幻創決戦・〖國終りて、甦生しは勇ある者〗No.3 真のジャヴァウォック
あの時(スリアの国)の時代は浅はかな魔竜だった。そして、敬愛する真の魔女様‥‥‥‥僕のお話を造り出した魔女様‥‥‥M・G様。何故、M・Gと言わされていたのか忘れた‥‥‥‥。
以前の時代は馬鹿な魔神に仕える振りをして、魔女様‥‥‥あぁ、いやこの時代の頃には〖赤の女王〗の外皮を着ていたね。
馬鹿な妖精竜の身体と意識と神聖な蛇亡骸をの奪い、意識だけが外界をさ迷っていたね。そして、セルビア国で大量の手に入れた妖精達の屍を密かに〖不死議の國〗へと持って帰った。
すると〖赤の女王〗様はとても喜んだよ。焦げた屍に〖魔〗の者を入れて死なない兵隊を造り上げた。
そして、現在は〖不死議の國〗を乗っ取った。現地の弱者達も楽しく殺した。
そして、次は‥‥‥‥外界‥‥‥‥〖スリアの国〗を滅ぼしたガリア帝国への復讐だね。待ってた。待ってた。親愛なる〖魔女(●●ー)〗様の為、〖赤の女王(●ース)〗様の為、〖妖精屍体〗様の為?‥‥‥‥今のあの方はいったい何人交ざって入るのだろうか?
いやいや、そんな事は今はどうでもいい。今はただ、ガリア帝国の復讐をして、外界の美しい場所に旅に出なくては‥‥‥そう誓って〖赤の女王〗様と共に念願の外界にやって来た。
僕は自由になる。だから悪さも平気でするし、偽りの誓いで〖魔女〗に、〖赤の女王〗に、〖妖精屍体〗だって頭を下げるさ‥‥‥‥全ては僕の自由を掴む為に、色々な努力をしてやるのさ‥‥‥‥それが何れだけの騙しで周りが不幸に成ろうともね。
最後に僕だけが幸福なら素晴らしいと思わないかい?君達。
「だから僕の為に殺し合え、外界の奴等同士の屍で、乗っ取ったガリア人の身体で、あらゆる種族同士で傷付け合いなよ。魔法大陸の民。魔竜闘技〖怨嗟跋扈〗」
ガリア帝国内の北の地には美しい黄金の麦畑と、あらゆる魔法大陸産の瑞々しい食物畑が広がる農耕地があり。その中心地にはガリア帝国北の都市〖レッド・グラン〗が存在する。その農耕の北都市全域に嘘邪竜を中心に黒い煙が放たれ、周りを巻き込み拡がっていく。
「‥‥‥‥がぁ?!!!何?この記憶はあぁぁああ!!!!」
「したくない‥‥‥‥殺したくない。僕に殺させないでえぇぇ!!!」
「止めてっ!止めてっ!止めてっ!アァァァアア!!!」
「ハハハハハハハハハ!!!何で私は無抵抗な子達を殺‥‥‥‥」
「あああああああ?!!!」
「ガルルル!!!!魔竜っ!!止めよっ!貴様っ!!皆が苦しんでいるっ!!」
ケット・シーが魔竜に怒声をあげる。そして、周りの身動きか取れないガリア人達の身体を手に入れた〖魔〗が自身の身体をかきむしる。
妖精の屍に魂を埋め込まれた者も悲痛な雄叫びをあげる。
嘘邪竜に付いてきた兵隊達も同じ様な症状が起こる。
「な、何じゃ?‥‥‥何故、皆が皆。自傷行為をしている?こ奴等は仲間同士ではないのか?」
「で、でも、私達は何ともなってなくない?ユナさん。それに〖不死議の國〗から来た〖レッドウルフ〗から来た皆も‥‥‥でも何か頭がボーッとしてきた様な‥‥‥‥」
「確りしな。メイジーッ!私達には〖異界〗での耐性があるから動けるんだよ。だがね。気を張っていないとあの魔竜の精神汚染に歠まれるよっ!!ほろほろっ!可愛い孫に群がろうと集まりだすんじゃないよっ!赤の女王の兵隊共!!神代魔法(朱)〖朱血脉動〗」
朱色の鞭がしなり。精神汚染が完了した人だった。者達を朱色の縄が彼等を拘束する。ユナ・エスフィールとメイジーの前に朱色髪の女性が現れた。
「グラマラスになったメイジー?」
「お、お婆ちゃん?!な、何?その姿っ!か、カッコイイッ!!」
「私を褒めるのは後だよ。メイジー、何だか知らないうちに二回も転移させられた様さね。オマケに此処はガリアの土地かい‥‥‥‥これも運命かね?ティターニア」
「ルディ殿?」
「お婆ちゃん?」
「いや、何でも無いさね。それよりもガリア人の中に入った〖魔〗共はどうやら暫く自由に歩行すらできないみたいだね‥‥‥‥それに魔竜が連れてきた兵隊も発狂し始めるとは、奴等に仲間意識はあるのかね‥‥‥全く。だがこれはこっちにとっては好機だね。ユナとメイジーはあの冷静さを失いかけてるケット・シーを助けてやりな」
「わ、分かります‥‥‥ルディ殿」
「お、お婆ちゃんはどうするの?‥‥‥まさかこれだけの数の兵隊を‥‥‥」
「あぁ!!狩ってやるのさぁ!!!久しぶりにねえぇ!!!行くよ。アンタ達!!久しぶりに赤狼種の本気を見せてやりなっ!!!神代魔法(朱)〖躍動朱団〗」
〖朱人狼形態・ルディール・ヴァイオール〗が朱色の鞭を外界の大地に叩き付ける。それに反応するは赤狼種の血脈達。
「「「「「ウオオォォォオ!!!!!!!!!暴れろっ!暴れろっ!暴れろっ!暴れろっ!オババを喜ばせる為にっ!!!!!」」」」」
「雑魚は私らが狩るアンタ等はさっさとあれを倒しなっ!〖朱動躍〗」
再びルディール・ヴァイオールが鞭をしならせると〖レッド・グラン〗の都市全体が一瞬だけしなった。
「身体が勝手に浮いた‥‥‥つっ!!魔竜が目の前に?!緑魔法〖深緑の吸楽〗」
「クククク‥‥‥‥これで僕の役割も終わる。そして、僕は自由に‥‥‥‥?!があぁぁぁああ!!!僕の魔力が吸われる?!!ぐかあぁあああ!!!何だ?周りの木々や草木に吸われる?!!!」
「ガルルル!!!!やっと隙を見せたな!!魔竜‥‥‥‥片翼をもらう。先ずは落ちたまえっ!!神話魔法(●)〖キャッツ・スピアラ〗」
「がぁ?!!!クソ猫っ!!いつの間に距離を詰め‥‥‥‥ガァバアアア!!!」
ドガアアアンンン!!!!
「ガルルル!!!!地に落としたならば、もう逃がさぬ。さぁ、さぁ、立ち上がりたまえ。悪役の魔竜」
「‥‥‥‥黙りな。クソ猫。よくも僕の右翼を‥‥‥‥ブッコロス!!!」




