が逃げたですって? セシリア嬢。ポチっとな!」


タマキがふらっと現れた。


「ギニャアアアア! ニャアんで腹黒キツネが居るのニャアアア!!」


「タ、タマキ。お主、この数日間何処に行っとったんじゃ?」


「はい、エスフィール嬢。ご主人様と先ほど出会えまして。あと数日したら転移魔法でエスフィール嬢を迎えに来ると言ってらしゃいました!」


「わ、わっちはニャア?ビビビビ」


「セシリア嬢の名前を伝えると」


ふーん。あっそう!


「だそうです」


「あんの!元馬鹿勇者がニャアーー!今のパーティーじゃあ、わっちが1番の古株ニャのに、いつも、いつも、ぞんざいに扱って、くそニャアー!」


セシリアがブチギレる。


「どうやって会えたのだ?」


「ここ数日。『妖精国(アルフヘイム)』の南エリアで騒ぎがありました。アグラヴェイン領とユーウェイン領。ちょっと遠かったでしたが、パーシヴァル領に簡易転移魔法で行ってたんです。そして、なんと、パーシヴァル領でご主人様達と再開できまして」


「そこにメリュジーヌ卿とアルディス王子は?」


「えぇ、3人一緒にいましたね。新しく可愛い女の子が3人も増えていましたが」


ピキン!


「あー、出たニャアアア!! セツニャの何処でも美少女発生魔法がニャア。アイツはニャア、昔からいろんニャ所でフラグを立ててはニャア‥‥‥」


「合流したら、一緒にアイツを絞めるぞ!セシリア!」


「了解ニャア。メイエス!」




『はぐれ妖精の里』外


「ぎあ! 着いた!」


「ほ、本当か? ユーウェイン?!」



『ユーウェイン卿』


『元円卓の騎士ケイ卿』


呪いを背負いて共にあらわれる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ