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溟海決戦 淡水は悟り涙を流す No.5 二対の神子達


「‥‥‥‥もうその〖資格〗は失っているがな。それとなんでアンタが〖神ノ使徒〗の色の事を知っているだ?」


「そんな事、敵であるお前に話すと思うか?‥‥‥‥それにお前は失っているのではない〖七聖―女神―〗共の計画の核として‥‥‥‥」


アプスがそう言いかけた時、ティアマト神殿いや〖海底領域・エリドゥ〗全ての海底地帯が揺れた。


ズズズ‥‥‥‥‥ズドドオオンン!!!!


「始まったか‥‥‥次元の狭間との境目が割れる時が‥‥‥‥」


「‥‥‥核だと?アンタは〖七聖―女神―〗について何か知っているのか?」


「時間切れだ。小僧‥‥‥俺様が話そうとした答が知りたければ〖代理人〗か〖女帝〗辺りにでも会った時に聞け。俺様は最早、この魔法世界(アリーナ)に様は無いからな。次元の狭間を越え〖地球〗へと至る」


「(女帝?また、新しい名前が出てきたか)‥‥‥‥俺が行かせると思っているか?」


「我が妻との再開は何人も邪魔させん。顕れろ‥‥‥‥二代後の神子共‥‥‥アンシャルとキシャル」


ティアマト神殿の深水から女の子と男の子の二人の子供が顕れた。


「はい‥‥‥‥オジイサマ」


「殺しますか?‥‥‥‥顔も知らぬお爺様」


「目の前の小僧の足止めをしろ。次代の神子共とはいえ、足止めする位の力はあるだろう?」


「はい‥‥‥‥仰せのままに」


「殺しますね。お爺様」


「アンシャルとキシャル‥‥‥‥原初の次の代‥‥‥〖全天〗と〖全地〗の存在か」


「そうだ。俺様の〖権能〗と無理やりの縁で呼び寄せた。子供の姿と思って油断するなよ。小僧、死ぬ事になるからな」


「顔も知らないけど。オジイサマの敵」


「殺してあげる‥‥‥‥」


「フハハハハッ!!頼もしいガキ共よ。それでは始めるか‥‥‥我が偽の妻と海底領域・エリドゥの全てを〖贄〗とした我がティアマトの復活を‥‥‥‥‥〖アプス・エンキ〗・〖海水の淡水の交わし(ティアマト・アブ・アプス)〗」


ティアマト神殿内部全てに塩水と淡水が入り交じった海水がティアマト神殿を水没させる。


「これは‥‥‥アプスの世界が具現化した現象なのか?」


「ソウ、オジイサマの力‥‥‥」


「そして、それが貴方が殺される場所」


いつの間にか俺との間合いを詰めていたアンシャルとキシャルが俺に向けて攻撃をしてきた。


その瞬間だった。俺が首に付けていた〖八部の門〗が光出し、二人の八部衆達が現れた。


「やはり残って正解だったな。緊那羅(キンナラ)

〖八部衆・迦楼羅(カルラ)


「はい。主の言う通りになりました。迦楼羅(カルラ)様」

〖八部衆・緊那羅(キンナラ)


緊那羅(キンナラ)迦楼羅(カルラ)‥‥‥来てくれたのか」


「‥‥‥‥ジャマスル奴‥‥‥現れた」


「殺してどけましょう。お兄様」


「フハハハハッ!!奥の手を残していたのは俺様だけではなかった様だな。小僧っ!!やるではないかっ!お前はどれ程、用心深いのだ?呆れてしまうぞ」


「お前ら神々は油断できない相手だ。〖八部衆〗の数人は残ってもらっていたんだよ‥‥‥さぁ、これでまた、一対一だぞ。アプス‥‥‥そろそろお互い本気でやり合おうか」


「次元の狭間はあと少しで完全に開く‥‥‥お前に割く時間は残っていないわ。小僧」




場面変わり。〖都市・化物の楽園〗


「ウオォォ!!怪物達の殆んどがどっかに行っちまったぞ!!今のうちに都市部内の主要都市を落とすんぞ!」


「残っている怪物達は捕縛魔法や魔水牢で閉じ込めろ。アルク様や〖天〗殿の話だと、この怪物達はアプス共のせいで化物に変えられた住民達との事だ」


「グゲエエエ!!!」「ゴアアアア!!!!」「ウエアアア!!!」「グママママ!!!!」「ルルルルルル!!!!」


「こんな化物共が元、海水種だというのか?‥‥‥‥」


「どこまで僕達の邪魔をする気なんだ?東洋の〖神秘〗共」


「何だ?お前も〖地球〗からやって来た口なのか?キングーとやら。てっきり此方の世界の奴かと勘違いたぜ」


「僕は〖天界〗から無理矢理、あの愚かな父に〖天界門〗から喚ばれただけだ」


「〖権能〗か〖縁〗の類いでも使われたのか?‥‥‥‥まぁ、俺達。八部衆も似た様なものか」


「どうでも良い‥‥‥‥そんな事は僕には関係無い。僕はただ、ティアマトお母様の‥‥‥‥母さんの眠りを護れれば良かったんだ。それをお前達がいきなり現れ、邪魔をした。母さんの眠りの邪魔を」


シュンッ!!


そこに現れたのは怪物の軍隊を相手にしていた八部衆・〖天〗だった。


「それで〖地球〗側の危機が救えるのならば、我々は戦います。それが貴方に何と思われ様と」


「‥‥‥‥お前は‥‥‥僕の化物達を‥‥‥エリドゥ軍を眠らせた奴か」


「これで二対一だな。キングー‥‥‥そろそろ終わりの時だな」


「終わりの時?‥‥‥‥違う。あの愚かな父〖アプス〗が彼方の世界に行く為に儀式を始めたんだぞ。ならば僕はあの愚かな父とお母様が地球で再開できる様に手伝わなければいけない‥‥‥それがアイツの〖権能〗で喚ばれた僕の宿命なんだから‥‥‥〖キングー・エンキ〗・〖集まりしは怪物達(キンル・スル)〗」


「グママママ?!」「アアアアア!!」「バルルル!!」「ガママママ!!!」「ブルルル!!!」


〖都市部・エルドゥルア〗に捕縛されている化物達がくっ付き、混ざり合い、一体の巨体怪物へと変化した。


「「「「「「ゴアアアアグママママアアアアアバルルル!!!!!!!!!!」」」」」」


「化物共が一つの怪物になっちまったぞ。〖天〗。あっちに入るレジスタンスの奴等が危ないじゃねえか?」


「‥‥‥‥戻ります。彼等を守る為に」シュンッ!!



「フハハ‥‥‥これでまた、一対一だな。阿修羅(アシュラ)


「気安く俺の名前を呼ぶなよ。キングー」

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