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崩れ始める海底領域


極神・レヴィアタンが―女神―ティアマトに勝利した事による影響は魔法大陸(エウロペ)の全海域に現れ始める。


各地方の海岸付近や海沿いの島々の天候は荒れ、各地の有力者達は魔法大陸(エウロペ)の異変に気付くのだった。



『ユグドラシル地方・アウルゲル (ドワーフの国)』


「おいおいっ!!凄い髙波だぞっ!こりゃあ、暫く海竜族共はせめてこれませんな。〖酒王〗」


「あぁ‥‥‥たくっ!ユグドラシル様の直々の願いだからと造船の派遣団を向かわせたが、無事なんだろうな。アイツ等は‥‥‥‥」



『ヘスティア地方・アクレール運河』


「ディエース様。運河の流れが荒れている為、ティアマト地方とヘファイストス地方への魔道船が出すのが困難です」


「荒れているですか?先程までは何もなかった筈ですよね?‥‥‥最近、フーアからも連絡が来ないですし。海で何かを起こっているのでしょうか?」



『ヘファイストス地方・第三都市・ディアス』


「ファラオ様。海岸に水魔共が打ち上げられています」


「ほおう‥‥‥ならば捕えて今宵の馳走とせよ。素材は我が宝物館にでも飾ろうではないか。全て狩り尽くせ、イスカよ」


「了解致しました。ファラオ様‥‥‥‥」



『フレイヤ地方・フノス海岸』


「海が荒れるか‥‥‥‥‥あの剣の親子はかの海で何をしているんだ?全く‥‥‥‥」


「‥‥‥‥見に行ってみる?父さん」



『●●●●●・ルナ海域』


「おぉ、海が荒れるとは今日は大量だ。〖不死騎士〗様も喜びそうだな。ダイナ」


「〖婦人〗や〖博士〗方も来るそうだから賑やかになるな。ライダ」


〖ティアマト地方(海上エリア)・造船都市・エヌマ〗


〖アレスの灯台〗


「凄い大荒れだな。深海で何が起きているんだ?」


「‥‥‥‥さぁ、分かりません。分かりませんが‥‥‥このままではこのアレス諸島や各地方に行く為に不可欠なザキントス島が沈むかもしれないですね」


「〖灯台守〗達を向かわせた方がいいか?アレン」


「いえ、私だけ行きます‥‥‥造船都市に空いた大穴から」



〖海底領域・エルドゥ〗


「‥‥‥‥何?あの大きい〖魔水球〗は」


「極神領域だな。あの中で‥‥‥‥神々の闘いが繰り広げられている」


「‥‥‥‥神々?さっきの神様達が彼処の中にいるの?」


「カハハハ。その通りだ。サーシャ‥‥‥‥レヴィアタンとティアマトのどちらかかが消え失せればこの魔法世界(アリーナ)に影響が出る程の闘いが」



〖都市部・エルドゥルア〗


「怪物共もクサリサの方へと向かって行ってるだと?‥‥‥‥父上は身動きが取れず、あの偽ティアマトはあの巨体な〖魔水球〗の中、いったい何が起こっている‥‥‥この状況はなんだ?」


「混乱中で申し訳ありませんがそろそろ終わりにさせて頂きます。怪物さん‥‥‥‥」


「不敬な言葉を話すな‥‥‥腹が立つからな。ずる賢い天使族よ」



『エリドゥ・化物の楽園』


ガキンンンッ!!!!!


「ハハハ!!!手下がどんどん居なくなってるなっ!粘土使い!!」


「あの方に何をした?侵入者共!!!!」



「残す敵も後、少しですか」



〖ティアマト神殿・最新部〗


数刻に渡り〖神・アプス〗と闘い続けている。俺はだんだんと追い詰められ始めていた。


「‥‥‥‥‥‥‥‥ゴホッ!グッ!‥‥‥‥」


「フハハハハッ!!!所詮は人間風情だな。意気がっていようと脆い身体しか持たぬ身では俺様に勝てる道理などないわ」


「‥‥‥‥外の二神の闘いはこっちが勝ったせてもらったがな。嫁が負けて何とも思わないのか?お前は」


「フンッ!あれは俺様の妻であって、本当の妻ではないわ‥‥‥‥何が転生で此方の世界の―女神―ティアマトに変化しただと?‥‥‥‥よくもあれは妻を殺され、傷心していた俺様の前でぬけぬけと言えたものだな‥‥‥‥あれがどうなろうと知ったことか。あれは扉を開く為の〖贄〗と地球へと降り立った後の暴れさせるだけの存在に過ぎんわ」


「随分と長々と話すんだな。感情的になっているという事はティアマト神に何かしらの感情がお前にはあるという事だよな?‥‥‥‥ガァ?!」


グサッ!


「余り調子に乗るなよ!!小僧。神たる俺様の心を詮索するなど万死に値する罪である‥‥‥まぁ、俺様と闘い三割程の力を失わせたのは見事と褒めてやるがな。地球へと行く前の楽しい前座であったぞ。お前はな。フハハハハッ!!」


〖神・アプス〗の高らかな笑い声がティアマト神殿中に響き渡った。


「‥‥‥‥‥(二神の闘いも終わりが近いか‥‥‥そろそろ本番といくか。()‥‥‥‥)」

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