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溟海決戦 淡水は悟り涙を流す No.13 迦楼羅とアンシャル


◇◇◇◇◇


迦楼羅(カルラ)


神鳥として知られ。鳥頭人身の姿をしているとされる。毒を持つ存在から人を守る神として人々から進行されている。


◇◇◇◇◇


『ティアマト地方』〖海上エリア・天海廊〗


「スゴイ爆発だった‥‥‥‥オジイサマとはぐれてしまった。ココハドコ?」


「コココ‥‥‥‥おや?行かせんよ。何せ貴方の相手はこの俺なのだからな。〖鳥魔の相〗・〖食吐〗」


「キミ‥‥‥‥シツコイ。邪魔しないで‥‥‥‥〖天神の(シャル・リア)〗」


「コココ!!光の矢ぁ?効かんわっ!その様な貧弱な攻撃っ!〖鳥魔の相〗・〖蛾鶴我(がるが)〗」


神成 刹那が放った〖黒衣雷牙・破壊乱〗により、攻撃対象〖アプス〗以外の者達はティアマト地方の海底エリアと海上エリアの二方に飛ばされた。


そして、海上エリアには神鳥とも讃えられる。〖八部衆・迦楼羅かるら〗と地球では天神とも言われる〖アンシャル〗が飛ばされ、闘いを再開していた。


「コココ!!そらっ!吹っ飛べや!無反応小僧っ!!〖蛾琉貪(がるどん)〗」


「‥‥‥‥ウルサイ。ボクハただオジイサマの為に来ただけ‥‥‥〖アンシャル・エンキ〗・〖思い馳せる(シャル・ヌア)〗」


迦楼羅かるらが両腕が巨大化させる。その巨大化した両腕をアンシャル目掛けて容赦なく放つ。


「潰れやがれっ!!ガキイィィ!!!コココッ!!!」


「声ガウルサイ‥‥‥‥全部。ウルサイ‥‥‥‥ボクハただ喚ばれたダケナンダ。だから邪魔シナイデ‥‥‥殺したくなる‥‥‥‥」


アンシャルは迦楼羅かるらの攻撃を片手で受け止めた。


ピキッ!


「ほう‥‥‥‥俺の拳を真っ正面から受け止めるか。コココ!!やるなお前っ!だが‥‥‥‥身体にひびが入っているぜっ!偽物の身体さんよう」


「‥‥‥‥ウルサイ。ボクハオジイサマの為に君達を止めないとイケナイ‥‥‥」


「そうかよっ!!まぁ、俺は強い奴と闘えればどうでも良いわっ!さぁ、攻撃を再開するぞっ!無反応小僧。俺の拳が砕けるのが先か、お前の身体の耐久が終わるのが先か勝負だっ!コココ!!〖嫮愚羅(ごぐら)〗!!」


「声もオオキイ‥‥‥ウルサイ。ボクハオジイサマの頼みに答えるンダ‥‥‥〖アンシャル・エンキ〗・〖天の終わりを(アンシ・マブア)〗」


海上エリアでの迦楼羅かるらとアンシャルの激しい撃ち合いにより、ごく一部の海上エリアの天候が荒れ始めた。


ピキッ!ピキッ!


「コココ!!俺達。八部衆の様に正規召喚で無いその身体では器として持たなくなっているな。本来の力を置いてきたか?無反応小僧よっ!お前の内なる魂も激しく消耗しているのが手に取る様に分かるぞ」


「ソウ‥‥‥‥ボクハ本来もっと静かに‥‥‥暮らして‥‥‥でも初めてオジイサマに会えて嬉しいかった‥‥‥喚ばれ方はイビツでも‥‥‥‥一度会って見たかったんだ‥‥」


ピキッ!ピキッ!ピキッ!


闘いの初めの頃は不安定だったアンシャルの精神が覚醒していく。それはアプスの〖権能〗がとある攻撃で失われた事により、生じた出来事であった。


ココ‥‥‥何だ?つまらん。本来の性格を取り戻し始めたのか?‥‥‥‥これでは本能をむき出しにした本気の闘いが行え無いではないか!くそっ!」


「‥‥‥貴方は東方側の神か?何故、ボクと闘いタガル?貴方とボクハ本来敵同士でも何でもナイダロウ?」


「コココ!!俺がお前を強者だと認めてぶつかり合いたくなっただけだ‥‥‥‥お前のその強き身体と俺の拳。どちらが強いか競いたかったのだ。だが、それももうできん。お前にかかっていた〖権能〗が剥がれわお前が本来の心を取り戻した。〖権能〗の剥がれ、それは今のお前の身体が崩壊する事を意味する。崩れ行く奴に攻撃などできん」


「ソウ‥‥‥なら続きは〖天界〗でヤロウ‥‥‥あっちなら、ボクの本体があるからね‥‥‥‥今回の様な変な縛りが無ければ、きっと楽しい闘いになるは‥‥‥ず。でも最後に‥‥‥此処での撃ち合いの決着を着けないと‥‥‥‥イケナイ。この身体が完全に崩壊する前に」


「決着だと?‥‥‥コココ!!それは面白いっ!ならば、俺も全身全霊の全力の剛腕を振るってお前を彼方に送り出しやろうっ!だから最後の輝きを爆発させろっ!反応小僧よっ!コココ!!!行くぞっ!!!〖鳥魔の相〗‥‥‥神明・開示‥‥‥〖食吐悲苦鳥じきとひくちょう〗」


「キミの全力に答えるよ‥‥‥〖アンシャル・エンキ〗・〖天に繋がる家の(アンシャ・アブ・ヌア)〗」


ピキッ!‥‥‥パリンッ!!


迦楼羅(カルラ)の全力の攻撃を真っ正面から受け止めたアンシャルは崩壊していく身体を酷使しながら立ち向かう。そして、手足から身体が砕け始め、身体が崩れていく。


「‥‥‥‥これで少しは気は晴れたかい?狂暴な人‥‥‥‥」


「コココ!!おおっ!満足だ。お陰で左腕が逝ったがなっ!」


「そう‥‥‥‥なら良い。そして、ボクハ初めてオジイサマを見れたから満足だ‥‥‥‥叶わぬ願いだと思いますが‥‥‥どうか正しき最後を迎えて下さい‥‥‥オジイサマ‥‥‥サヨウナラ‥‥‥」


アンシャルは最後にそう告げるとキシャルと同じ場所へと還って行く。


「コココ‥‥‥強気者だったな‥‥‥闘いもうじき終わるか。果たして最後はどうなるか楽しみだな」



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