パーシヴァル領・奪還戦 No.1 ~ 飛来パーシヴァル領・奪還戦 No.2 因縁
パーシヴァル領・『ロンギヌ』の丘
ベディヴィア軍・駐屯地
「ははは、領主である。パーシヴァルが、行方不明っていうのもあるがよう。まさか、こうも簡単に俺達。南部の兵士の侵入を許すとわな」
「あぁ、遥か、昔はものスゲー宝を持ったって噂だ」
「へぇー!」じゃあ、このパーシヴァル領を徹底的に探せばその凄い宝も出てくるって事ですか?夢が膨らみます!」
「おおー!若いね!姉ちゃん!その活きよ!その活き!なんたって!数十年ぶりの内戦だからな!アーサー王が即位してからは、平和そのものだったしよ!暴れたい俺達からしたらこの平和は」
「邪魔でしか無かったですね!隊長!」
「チゲえねえーーー!!ぎゃあっははは!!!行くぜ!皆、金品は根こそぎ貰い」
「敵の男どもは‥‥‥‥あれ?隊長!あの空に鳥が‥‥‥」
「あん?鳥だと?バカ言え!ここは、地下空洞の地下国だぞ!幻獣でも飛んでる訳もなくよ‥‥‥」
「‥‥‥‥神代魔法(赤)『朱甲の籠手・演舞』‥‥さぁ、始めるよ!蓬莱君!鏖殺を!!!」
「あれ?何か、近づいて来てるよ‥‥‥‥‥ボッ!!えっ?!何で燃えて‥‥‥」
「ぎゃあ!、!あ、熱い!!」
「た、隊長!!私の体があぁあ!!!」
「な、なんだ!いきなり、コイツらの体が燃えて」
「あれ?まだ、活きがあるの?『演舞炎来』‥‥‥さっさッと燃えなよ‥‥‥‥!!」
「ぎゃああぁあ!!!!!俺の体が燃えて‥‥‥」
「うお!地獄絵図だな!こりゃあ」
メリュさん‥‥‥いや、メリュジーヌ卿がベディヴィアの軍に向けて容赦なく神代魔法『演舞炎来』を撒き散らす。
「くっ!アイツだ!アイツが俺達の仲間を一瞬で灰に」
「あーあ!五月蝿いのが沢山来たね!‥‥‥神代・回帰(白)『神代召喚・妖精竜エンシェン』『神代召喚・赤竜・レッドドラゴン』『神代召喚・白竜・ホーリードラゴン』」
「我が主様」
「今回は」
「どの様な用件で?」
「鏖殺する。ベディヴィア卿以外は用がない!散れ!」
「「「御意に!!!」」」
メリュジーヌ卿によって神代召喚された三体の竜はベディヴィアの軍に向かい突撃していく。
「竜、竜だ!!何で?ここに?」
「ひ、ひい!!や、止めてくれ!!!」
「だ、誰か助けてくれ!!!」
「なんで?ひー!なんで?!」
「スゲー混乱だな!メリュジーヌ卿!!」
「うん!でも、まだまだかな!こんなじゃ、此方の怒りは収まらないかも。‥‥‥あの子も呼ぶね」
「あの子?」
「そう、ここは、『妖精国』‥‥‥此方のフィールド!容赦はしない!‥‥‥‥‥神代召喚・『ア●●●●』」
『妖精国』に雲はない。雲はない無いのだ。
だが、突然、雲が現れた。
なぜか?
それは、彼女がそれを呼んだから。
何を?
‥‥‥‥それは、神代の頃の遺灰。
現代では、聖遺物とまで言われる代物。
生きた奇跡ア●●●●
「キシャアアアアーーーーー!!!」
「‥‥‥うん!今日は久しぶりに本気で暴れて良いよ!君!‥‥‥‥鏖殺だ!」
「キシャアアアアアアアアアアアア!」
それは曇りの中から現れ。ベディヴィアの軍を喰らっていく。
「君達は、此方の友達の領地を好き勝手荒らした。‥‥‥‥その報いを受けないとね?ベディヴィア?」
そう言うと。メリュジーヌ卿は静かに後ろを向く。
「‥‥‥‥フローレンス!!貴方ね!あんな、者まで呼ぶなんて!頭のネジぶっとん出んじゃないの?」
「それはこっちのセリフだよ。ベディヴィア、君はあれだけアーサー君を慕っていたのに何で裏切るようなことを?」
「‥‥‥‥これを見なさい!」
ベディヴィア卿はそう言うと自身のお腹をメリュジーヌ卿に見せる。
「なっ!君!そのお腹!」
「そうよ!どっかで身を潜めている。女王様だっけ?ランスロット卿がご執心の?あの人のせいで私はそのうち、醜い魔物に変わるのよ‥‥‥‥」
「ベディヴイエール‥‥‥‥」
「昔の呼び方は止めてよ。フローレンス!同情は結構よ。油断した私が悪いもの」
「そうかい!なら、遠慮なく死んでね。ベディヴィア」
「‥‥‥相変わらず!私には容赦無いわね!あんた!‥‥‥まぁ、良いわ!あんたのお気に入りの三竜と聖遺物まで持ち出されて。私の軍はもう終わりだしね」
「ふーん!覚悟を決めると?相変わらず!諦めが早いね。ベディヴィア!」
「五月蝿いわね!フローレンス」
「そうだね!もし、君が勝ったら。その魔物になる呪いを解呪できる人を紹介するよ」
「相変わらず!馬鹿ね。そんなのどこぞの教会の洗礼を受けた奴でもないと‥‥‥」
「此方と今、契約している。ご主人様は蓬莱君いわく、洗礼を受けているって言ってたけど?」
「‥‥‥‥その話。嘘じゃないでしょうね?」
「その人は、数日前に神わオーディン様を自力で召喚したよ」
「‥‥‥‥‥私が勝ったら絶体紹介しなさいよ」
「勝てる分けないでしょ?君が此方に」
「それは、やってみないとわからないでしょうが!!行くわよ!」
「ふん!来なよ!!(青紫)の騎士様!‥‥‥鏖殺する」
「あっそう!」
因縁は交差する。
パーシヴァル領・奪還戦 No.2 因縁
パーシヴァル領『ロンギヌ』の丘
ベディヴィア軍・駐屯地
「おっと!ちょっと待って!ベディヴィア!」
「?何よ!怖じけづいたの?‥‥‥それなら」
「ア●●●●!!!!!ユーウェイン領地に飛んで!!!」
「キャシャアアアアア!!!」
「うん!うん!兵士は鏖殺で良いよ!好きにしてね!ただし、民間人は狙わないで」
「ギィアアアアアアア!!キャシャアアアアア!」
その生きる聖遺物は黒い雲と共に南の地へと向かう。
「あ、あんた!あっちの方向は‥‥‥ユーウェイン卿の領地じゃない!彼はまだ、自分の領地に」
「だから、なに?ベディヴィア?裏切り者を甘やかせって?‥‥‥‥ふざけてるの?」
「‥‥‥‥」
「戦争を仕掛けたのはそっちだよ!ベディヴィア卿?分かるよね!此方の性格?」
「敵は徹底的に排除する‥‥‥」
「そういうこと!」
「でも、あんな怪物!ア●●●●なんか、行かせたらユーウェイン卿は死ぬわよ!」
「アーサー君とモルガン陛下に逆らったんだ。当然の報いだよ。それから、君、以外の残りの4人にも当然の制裁は加える」
「それが、我が『妖精国』の三銃士の1人の発言なんてね」
「‥‥‥‥お喋りはこの辺にしておこう。ベディヴィア!神代魔法『炎紳甲』」
「そうね‥‥‥神代魔法(青紫)『紫陽花の短剣』」
メリュジーヌ卿は炎纏う籠手を
ベディヴィア卿は青紫の短剣を神代魔法で作り出した。
「な、なんなだい?あの、敵さんの独特の神代魔法は」
「『色相十二色』此方達。円卓の騎士達‥‥‥いや、『妖精国』の上位妖精達は方角を色彩相関図に見立てたんだよ。蓬莱君」
「色彩相関図?なんだいそりゃあ?!」
「東西南北を十二の色彩に見立てて。神代魔法の術色にしたんだ。基本は赤、青、黄、緑を一般的な使用魔法にして」
「それをより細かく分けたのが、こんの呑気に喋ってないでよ!!!」
カキン!
「『十二色』の色なんだ。そして、その十二の色彩を此方達。円卓の騎士が1つの家系につき1つずつ研究していってね!よいしょう!」
ガキン!!
「くっ!相変わらずのバカ力!!発展させたのが『色彩十二色』!私の家系は青紫で」
キーン!
「此方は赤を担当してきたんだ」
ガーン!
「それに加えて!あんたは、神『オーディン』の血も濃く受け継いでるから。異色の(白)まで使える。デタラメな奴よ!!!」
バキン!
「それは、誉めの言葉として受け取らせてもらうよ。ベディヴィア」
「・‥‥‥私の領地の兵士をあれだけ焼いといて、よくもまぁ、平気でいられるわね」
「因果応報だね!やったらやり返される。当たり前だよね。昔の様にね」
「‥‥‥‥あんの時はあんたが悪いのよ!」
「君だろう?あの事件で『セルビア』から『妖精国』へ降りられる方法が水門だけになったんだし」
「違うわよ!バカ!あんたがさっき、ユーウェイン卿に向かわせた。神代の置き土産をあんな場所で呼ぶからでしょ!バカ!」
「‥‥‥忘れちゃったよ!そんな、昔の話。神代魔法(白)『白頭竜』」
「あんたやハイエルフの私にしてみればつい最近の話でしょうが!このロリババ!!何千年って生きてるくせに。なに、年頃の女の子ぶってんのよ!神代魔法(青紫)『葵紫式』」
「いったい、この二人に何があったんだ?」
『セルビア』首都『オーディン』
(フ、フローレンス!あんた、この世界樹の迷宮に眠っているっていう神話の宝って知ってる?)
(神話の宝かい?そんなのがあるの?)
(ただの噂だけどね。『セルビア』や『妖精国』の遥か下の世界樹の根元には『七聖の宝玉』が眠っていると言われてるわ)
(『七聖の宝玉』?)
(そう!まぁ、ただの噂だけどね。そんな事よりも。私があんたに貸してた『ロアンヌ』の門の修繕費だけどそろそろ返してくれない?)
(‥‥‥‥‥そんなお金借りたっけ?忘れちゃったよ!此方‥‥‥)
(はぁ?!あんた、そんなんだから!一時期、円卓の騎士から席を外されるのよ!!!)
(カチンッ!それは、もう君が産まれる遥か依然の話しで)
(事実は事実でしょう?サグラモールから聞いてるんだから!昔のあんたはヤンチャな時期があって暴れてたってね。フローレンス!そんなんだから外されるのよ!!!)
(‥‥‥‥ムカッ!‥神代召喚・『●●●●●』)
(だから、そんな、いい加減な事を‥‥‥‥‥はぁ?!あんた、それ?!聖遺物の‥‥‥)
(ベディヴィア!余り此方を怒らせないの方がいいよ)
(それで、こんなもん召喚してんじゃないわよ!)
(すぐ消えるから良いじゃん)
(なんか、口から出そうとしてるあの光は何よ?)
(えっ?!‥‥‥‥‥ちょっと!!●●●●●!!ちょっと待って!!!)
(キシャアアアアアアアアーーーーー!!!)
(ドガーーーン)
スゥーーウ!
消えていく●●●●●。
(あ、あんた!世界樹になんて事!!)
(こ、此方、悪くないもん)
(いや、あんたが召喚したんだからあんたの責任でしょう?!)
(れ、連帯責任って事で‥‥‥‥)
(はぁ?!アンタねぇ!!!)
(コラー!!ベディヴィア卿、フローレンス卿!貴様ら!!!世界樹に何て事してんだ!!)
(こ、これは、世界樹の根元の入り口が完全に塞がれている?!)
(トリスタンにガウェイン‥‥‥)
(いや、あのね!これはね。二人共‥‥‥)
(此方達、2人でやりました。)
(違うでしょうが!!こんの馬鹿!!神代魔法‥‥‥)
(2人の責任でしょう?!神代魔法‥‥‥)
ドガーーーン!!
(うわぁ!!やめろ!2人共!!)
(わぁ、2人の闘いで世界樹の迷宮の通路があぁあ!!!)
ボガーーン!!
(君の!)
(あんたの!)
((せいでしょうがあああ!!!!))
「あれ以来、私は『妖精国』の南の辺境の領地に左遷」
「此方は毎月のお給料の半分を世界樹の迷宮の修繕費に当てられて」
「これも!」
「全部!」
「君の!」
「あんたの!!」
「「せいでしょうがあああ!!!!」」
ドカアアアアアン!!!!
2人の衝突で砂塵が舞った。




