表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
662/867

幻創決戦・〖國終りて、甦生しは勇ある者〗No.25 最高と最強の語り合い


上流階級(ハスリ)エリア〖ガリア帝国国立学校〗


「それにしてもこんな場所に来るとは思わなかったよ。ガリア皇族や上流貴族御用達のガリア帝国最高峰の学校かぁ。久しぶりに来たけど、相変わらず広い敷地に煌びやかな建物だね。魔術院とは全然違うよ。神明魔法『白銀の(オージェンタム・ランケア)』」


「私の卒業した学校だ‥‥‥そして、私が始まった学校でもあり。今日をもって、終わりを迎える場所だ‥‥‥ガリア(けん)術『白鱗(ヴァン・エカイユ)』」


「この技でも互角とはね。流石、ガリア帝国軍の〖元帥〗にして最強と名乗るだけはあるね」


「そちらもまだまだ余裕があるように見えるな。魔術院の最高の魔術師・マーリン殿」


剣から竜の形をした剣撃?魔法では無いのに魔力を帯びているなんてね。ガリア人らしからぬ事をするものだと勘違いしていたけど、白劍の騎士・ウェルキン・ゲトリクス・アルウェルは本当にガリア人なの?‥‥‥赤の女王とも面識があったみたいだ。


「‥‥‥‥アテナ神が無理矢理にでも私とセシリアを転移させて連れた来たのも頷けるよ。私の愛弟子が君と赤の女王の二人を同時に相手をしていたら、今の状態の彼では負けていただろうね」


「あんな少年が赤の女王・〖エレイン〗様に勝てるわけないだろう。あの方は全てを欲し、それを自らの力に取り込み続ける。欲望と渇望の乾きを満たす為にな」


「‥‥‥だから〖異界〗を消滅させたと?そこに住んでいた子達の意思は無視して、消したというのかい?‥‥‥そんな事を勝手に決めるのは神様だろうと許されない行為だと思わないかい?赤の女王の新しい右腕君」


「全ては女王の意思のままで決まる。私がそうだった様に、今後のガリア人の未来は全てあの方がお決めになられていくのだ」


「それを強制と言うんだよ。ウェルキン・ゲトリクス・アルウェル、そんな事は神話まで神々の時代までのお話さ。神代からは神も人もそれぞれが自らが考えて判断する時代に変わったんだ。そんな時代を逆行させる事は絶対に許されないね」


「それは何か?神話時代はアテナ地方とユグドラシル地方を壊滅寸前に追い詰めた過ちを話しているのか?白き獣よ‥‥‥私は元帥にして〖六騎士(シス・シュバリエ)〗の第一席。ガリア帝国にあるあらゆる文献を閲覧できる立場にあるので、お前の事は色々と知っているのだぞ」


「‥‥‥だから何だい?今は大人しくしているつもりさ。それにガリア帝国に対しては、あらゆる協力をしてきてあげてる筈だよね?今更、私が君達に行ってきた善行をたかだか人族の‥‥‥ましてやガリア人がどうこうする事などできないよね?」


「何だと?‥‥‥‥〖勇者の育成〗〖魔武器の普及〗〖バルバッハの孫の教育〗‥‥‥まさか全てにガリア帝国に対しての契約を設けているのか?」


「そんな最近どころじゃないよ。ガリア帝国と私があらゆる契約をし叶えてあげ続けたのは、神代が始まってからずっと続いている。だから、君達ガリア(ゆかり)のある子達が私に攻撃して当たる様な事があった場合はね‥‥‥‥」


バキッ!!!


「〖天上の理〗からの天罰が君達、ガリア人に持たされるんだよ。ウェルキン君」


「‥‥‥‥左腕が可笑しな方向に曲がったか〖白き咲き戻り(ヴァン・ルヴニール)〗」


「な?‥‥‥‥折れた左腕が再生した?君は回復魔法を使えるのかい?いや、どこかに回復魔道具を隠して‥‥‥‥」


「どちらも違う‥‥‥‥私はガリア人父ととスリア人の母から産まれた混血。〖白き正拳(ヴァン・フラペ)〗」


「‥‥‥‥君、今なんて言っ‥‥‥んだ?!がぁ?!」


それは一瞬だった。一瞬で間合いを詰められて、私はガリア帝国国立学校へと殴り飛ばされ、その衝撃で煌びやかだった学校の建物は瓦礫の山と化してしまう。


ドゴオオオオオオオ!!!!!!


〖瓦礫の山〗


ガリア人とスリア人の混血?‥‥‥‥いやいや、あり得ない。スリア人は確か神代時代の末期には、魔力暴走による〖魔堕ち〗としてガリア帝国から弾圧され、全て滅ぼされた筈、それが生き残って子孫を繋いでいただって?あり得ない。


「‥‥‥‥何処に隠れた魔術師・マーリン。貴殿がこの程度で終わる存在とは到底思っていない。出てきて私と問とを続けるか、殺されよ」


「誰が殺されるかい‥‥‥‥ウェルキン元帥。〖天上の理〗の契約すら覆すスリアの力。全く予想だにしなかったよ。お陰で貴重な魔道具〖魔女の髪飾り〗が壊れてしまったじゃないか‥‥‥」


パキンッ!‥‥‥


「成る程、先程の私が与えたただの一撃で一度死んだとはな。案外、脆いのだな。魔術院の最高の魔術師・マーリン殿は」


「何を言っているんだい?そんな君も、今から私が与える技で、吹き飛んで逝ってもらうんだけどね?」


「‥‥‥‥何だと?」


「吹き飛んで逝きなよ!神明魔法〖白銀の追撃(オージェンタム・インペトゥス)〗」


「?!花弁の獣?‥‥‥ぐっ!」


ドガアアアンンン!!!!!


「女の子に手を上げたんだ。それ相応にヤられる覚悟は持ってもらわないとね。元帥君‥‥‥そろそろ反撃に移らせてもらうよ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ