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溟海決戦 淡水は悟り涙を流す No.6 阿修羅 VS キングー


◇◇◇◇◇


阿修羅(アシュラ)


三つの顔に六つの腕を持ち。阿修羅道と言う世界に住むと言われている。


◇◇◇◇◇


「どうやら周りもお祭り騒ぎの様だな。キングー!!〖修羅の相〗・〖猪臥銀(いぶしぎん)〗」


「黙れっ!そんなに他の場所の闘いが気になるならさっさとどっかに行けば良いだろう。〖キングー・エンキ〗・〖粘土板の(キングル・ラス)〗」


阿修羅が放つ銀色の槍を放ち、とキングーが放つ土色の槍を放つ。そして、ぶつかり合うと同時に消滅した。


「互角か?だが何だか脆い魔法だな?おいっ!お前、本来の力を出しきれてないんじゃねえか?キングー」


「‥‥‥‥それはお前も同じだろう。それと大きなお世話だ‥‥‥‥どうせ。もう少しであの愚かな父の糧になり消えるだけだからな。僕は‥‥‥‥」


「消えるだと?そんな事にはならねえよ。何せ、お前の愚かな父とか言う奴の相手は俺達。〖八部衆〗全員が認めた男が入るんだからな」


「‥‥‥‥あの膨大な魔力を内包していた。奴の事か?‥‥‥‥確かあれは父・アプスが所属している〖神々の黄昏(ラグナログ)〗と言う組織の者達を幾人も倒しているとクサリサが言っていたな」


「そうだっ!詳しくは知らないがな。その〖神々の黄昏(ラグナログ)〗とか言う奴等を幾人も倒してる奴が行ってんだ。それに俺達は奴の努力していた姿をずっと見てきた‥‥‥だから信頼してアイツに一番大事な闘いを任せられるんだぜ」


「信頼か‥‥‥‥僕達。家族にはあり得ない言葉だな。お母様。ティアマト神が生きていた頃ならいざ知らず。今のあの愚かな父の元で偽りの家族を演じる怪物達‥‥‥‥と僕。そんな奴等に信頼なんてあり得ないものだ」


「‥‥‥‥何だ?いきなりしんみやがって‥‥‥‥あんだけギラついていたくせに様。どうしちまったんだ?」


「君、気づいていなかったのか?少し前、此方の世界のお母様が敗れ捕まった‥‥‥僕はお母様を救う為に戦っていたんだよ。そのお母様が敵に負け捕らえられた‥‥‥‥やる気も無くなるだろう。やるせない気持ちにもなるさ」


「‥‥‥‥それなら。そのやるせない気持ちとやらを俺と闘い燃焼しろ」


「燃焼だと?」


「元々、お前は無理矢理。アプスとやらに〖天界〗から喚ばれたんだろう?」


「あぁ、後は愚かな父が勝っても負けても消えるだけだ」


「ならば今回の戦いで上から受けるペナルティは無い筈だよな?‥‥‥‥ならば最後に全ての力を出しきって来いっ!俺はそれを全力で受け止めてやるっ!キングーッ!!!」


「‥‥‥‥あって数刻しか経っていないのに何でそんなに熱く勝たれるんだ‥‥‥君は‥‥‥別の出会い方をしていれば良き友になれたかれないな‥‥‥僕達は」


「この闘いでは敵どうしだっただけだろうが‥‥‥ハハハ。別の世界、条件では違うさ。大丈夫だっ!俺や俺を通しての(えにし)は今回で結ばれた。此処でとは違う闘いの時に一緒に戦えるさっ!キングー」


「陽気な男だな。君は‥‥‥‥君とはもう少しゆっくり会話をして親睦を深めたかったな」


「だなっ!まぁ、俺達は今回の戦いが終わったら〖天界〗へと帰る事になる。俺達が帰ったら上で酒でも飲んで宴会でもしようぜっ!友よっ!ハハハッ!!」


「僕が友か‥‥‥お母様‥‥‥可笑しな友人ができてしまったよ‥‥‥‥後、少しで僕は消える‥‥‥残りの時間。楽しく殴り合おうと思うよ。母さん」


「ハハハッ!!乗ってきたなっ!キングー!!!いくぞっ!〖修羅の相〗・〖修羅の爆燐〗」


「あぁ、君の言葉で吹っ切れたぞ。阿修羅ッ!!!〖キングー・エンキ〗・〖光の爆速(スル・エリド)〗」


二人の神級が大技を出し合い、激しく闘いを繰り広げる、闘いの初期はお互い嫌悪した表情で闘っていたが今は違う。


お互いに会話をし、分かり合い友となった二人は清々しい表情で闘うのだった。


「ハハハッ!!久しぶりに拮抗した闘いができるぜっ!これなら取って置きを使っても良いよな。〖○○〗様っ!!!〖修羅の相〗‥‥‥神明・開示‥‥‥‥毘摩質多羅阿修羅王びましったら


阿修羅は巨大化する。身体を黄金色に輝かし、巨大化する。そして、六本の拳に六つの異なる武器を持ちキングーに呼び掛ける。


「いくぞっ!キングー!!!今の俺が放てる最高火力をお前に撃ち込む。真っ正面から受け止めろっ!!!ハハハッ!!」


「‥‥‥‥君、脳筋か‥‥‥‥良いだろ。どうせ地上で過ごした仮初めの身体。失っても後悔はない‥‥‥‥〖キングー・エンキ〗・神明・開示‥‥‥〖母との絆と粘土板(キング・ルア・ブズル)〗」


キングーは光の粘土板で一つの大きな大槌を形をした物を造り出した。それを阿修羅に向けて勢い良く解き放った。


「スゲー攻撃だぜぇ!!キングーッ!!その攻撃。俺が真っ正面から受けてやるっ!」


「‥‥‥‥自信かな男だな。阿修羅‥‥‥‥」


ズドオオオオンンン!!!!!!


キングーが大槌を放つと同時に阿修羅も六つの武器をキングーに向けて勢い良く放った。そして、お互いの大技がぶつかり合い。その衝撃で〖都市部・エルドゥルア〗一帯の一部は更地と化してしまった。



「‥‥‥‥僕の力負けか」


「楽しい闘いだったぜ。キングー」


「君もボロボロみたいだな。阿修羅‥‥‥‥先に〖天界〗に帰ってるよ。友もよ‥‥‥」


「キングー‥‥‥‥お前‥‥‥‥おうっ!先に上がって待っててくれ。新しい友よ。ハハハッ!!俺達がどう勝ったか教えてやるからようっ!」


「フッ‥‥‥まだ、愚かな父にも勝ってないだろに‥‥‥気が早いな‥‥‥では、また会おう。阿修羅」


「‥‥‥おう。また会おう。キングー」


キングーはそう告げると身体が光の粒子となり消えていく。アプスの〖権能〗から解放された彼の表情はどこか晴れた表情だったと後に、阿修羅は他の〖八部衆〗達に楽しそうに話すのだった。


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