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幻創決戦・〖國終りて、甦生しは勇ある者〗No.20 スリア國の新たな三騎士


神成 刹那所有。耳飾り魔道具〖最果ての孤島〗内


「わぁ~!凄い大きい都市に着きました~!あんな衝撃、セツナ様は大丈夫しょうか~?」


「〖黒の服〗があれば何の問題もありませんよ。それよりも貴女はいったい何時から‥‥‥‥」


「んぁ~!んな事より、オラ達も戦わないんで良いんか?白き姫さんよう。外じゃあ、何処もかしこも戦ってるていうのによぅ」


「愚問でふ‥‥‥拷問の怪我がまだ癒えないティターニアをその戦いの場に行かせる気ですか?ありえない」


「こ、こんな傷くらい大丈夫よ‥‥‥直ぐに立って‥‥‥あっ!」


ティターニアは平気そうに言うが、一歩足を前に出すと転びそうになってしまった。


「あ、危ないです~!転んじゃいますよ。妖精の嬢王さん~」


「お、おいっ!大丈夫かよっ!王‥‥‥‥こりゃあ確かに無理だな‥‥‥ごめんな、王。アンタが苦しんでるのに気づいてやれなくて。済まねぇ」


「だ、だから、これぐらい平気‥‥‥」


「では、時が来るまで安静にしていて下さい。そんなボロボロの状態で歩き回られても邪魔ですので‥‥‥エイッ!」


「イイィン?!‥‥‥白き姫‥‥‥あんた何したのよ‥‥‥ンオオオ?!」ドサッ!!


パシッ!と白き姫が魔法で作った白い塊をティターニアの身体にくっ付けると、雪軟体魔獣(ホワイトスライム)が現れ、ティターニアを拘束した。


「ンンン?!(何すんのよ?!)」


「だからバカな女王の治療と拘束ですよ。貴女は最後まで生き残りらなければいけないのに軽率な行動が多すぎます‥‥‥八人の誰か一人でも欠ければ終わりなんですから、最後まで確りと隠れていてくれないと‥‥‥‥ね」


「ンモモモ!!だからって何で変態スライムを?!ふざけんじゃないわよっ!ンン?!私、これでも〖不思議の国〗の嬢王なんだけどぉ?!ンモモモマ?!!」


「‥‥‥‥オラも何故か拘束されて目まで隠されてるから何も見えねぇべ。なぁ?ソフィアって娘さん。おめえも目隠しされて何も」


「はい~!私は何もされていないので自由です~!、それにティターニアのどエロい光景が広がってます~!」


「何?!!白い姫!!オンらの身体の拘束を早く解いて‥‥‥痛たたた!!違う。違うだっ!それは締め付けてるだよ!!!」


◇◇◇◇◇


耳に付けてる幻の魔道具〖最果ての孤島〗内がそうなっているとはつゆ知らず、俺が絶対に訪れたくはなかった首都・テトクリスの都市を眺めていた。


「ガリア人の始まりと終わりの都市。〖テトクリス〗‥‥‥まさか赤の女王の力ずくで連れて来られるとはな。此処は‥‥‥‥リアルナ地区か。確かスラム街だでしたよね?マーリン先‥‥‥」


俺はマーリン先生の方を振り返り、そう質問すると。


「えっいっ!それを返せっ!アホ弟子」


俺が付けている魔道具〖最果ての孤島〗目掛けて手を伸ばして来た。


「のわぁ?!こんな時に何、遊んでるんですか?マーリン先生!」


「君が今、身に付けているその耳飾り。〖魔術院〗の金庫に隠していた幻の魔道具〖最果ての孤島〗だろう?」


「それは魔法中央国の機密事項の至宝だよ。返しなさい」


クソ。こんな緊急時に何、言い始めてんだこの人は?‥‥‥‥仕方ない。さっき密着された時に奪い取ったあれを見せて身動きを取れなくさせてやるか。


「‥‥‥‥いいえ、これはただの耳飾りですよ‥‥‥‥それに良いんですか?そんなに激しく動いちゃって‥‥‥下の下着履いてないのに」


「は?下の下着だって?‥‥‥まさか?!」


マーリン先生が自身のスカートの上を触り何か確認し始めた。良し、これで身動きは封じた。


「‥‥‥‥履いてない?‥‥‥」


「純白のパンツって、マーリン先生って以外に清楚ですよね。こんな可愛らしい下着を」


俺はそう言って、純白色の布生地を指を使いながら空中で回し始めた。


「‥‥‥‥そ、それ、私のパ‥‥‥変えせぇぇ!!」


「とかやっている間にアイツらが来ましたよ。マーリン先生!!俺は赤の女王の相手をするんで宜しくっ!それと俺の〖黒衣〗で新しい下の下着は作って着せたんで、今は動き回っても大丈夫ですよ‥‥‥‥まぁ、俺がもし赤の女王に負けたら。マーリン先生の服を巻き込んで消滅するんで。ウェルキン元帥の足止めには全力で望んで下さい。じゃあ、またっ!」


「あっ!コラッ!待てバカ弟子!!私のパンツ返してぇぇ!!!」


「見つけたぞ。魔術師・マーリン‥‥‥今度こそ、決着をつける」


「くっ!あのバカ弟子!!覚えてろよぉ!!」



マーリン先生の怒りの声が聴こえるのを放置し、俺は赤の女王へと突っ込んで行く。


「良くもテトクリス何かに移動してくれたな。女王さん‥‥‥」


「フフフフフフフフフフフフフフフ!!!!聴いたわ。聴こえたわよ。貴方のその耳飾り。〖最果ての孤島〗なのおぉぉ?!」


「‥‥‥‥だからどうした?」


「フフフフフフフフフ!!!!じゃあ、それは私の物よ!!そんな珍しい〖神秘の切り取〗は私にこそ相応しい!!寄越せ!!返せ!!私の新しい黒いドレスと〖最果ての孤島〗の耳飾りを!!!愛しのアトスを返してよぉおおおお!!フフフフフフフフフフフフフフフ!!!」


「‥‥‥相変わらず。何でも欲しがりの化物だな。アンタは‥‥‥‥だがその執着と執念は嫌いじゃない。がアンタはこの魔法世界(アリーナ)にとって害悪過ぎる。だから、そろそろ倒されろ。御伽の国化物さん達。黒衣・天雷魔法・〖黒雷明〗」


「フフフフフフフフフ!!!!‥‥‥‥嫌よっ!!赤黒纏装束(ルベルアーテル・ストラマギア) ・〖赤の(カルペ)〗」


ズドオオオンン!!!バリバリバリバリバリバリ!!!


首都・テトクリス〖リアルナ地区〗に黒色の雷撃と赤色の血結晶が激突する轟音が響き渡った。

それが各所の最後の戦いに合図になったのかは定かではないが、首都・テトクリスの各地での最後の戦いが始まろうとしていた。



中流階級(ラルナ)の〖ラ・テール地区〗


「サーシャ様!!!バルバッハ様は何者かに操られています!!逃げて下さい!!」


「ダハハハ!!!!魔術師の認定も受けていない魔法使いが白兵戦に強い騎士相手に勝てるわけなかろうに、何故、俺に執着する?!魔女見習いの小娘!!」


「‥‥‥‥だって‥‥‥貴方は私のお爺ちゃんだもん‥‥‥助けないいけない」


「俺がお前のお爺ちゃんだと?ダハハハ!!済まん思い出せんな!!」

六騎士(シス・シュバリエ)・元第四席《蛮勇の騎士・バルバッハ・ブルータス・ガグラス》〗(サーシャの母方の祖父)


「サーシャ様!!!逃げるのですよっ!!」


「‥‥‥‥カルバスト。生きててくれて凄く嬉しいけど静かにしてて‥‥‥‥ティターニアの為にもお爺ちゃんは助けないといけないの‥‥‥お願い」


「‥‥‥くっ!ならば私も加勢します。援軍が来るまで耐えましょう!!」


「ダハハハ!!全ては赤の女王の為にっ!!!」



〖テトクリス・ゴール城〗


「キャハハハハ!!、ほらほら、滅ぶすんぜんのガリア帝国よ。〖魔王〗自ら来たんだから、その莫大で羨ましい魔力と魔法でゴール城を壊さなくて良いのかしら?〖闇弾〗」


「‥‥‥‥ガリア帝国は現在、停戦中じゃ。それに首都の民‥‥‥いや、ガリア帝国の民を救う事が最優先。だから邪魔をするな。銃使いの女!!闇魔法〖暗いの闇鈴〗」


パキンッ!!


「‥‥‥‥あっそう!流石、歴代最高の魔王とか言われるだけに敵国の民まで救っちゃうんだ‥‥‥それに珍しい(りょく)魔法だけじゃなくて、特種魔法の闇魔法まで使えるなんて‥‥‥‥恵まれ好きじゃない?アンタ?」

六騎士(シス・シュバリエ)・元第三席《優麗の騎士・エマ・マテリナル》〗



上流階級(ハスリ)エリア〖ガリア帝国国立学校〗


スパンッ!!‥‥‥‥ドオオオンン!!!


「‥‥‥素晴らしい浮遊魔法だな。魔術師‥‥‥」



「君は強すぎるね。ウェルキン君‥‥‥(あの馬鹿弟子、後でお仕置きしてやる)」


「それはお褒めの言葉として受け取ろう。そして、赤の女王の為に死んでくれ‥‥‥頼む」

六騎士(シス・シュバリエ)元第一席及びガリア帝国全軍元帥《白劍の騎士・ウェルキン・ゲトリクス・アルウェルニ》〗



それぞれの場所で今、ガリア帝国を存亡をかけた最終決戦が始まる‥‥‥‥

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