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第五幕・白き姫の眠り、婦人と猫よ No.2 七人の力


〖スノーホワイト・白雪の街付近〗


「ダ、ダンナ‥‥‥‥何ですか?この黒い首は?‥‥‥虐待では?」


「●●●●を逃がさない為の首輪だ」


「‥‥‥‥ダンナ。その名前を余り連呼しないで下さい。あちきが上の方達にしかられますので。あちきの事は此処ではヘンリーと呼んでほしいです」


「ヘンリー?何だ、今はそう名乗ってるのか?なら、俺の事はナルカミと呼んでくれ‥‥‥‥(そうすれば〖縛〗の効果があるからな。この兎は油断できん)」


「はい。ナルカミのダンナですね。今回もよろしくお願いします。あぁ、アリ何ちゃらもお久し振りです」


「アリスよっ!アホ兎。アンタ、また前みたいに変な行動したらしばき倒すからね。後、何で私の扱いこんなに軽いの?」


「な、何を仰います。あちきはか弱い貧弱兎ですよ!」


「以前、この〖異界〗から脱出する時、最後の最後で俺達を罠に嵌めようとした事は覚えているからな。ヘンリー‥‥‥‥変な事をすれば、その首輪でお前の首を締め上げて意識を落とす事になるから気を付けろよ」


「‥‥‥‥悪魔ですか?ナルカミのダンナ」


「誰が悪魔だ。それとお前が言うな。アホ兎。それよりもあの街の案内を頼むぞ‥‥‥‥ていうか以前、来た時にあんな大きな街あったか?」


「あれは〖女王〗様の御友人。〖公爵夫人〗が最近、お造りになった街です。街の中にはトランプ兵と白い方達が住む。〖公爵夫人〗が支配する街になっています」


「あの街にあの〖女王〗の友人?‥‥‥‥ドックさん (長男)。昨夜、立てた作戦どおり白き姫目覚めを始めるぞ」


「おおっ!」

「ぶちかませっ!」

「開戦だっ!開戦っ!」

「それよりも俺はこの針がな‥‥‥‥」

「俺達も久しぶりに暴れるか!」

「白き姫を叩き起こせっ!」

「そして、あの住み易そうな街を手に入れろっ!」


「「「「「「「神代魔法(赤橙黄緑青黒白)〖七色の砲撃〗」」」」」」」



〖白雪の街〗


「ハイホー、ハイホー、戦争準備だ」


「復讐。復讐。ガリアに復讐!!」


「エースも」「ダイヤも」「クローバーも」「ハートもな」


「ギャハハハハハ!!!後、少しで外界だぞっ!」


「殺せ!殺せ!ガリア人を消してやれ」


「「「「「ボオオオオオ!!!!!!」」」」」



「イヒヒヒ!!!!奥さん。〖ブラックハート〗に向かう兵士達の士気が高いですねぇ。イヒヒヒ!!!!」


「黙りな。チシャ。アンタは獣共をちゃんとまとめてきな」


「アヒヒヒ!!手厳しい。ハイハイ行ってきま‥‥‥奥さん。奥さん。空、空を見て下さい!!イヒヒヒ!!!!」


「何だい?全く。五月蝿い猫だね‥‥‥‥」


神成 刹那がこの〖異世界〗に来て先ず最初に七人のドワーフ達を見つける事を最優先にしたのは、彼等がこの上なく頼りになるからである‥‥‥‥‥そしてもう一つの理由は彼等、七人がこの〖異世界・不死議の国〗でも上位に入る強者だからである。


「何だい?何だい?あの黒い光が‥‥‥‥こっちに落ちてきてな‥‥‥‥ギャアアアア!!!」


「イヒヒヒ!!!!奥さんが黒く輝いて‥‥‥グギャアアア!!!」



「おー、結構広い街だな。それに変なのが沢山入るな。一掃するか‥‥‥‥聖魔法+天雷魔法〖聖砲雷鳴〗」


〖白雪の街〗に突如として白い雲が現れ、その雲から白き雷の嵐が吹き荒れ始めた。


「ギャアア!!消える?!!何でえぇぇ?!」「身体が保てない?!」「約束が違うじゃねえかよおおお!!!」「まだ何もしてねえだろうがあぁぁ!!!」


落雷喰らいて、簡単に消えるは〖魔〗の者達。


「自分達からこの〖異世界〗に俺を迷い込ませたんだ‥‥‥‥一度入り凄まじい対価を払って帰って来たんだ。俺が何も調べず、何も対策しないで〖魔法世界(アリーナ)〗に帰ってきたと思うか?‥‥‥‥潰してやるよ。アンタの戦力をな。〖女王〗」



「グギギギ!!!あー、痛い、痛い、何だい?何だい?この騒ぎは?」


「イヒヒヒ!!!!喰らった!喰らったね。奥さん。おや?そこに立っている少年は?‥‥‥‥イヒヒヒ!!!!何と。何と。此処に来たのかい?少年!!!」


「ヘンリーとヒルディス達はあの〖公爵夫人〗とか言う奴の相手を頼む。俺は因縁ある不気味猫をそろそろ対象する」


「フゴフゴ!!」「「ニャー、ニャー!!!」」「‥‥‥あのあちきも闘うんですか?ナルカミのダンナ」


「何だい?何だい?この獣共は?」


「イヒヒヒ!!!!僕ちゃんと因縁のある相手ですよ。奥さん」



〖白き広場〗


「よしっ!」

「バラけよう!」

「あの娘達はどこ行った?」

「白き姫の塔だ。此処に居るより塔に登って」

「白き姫と合流させた方が安全か?成る程な」

「確かに白き姫は若い少女を可愛がるな。なら安全だ」

「ではでは行くぞ。開‥‥‥‥」


「「「「「「「散!!!!!!!」」」」」」」


七人の小人達が散会する。その数十分後。〖スノーホワイト〗に集められた二万程の〖女王〗の兵士達は跡形も無く消し去ることになるのだった。

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