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現想と絶望の国


〖アテナ地方・魔法中央国〗


「〖魔術帝〗様。ガリア帝国と不思議の森にかつてない程の魔力異常が発生しましたっ!」


「‥‥‥‥最大規模の魔法障壁をガリア帝国国境に敷け。〖魔王領〗に現在おられる〖魔術院〗の創設者たるエヴァンジェリン・エスフィール様のお言葉を無視するなと。魔法師団に号令をだせ」


「は、はい。畏まりました。〖魔術帝〗様」



〖魔王領〗


「お母様。これは‥‥‥‥」


「アイリスちゃん。〖魔法族の里〗と〖北東魔法学院〗に急いで結界魔法を使える子達を〖魔王領〗に呼んでおいてね‥‥‥‥私はその間。〖魔〗が入って来れない様にしておくからね」


「わ、私も行きます。お母‥‥‥ママッ!!‥‥‥あっ!いえ、私はお母様が心配で‥‥‥つい」


「アイリスちゃん‥‥‥フフフ、相変わらずの甘えん坊だね。実の娘は‥‥‥大丈夫。あっちとこっちが開いたって事はあっちに居た子達も戻って来たということだからね。私は侵食が始まる時間を遅くさせる為の稼ぐだけだから‥‥‥心配しないでね。アイリスちゃんは〖魔王領〗の魔王代理様なんだから、此処に残ってないとね」


「‥‥‥‥はい。分かりました。お母様の仰る通りです‥‥‥お気をつけて出立して下さい」


「うん。無事に帰ってくれよ。アイリスちゃん」



『ソラリス・ラウス聖国・元老院』


「‥‥‥‥静観が一番か?」


「それが一番かと。現在のガリア帝国は〖神秘〗の概念が数える程にしかなく、〖魔力〗の濃度が異常値との事だ」


「ガリア帝国の七聖信徒は?どうするのです?現在のガリア帝国内には何万という信徒が助けを求めていると、聴きましたが?」


「いや、無理だ。〖洗礼者〗の資格を持つ者か、既にあの不可思議に耐性がある者でなければ、精神を侵され、突然、現れた奴等の様に可笑しな行動をとると報告が上がっているだろう‥‥‥‥‥ガリア帝国への現在の介入は不可能だ」


「後は〖七聖〗様のご判断に委ねるしかないか‥‥‥」



『フレイヤ地方・ブルーレヴィア』

〖フレイヤ連合軍駐屯地〗


「‥‥‥赤黒い粉が待っているし、向こう側のガリア兵達も皆、倒れてない?シル」


「赤の嬢王様は絶対に近付くなだとよ。ホルン」


「今、攻め込めば絶対に勝てるのにね」


「‥‥‥‥いや、無理だろう。明らかに可笑しな状態だろう。行きたくねえよ」



◆◆◆◆◆


「ああぁぁ!!!助けてくれ!!」


(ヒヒヒ!!この身体は俺が使う)


「心が乗っ取られる!!!」


「じゃあ、俺はこっちに入るぜ」


「止めて!止めて!止めて!入って来ないでっ!」


(復讐の時が来たんだよ)


「ママ、ママッ!!は何処?此処は何処?」


(変われや、変われ、今度はお前達が苦しむ番だろう。そして、さ迷え!!)


「な、何で私達の身体が‥‥‥‥乗っ取られるの?」


(それが運命よ。そして、アンタ達の全ての心は永遠にこの大地をさ迷うの)


魔法大陸(エウロペ)最大の大国〖ガリア帝国〗全土ににかつてない阿鼻叫喚の叫び声が声が上がっていた。今を生きるガリア人達の身体が入れ替わる。身体を持たぬ〖異界〗の魔の者達と入れ替わる。


全てが変わる。変えられる‥‥‥‥ガリア帝国が異界と混ざり、新たな幻想と現実織り成す混沌の國を生む。



そして、そんなガリア帝国の西側にある〖不可能の森〗から現れるは不可思議な姿の大軍。絵札の兵、屍狼兵、イカれた獣共、異形の卵達、それを指揮する蛇竜、白老齢騎士、馬と獅子、卵男爵が〖赤の女王〗を守る様に進軍する。


「アハハハハハハハハハ!!!!!久しぶりのシャバだね!!!そして、彼処が新たな僕達の国かい?何て広さだろうね?」


「‥‥‥‥‥目の前には懐かしき〖スリアの地〗か‥‥‥そして、それを迎えるは現ガリアの帝国兵とは嘆かわしい」


「ブルルル!!!!いきなり呼ばれるとはな。だがこの進軍は悪くないな」


「グルルル!!!!あぁ、後はあの猫娘と片目の騎士を見つけ出し決着をつけるだけよ‥‥‥俺の右目を潰した恨みを晴らさねば、気が済まん」


「ホホホホホホホホホホホホ!!!!!!!お久しぶりでガリア帝国‥‥‥‥そして、これより始めるは首都テトリクスへの復讐の軍。胸躍りますなぁ!!女王様。オホホホホホ!!!!イヒヒヒヒヒ!!!!」


「フフフフフフフフフフフフ!!!!!そうね。そうね。楽しみね。あの子供やオーロラはどっかに行ってしまったど、先ずはこのガリアを侵しましょう‥‥‥‥フフフフフフフフフ。このままガリアに復讐し、新たな国を創るのよ、フフフフフフフフフフフフ!!!!!」


魔の軍団が首都テトクリスへと進軍し始める。ガリアへの復讐の為の進軍を。


「いやいや待てよ‥‥‥‥その前に〖異界〗から出たんだ。今回はアンタに対価を支払わなくてもな。なら、前回の対価は無効って事だよな?‥‥‥‥それなら返せよ。その身に纏っている俺の〖黒衣〗を‥‥‥‥この嘘つき女王。


纏いは〖黒鳥衣の纏い装束〗


右手は〖白梟の歪剣(オウル・エル・ウィルド)


左手は〖赤き女神の鎖鎌達(フレイヤ・カテーナ)


‥‥‥‥‥いくぞ。セクウィ、ブリーシンガメン達。


・〖白梟と獣達の狩遊場(オウルベースティア・サラ・グラン)〗‥‥‥‥‥」


神聖な箱庭が創られる。狂った〖赤の女王〗を囲む獣達の箱庭が‥‥‥


「フフフフフフフフフフフフ‥‥‥‥何?私の黒のドレスが反応してる?‥‥‥そこに私の新しい黒ドレスがある?フフフフフフフフフ!!!!!寄越せ。寄越しなさいっ!私の新しい〖力〗!!!」


「あぁ、俺に勝ったら全部やるよ。だが、お前が負けたら俺から奪った〖黒衣〗は返してもらう‥‥‥‥勝てたらの話だかな‥‥‥〖炎の首飾り(ブリーシンガメン)〗の助けにより、数時間だから纏える様になった〖黒衣〗。存分に味合わせてやるよ。呪いの赤の女王」

『黒白赤装束・纏』


「フフフフフフフフフフフフ‥‥‥貴方の強がりなんていらない。欲しいのは黒い衣装の〖力〗だけなよ。フフフフフフフフフフ‥‥‥フフフフフフフフフ!!!!!寄越せ。クソガキ!!!!私の新しい力!!!」

『神々の黄昏(ラグナログ)‥‥‥大アルカナNo.8〖力〗』

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