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世界の迷い人達


〖スノーホワイト〗


「「「「ガルルル!!!!」」」」


「セツナ様~、あの人達大きいです~」


「あぁ‥‥‥‥雪獣(スノーフット)の集団だな‥‥‥数が多いやり過ごそう」


「はい~」


数分後。


「‥‥‥‥行ったか」


「あの、セツナ様。あの人達はいったい?」


雪獣(スノーフット)‥‥‥‥この世界を支配している〖女王〗が創った〖幻魔獣〗さ」


「幻魔獣ですか?それっていったい?」


「この〖異界〗の異物みたいなものだよ。以前、来た時は〖神々の黄昏(ラグナログ)〗の存在何て知りもしなかったから。気にもしていなかったが‥‥‥‥感じる。あの雪獣(スノーフット)の中に変なのが入ってるのが」


「そうなんですか~?私は何も感じませんでした~」


「ソフィアさんはフワフワ、ポワポワしていて鈍いからじゃないかな?」


「むー!セツナ様。なんだか私に対して辛辣になってきましたね~!許しません~」


ポコポコポコポコッ!!


ソフィアさんがそう言いながら、俺の肩を叩いてくる。正直、全然痛くない。つうかこんな緊迫した状況でも、この娘の女の子らしい仕草に和まされるな‥‥‥‥


「はいはい。それよりも急ごう。彼等と姫にに会って匿ってもらわないと‥‥‥先ずは彼等の住みかを探そう」


「彼等と姫?ですかそれはどんな人達何ですか~」


「この〖スノーホワイト〗の守護者と呼ばれる人達さ‥‥‥‥前回、迷い込んでしまった時、最後まで助けてくれたんだ」


「そんな頼りになる人達が此方にはいらっしゃるですね~!良かったです~」


「そうだね‥‥‥‥」


だが、今回の少数だけであのイカれた〖女王〗に勝てると思えない。さっきまでの道中で〖魔力〗と〖神気〗は使えるのは分かった。だがこの〖異界〗に来てからというもの、〖神秘〗を纏う魔道具、神種、天使族達との意志疎通が一切できなくなった。


「いや、此方にも〖神秘〗の気配を纏う奴等は確認できるんだよな‥‥‥‥外部から来た〖神秘〗は遮断されるのか?‥‥‥参ったな」


「セツナ様?怪我でもされましたか~?」


ソフィアさんがそう告げると俺のおでこを優しく撫でる。この娘は本当に優しい娘なんだろう。母性が溢れている。


「こんな時にマーリン師匠が居てくれればな‥‥‥‥そういえば。今はセシリアと一緒にヘファイストス地方の〖オアシス〗に居るんだったな‥‥‥あっちには古の転移魔法陣があったな。無理だとは思うがセシリアとの契約パスで無理矢理喚べないかな‥‥‥‥念の為、やってみるか。ソフィアさん。少し離れててくれ」


「離れるですか?はい、分かりました~」


「よしっ!‥‥‥来たれかつての度の奴‥‥‥じゃなくて仲間よっ!転移・召還魔法〖英雄将来〗」


‥‥‥‥‥‥。


「‥‥‥‥まぁ。無反応だよな‥‥‥そりゃあ。オアシスの裏路地にある古い転移魔法陣何かに誰も気づくわけ無いよな‥‥‥‥行こうか。ソフィアさん。〖七人のドワーフ〗達が住む小屋に」


「はい~!了解です~、エヘヘ!寒いので手繋ぎましょう~」


「は?またかい?‥‥‥しょうがないな」


神成達から少し離れた場所。


ガサガサ‥‥‥‥‥。

「な、何でアイツがこんな所に居るの?‥‥‥ていうか、あの爆乳美少女は誰よ?‥‥‥‥また、別の女の子を引っかけたわけ?真相を確かめなくちゃっ!ぐぬぬ‥‥‥何、仲良く手を繋いでいるのよっ!どうせまたその娘も騙す気何でしょうっ!‥‥‥‥追いかけなくちゃっ!あの娘が完全に騙されて落ちる前に助けてあげなくちゃだわっ!」



◇◇◇◇◇


ヘファイストス地方〖オアシス・西側復興地帯・裏路地〗


「ウニャ~!ここら辺の復興もだいぶ進んだニャア~!マーリン」


「イヤー、本当にねぇ~!あの馬鹿弟子の師匠だよ~って名乗ったら。(なら、復興を手伝えっ!あのクソガキ戻って来やしないからなっ!責任とれっ!)とか、ルドルフ君に言われちゃったからね~」


「ウニャ~!でもちゃんと賃金は出してくれるニャア。衣食住も保証付き。休みの日には〖剣闘士〗の大会まで無償で出してくれるニャア~‥‥‥‥ニャア~?何ニャア?これ‥‥‥変ニャ模様の‥‥」


「そりゃあ。私達に此処で長く‥‥‥てっ!何、立ち入り禁止の場所に入っているんだい?セシリア」


「いや、マーリン‥‥‥この魔法陣。セツニャの使ってる魔法陣に似てるニャ‥‥‥」シュンッ!


「それは古の転移魔法陣じゃないかっ!」シュンッ!



▽▽▽▽▽


〖ブルーミーティア〗


シュンッ!

「るニャア‥‥‥てっ!何処ニャア?此処は?」


シュンッ!

「かあぁ!!‥‥‥‥しまったね。〖乱転移期〗だったかい?‥‥‥‥誰かに喚ばれてしまうなんてね‥‥‥‥しかも〖異界〗とはとてもとても不味いね」


「〖異界〗ニャア?何ニャアそれ?」


ポロロン‥‥‥‥‥


「あら?お客様かしら?こんな終わっている閉ざされた世界に来るなんてね‥‥‥‥可哀想」


「誰ニャア?」「誰かな?」


◇◇◇◇◇


〖シュガーグリーン〗


「姫騎士様‥‥‥お怪我はありませんか?」


「えぇ、大丈夫です。アクスレナルさん‥‥‥‥しかし、此処は何処何でしょうか?」


「‥‥‥‥我々、ガリア帝国が新たに欲する土地〖不思議の国〗でしょう」


「〖不思議の国〗?‥‥‥ここが?」


「しかし、なんという広大な土地‥‥‥‥これならばフレイヤ地方で失った領土も補え‥‥‥‥ん?」


「どうかされましたか?アクスレナルさん」


「オウッ!」「オウッ!」

「新入りっ!」「新入りっ!」

「僕らの」「俺らの」

「「話を聴くかい?‥‥‥それとも」」


「‥‥‥‥此方の国の民でしょうか?」


「‥‥‥‥いえ、どうやら違う様です。姫騎士様」


「「〖女王〗様の新しい玩具かぁ?」」



〖イエローリング〗


「娘さん‥‥‥‥ティターニア様を救い出したい気持ちは良く分かるがね。この世界の支配者たる〖女王〗様には逆らわん方がいいぞ」


「‥‥‥‥この世界の支配者?その人がティターニアを?」


「あぁ‥‥‥‥数年前に突然。変人共と現れティターニア様に戦争を仕掛けたと思ったら、〖ブラックハート〗のハートの城を占領した。そして、暫くして各〖守護者〗達が治める各〖バラード〗にも進行を初め我等。〖不思議の国〗の民は抵抗を続けていたんだがな‥‥‥‥数日前。この〖イエローグリーン〗の守護者のジュゼッペが捕まってしまってな‥‥‥‥だから。悪いがなお前達も大人しく捕まってくれないか?‥‥‥‥あの嘘つき人形の様にな?」


「マルクスさん?いったい何を言っているんですか?」


「‥‥‥‥ガラ先生。この人‥‥‥意識無い。火魔法〖業火〗」


「おいおい‥‥‥何、気づいてんだよ。娘さん‥‥‥‥〖煙爆〗」


ボワワワンンン!!!!


「意識?‥‥‥サーシャ。何を言って‥‥‥ウワアァァ!!」


マルクスが懐から放った煙幕により辺り一面が白煙に覆われた。


「‥‥‥たくっ!ジュゼッペの野郎をやっと捕えて、気持ち良く寝てたら。あの馬鹿猫。また変な奴等を落としたな‥‥‥おいっ!お前ら。俺の睡眠の邪魔をしたんだ。覚悟しな」

〖イエローグリーン・新守護者・キャタピラー〗


「ウガアァアア!!」

〖ガリア帝国・元副元帥・マルクス・サイロー〗


「喋る巨大芋虫?あんな魔獣見たことないね?」


「‥‥‥‥違う。あれは幻魔獣‥‥‥それにあの人助けるのが優先‥‥‥案内人になってもらうから‥‥‥」


「案内人?‥‥‥もしかしてブラックハートに行くきかい?サーシャ‥‥‥いや、案外それが正解かもしれないね」


「何をブツブツ。騒いでんだ?‥‥‥此処は俺が〖女王〗様から褒美で頂いた地。土足で入って来るなよ。余所者共!!!!」



偽りの〖守護者〗と対峙する‥‥‥‥

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