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幻創決戦・〖國終りて、甦生しは勇ある者〗No.23 《魔王ユナ・エスフィール》VS《優麗の騎士・エマ・マテリナル》


首都・テトクリス〖ゴール城〗


よもや、ガリア帝国の首都に足を踏み入るとは思わなんだ。ましてや此処は皇族が住まう〖ゴール城〗とはのう。


「ちょっと!何を余所見をしてるのよ。その綺麗な顔に傷が付いちゃうわよ!ガリア帝国の宿敵魔王さん。新魔銃隊一斉射撃させて。ルルス」


「了解です。エマ御姉様。新魔銃隊。一斉に敵対象へと放てぇぇぇ!!」


「「「「「「ハッ!!!!!」」」」」」


「くっ!多勢に無勢か‥‥‥数千人もの敵に対して私、一人ではいずれヤられてしまう」


「ガルルル!!!!それならば‥‥‥我輩達があれ等を対象しよう!エスフィール殿。〖豹緑の狩り〗」


「良かった間に合った!神代魔法(赤)〖赤き紐の結び〗」


「ケット・シーにメイジー?何故、お主達が此処に‥‥‥」


「私達も入るよ。魔王領の魔王様」


「此処が今のゴール城か‥‥‥成る程。どれ程時間が経っていてもゴール城は全く変わっていないのだな」


「‥‥‥貴方はセツナの先生殿か?久しぶりですね。まさか貴方まで此処に居ようとは、それに隣の方は‥‥‥」


「ギャラハットって呼んでくれるかい。それとこっちの人はね」


「神代時代のガリア帝国に仕えた騎士マルクス・サイローだ。以後、宜しく頼む。現代の魔王殿」


「神代の‥‥‥ガリア帝国に仕えた騎士?ですか‥‥‥」


「あぁ‥‥‥あれが今のガリア軍人か。遠距離から少女を狙う卑怯者達。オーン腹心!マルクス隊の抜刀を許可する」


「はっ!マルクス様!許可が下りた‥‥‥全軍。抜刀せよ!!」


「「「「「抜刀!!!!!!!!」」」」」


「殲滅せよっ!」


「「「「「オオォォォォ!!!!!!」」」」」


「何?あの連中は‥‥‥いきなり現れて、私の新魔銃隊に襲いかかってるわけ?」


「〖異界〗からの頼もしい助っ人だ。エマ・マテリナル‥‥‥そして、これでお主とはサシで闘えるのう。喰らえ!(りょく)魔法〖緑樹の弓〗」


「アンタ‥‥‥いつの間に私の背後に?‥‥‥つっ!ガリア魔銃術(ティラユール)〖異動の魔弾〗」


《エマ・アテリナル》そう兵力1百万人以上入ると言われているガリア軍人の中でも弓、投擲、魔銃等の射る武器に関して比類なき才能を持つ軍人。

その腕前は魔法大陸(エウロペ)の〖投擲使い〗の中でも五本の指に入ると言われておったな。


そんな者が相手などとは私も運が悪かったが‥‥‥


「お主からはとてもイヤな気配を感じる‥‥‥悪いが無気力かした後、解呪させてもらうからのう。〖枝矢〗よ」


「何を勝手に決めてんのよ?私はどこも可笑しくないわよ。〖点弾〗」


私が緑魔法で作った大量の魔枝の矢を銃弾で防ぐとは、エマ・アテリナルが持つ銃は何なのだ?玉の数には限界があろうに、何故、あれ程の量の弾丸を放てるのだ?


「何?私の連射速度に驚いちゃった?魔王様?フフン!凄いでしょう?この〖魔銃・二拳銃(オルトロス)〗は、高名な魔具師〖ナルカミ〗って人が作った武器でね。ここを押すと‥‥‥」シュンッ!


「何?エマ・アテリナルが消えたじゃと」


シュンッ!

「擬似的演算転移ができるのよ。魔王様‥‥‥ガリア魔銃術(ティラユール)・〖爆雷の魔弾〗」


「くっ!こんな距離から攻撃じゃとっ?!私を護れ!!神煌具『緑樹・霊剣』!!〖大樹の盾〗」



ドドドドドドドド!!!!!!


辛うじて躱せた‥‥‥危なかった。

広範囲の雷弾?がゴール城の宮殿へと飛び火する。


「簡易的な転移に雷弾‥‥‥‥セツナのアホめ。昔は聖魔法しか使えないように擬装していたと言っていたが‥‥‥隠れて自分の能力を〖魔武器〗としてガリア帝国に提供しておったのか?あのアホ‥‥‥」


「キャハハ!!凄い!あの距離から無傷だなんて凄いじゃない!魔王様!それにその武器‥‥‥高価そうね。しかも呪われて魔法が上手く使えない私達、ガリア人が絶対に扱えそうにない武器なんじゃない?」


「‥‥‥敵に手の内は教えぬ。しかし、お主。もう少し周囲に気をつけて闘ったらどうなのだ?このままではこの首都・ガリアの中心たる〖ゴール城〗が崩壊するぞ」


「‥‥‥‥‥別に良いじゃない。崩壊して」


「何?」


「アンタも薄々は気づいているでしょう?どうせこの内戦みたいな騒ぎが終わった後のガリア帝国なんて崩壊するなんねて」


「‥‥‥‥」


「答えないって事は思ってるのね。まぁ、私はガリア様が〖異界〗に手を出そうとした時点で、この国は終わると思ったけどねぇ。魔王様が納める〖魔王領〗を筆頭に神代からのガリアの圧政に苦しまされた国々が長い怨みを晴らす為にやってくる。何でわざわざ魔法大陸(エウロペ)の中心のアテナ地方に国を興したのかはよく分からないけど‥‥‥‥やり返される日が来たってだけの事よね」


「‥‥‥‥現在のガリア帝国と魔王領は同盟関係にある。そして、不当な侵略は一切できぬ様。契約されておる」


「そうね。北側は何もしないかもしれないわね。でも東のユグドラシル地方。南のフレイヤ地方。西のヘファイストス地方の国々は違うわ。その三地方の境界線で生活する人達はガリア帝国の弾圧で追いやられた人達だもの、子孫から脈々と受け継がれたガリア帝国への怨みが根付いているわ‥‥‥この私でさえね」


「‥‥‥何?お主。今、なんと言った?」


「内緒よ。ガリア帝国の宿敵になんか、教えるわけないわよ‥‥‥‥そろそろ闘いを再開しましょう。だから、私が勝ったら貴女の力とその武器を寄越しなさいよ!魔王様!!ガリア魔銃術(ティラユール)・〖無差別の飛弾〗」


「それは無理な相談じゃな‥‥‥もう良い。一気に終わらせる‥‥‥‥起きよ。神煌具『緑樹・霊剣』‥‥‥展開せよ‥‥‥神代・回帰〖神代樹海廊(ユグドラシル)の庭〗」


「‥‥‥何?此処‥‥‥何処?」


「覚悟せよ。エマ・アテリナル‥‥‥深緑龍の庭だ。覚悟せよ‥‥‥」


「キシャアアアアアア!!!!!!」


首都・テトクリス〖ゴール城〗に突如として深緑が栄える。

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