幕間 お嬢様と元委員長は脱獄したい ①女学院に収監されましたわ
〖とある次元の狭間〗
「あぁ、クソッ!まさか決戦後に襲って来るなんて思ってもいなかった‥‥‥‥いったい何処に飛ばされるんだ?」
「‥‥‥‥天界や魔窟かしら?」
「そして、魔法陣から現れた君はいったい?」
「‥‥‥‥そうね。まだ内緒ね」
「なんだそりゃあ‥‥‥次元の狭間の出口が見えて来た」
ガリア帝国の決戦後、突然、オカマ男に襲撃され、俺と魔法陣から現れた女性は、知らない場所に飛ばされた。
そして、俺、神成 刹那が魔法大陸で大冒険している最中、地球に残った、とある二人の少女は違う意味での大冒険を繰り広げていた。
〖地球サイド・どこかの女学院〗
ガチャ‥‥‥カチャカチャ‥‥‥‥キイィ‥‥‥‥
「‥‥‥誰も居ない?アヤネ」
「‥‥‥居ませんわ。ここを抜ければ念願の外ですわ」
「なら、さっさと、こんなヤバイ場所から逃げ出しましょう。これ以上、ここに居たら私達まで可笑しくなるわよ」
「ですわ‥‥‥何故、私がこんな目に、今頃、ルアさんとセツ君との家族生活が待っていましたのに」
「‥‥‥アンタ。彼にフラれまくってるのに本当にめげないわよね。無敵のメンタルね」
神成の元同級生〖神無月 恵〗
「何ですか?恵。セツ君にフラれて、まだ、立ち直れていませんの?女々しいですわね」
神成の元恋人〖天王洲 アヤネ〗
「ねぇ?さっきから、あの小教室で話し声がしない?」
「いやいや、流石にあんな空かずの教室に入る娘達が居るわけ‥‥‥」
声が聴こえますね。ピッキングで空いていなかった教室に逃げ込んで、一安心したいたせいでしょうか、私は少し油断しておりましたわ。
教室には外に通じる扉があり、ここを通れば自由な世界へと繋がっています。
そして、私とケイが会話に夢中になっていると、廊下の方から声が聴こえてきましたわ。ここはケイを生贄に私だけでも、この百合の園から逃げ出して‥‥‥
「とか、考えているなら、止めときなさい。身体能力じゃあ、アヤネよりも私が上よ。私を裏切った瞬間に私はアナタを捕まえるわよ」
「‥‥‥‥何を言っているですか?私とケイはあの辛く厳しい冒険を超えた無二の親友ですよ。そんな裏切るような事!‥‥‥あっ」
「お馬鹿!興奮して過ぎよ!廊下に居る連中にバレる‥‥‥あっ」
「やっぱり!空かずの小教室から声が‥‥‥へ?」
「何々?やっぱり、何か居‥‥‥た?」
居るのがバレてしまいましたわ。この場に居る四人の目線が交差していますわ。キョロキョロらしていますわ‥‥‥そして。
ピイィィィ!!!!
「もしもし!!編入生方を発見しました。彩夏御姉様。天王洲さんと神無月さんの御二人ともおります!」
「こちらです!こちらですよ!皆様!可愛いし編入生の御二人はここにおりました!」
「「ヒ、ヒイィィ!!見つかりましたわ!」見つかったわ!」
「包囲!包囲!」「洗礼め受けないで逃げ回るとはどういうおつもりですか?」「外へなど絶対に逃がしませんわ」「さぁ、私達と交遊を深めましょう!!天王洲さん、神無月様」
「ちょっと!いっぱい集まって来たわよ!アヤネが騒ぐから!」
「見つかったのはケイのせいではありませんか!そ、それよりも逃げますわよ!捕まったらまたあの様な‥‥‥」
「いったい何処に逃げるのかしら?アヤネ」
「‥‥‥‥貴女は、彩夏御姉様」
「出たわね。ケレスの生徒会長」
「そう。私は貴女の姉貴分の火米良義 彩夏。さぁ‥‥‥私と凄い特訓をしましょうか。アヤネ‥‥‥」
「‥‥‥絶対に嫌ですわ。彩夏御姉様の特訓なんてトラウマにしかなりませんもの」
あぁ、こんな状況になったのも、全てはセツ君が私を引き留めてくれなかったせいです。
そのせいで、私とケイは何故か半年間ケレス女学院に転校と言うなの収監される事になってしまったんですわ。
▽▽▽▽▽
数日前の〖ケレス女学院正門前〗
「着いたわよ。愛娘、半年間。ここで花嫁修行していきなさい」
ドサッ!
「お、お母様!そんな殺生なっ!ですわ!見捨て無いで下さいですわ!セツ君に会いたいですわ‥‥‥え?ケイ?」
「着いたぞ。恵。その乱れた精神をここで正してこい」
「離して!ママ!!ここだけは、この女学院だけは駄目よ!!だってここは頭が可笑しいで有名な‥‥‥は?アヤネ?」
「二人で頑張って生き残りなさい」
「二人で頑張って生き残れ」
「「イヤアァァ!!誰か助けてぇぇ!!!収監されますわ!!!」るわ!!!」