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〖七聖―女神―ティアマト〗 対 〖七終神・レヴィアタン〗No.6 原始の最高神


その―女神―は巨大だった。


姿は女性だった。果てしなく巨大な躯体。海底領域・エルドゥよりも長大な尾。角は世界樹(ユグドラシル)の枝木の様に枝分かれし天をも突く大きさ。胸のちゅうおうには神人と龍が交わる様な姿に、蛇の姿に、獅子の姿に、蠍の姿に、あらゆる生物の姿に流動的に変わる赤き心臓が蠢いていた。


「ラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!リアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


〖開闢母神・ティアマト〗のこれまでとは異なる雄叫びが亞空間に響き渡る。


「私が造り出した。〖極神黒海領域(ブラック・レヴィア・エトワール)〗の中なら、自らの(かせ)を外しても地上には影響が無いと判断したのかしら?」


「‥‥‥‥そうだけど何?当たり前‥‥‥こんな姿を地上で外角反転させたら〖天上の理〗に何をされるか分からないじゃない」


「だからって私の世界でそんな姿にならないでくれるかしら?‥‥‥‥(最早、ティアマトのこの行動は暴走の域に達しているわね。〖神・アプス〗の‥‥‥いえ、〖神々の黄昏(ラグナログ)〗に何をされたら、そこまで変貌できるのかしらね?〖魔法大陸(エウロペ)〗〖剣技大陸(アルトネ)〗〖列島大陸〗を中心に暗躍してるとは〖ベルゼ〗から聞いていたけど。まさかここまでの規模の事を平気で行えるとは思っても見なかった)‥‥‥だからあの子と縁がある私達が彼処に集められているのかしら?来るその時の為に」


「何を独り言を言ってるの?レヴィアタン。私のこの状態に手も足も出なかったレヴィアタン。弱い、弱い。レヴィアタン」


「神性が乱れ初めているわ。自らの眷属が居ないのに神集九煌の回帰はオススメしないわ。ティアマト」


「‥‥‥‥本当に五月蝿い。五月蝿い。私に負けた敗北神‥‥‥‥優しく呑み込んであげる。七聖(フブル)魔法・〖天命の粘蛇獣〗」


―女神―ティアマトは赤き心臓から〖魔水球〗を創り出した。そして、その〖魔水球〗から泥と彼女の神秘が入り交じった怪物が産まれた。


「原始のふ海(貴女)から産み出される。神性を帯びた怪物の子供‥‥‥‥相変わらず厄介な闘いを強いてくるわね。極神魔法・〖伝説の青鰐よ(ブルーアリゲーター)〗」


「また、別のレヴィアタン‥‥‥いったい幾つの可能性と伝説が貴女にあるの?‥‥‥‥それは私にもあるの?‥‥‥‥ねぇ、その〖神明〗。独占してないで私にも教えてよ。そして、私は失った力を取り戻すの。〖蠍の子等の行軍〗。行きなさいっ!皆」


次に―女神―ティアマトは別の〖魔水球〗を造り出し、蠍の怪物を新たに誕生させ、レヴィアタンへと一斉に解き放つ。


「貴女の神秘が尽きるまで終わらない子供達の行軍‥‥‥‥嫌な攻撃ね。〖勇ましき白鯨(ホワイト・ホエル)〗」


魔法大陸(エウロペ)の近海を支配する〖―女神―ティアマト〗は自身の保有する無尽蔵とも思われる自らの〖魔力〗と〖神秘〗から化物の子等を生み出し質量で押しきる闘い方へと切り替えた。


そして、暗黒大陸の全ての海を支配する〖極神・レヴィアタン〗は自らが得体、新たなる可能性たる〖伝説の青鰐よ(ブルーアリゲーター)〗〖勇ましき白鯨(ホワイト・ホエル)〗を喚び出し。ティアマトが生み出す化物達を魔法世界(アリーナ)の地形が変わる程の攻撃を繰り出し殲滅していくのだった。


それはまさに神話を越える規模‥‥‥‥天地創造に回帰した闘い。原始の闘いの域に到達する程の闘いが〖極神黒海領域(ブラック・レヴィア・エトワール)〗内で数刻以上の時、繰り広げられていた。



「ルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!やっと。底が見えてきた‥‥‥私は彼方では原始の最高神だったとアプスは言っていたの。そんな私に勝てると思っていたの?レヴィアタン!!!七聖(フブル)魔法・〖原始の洪水〗」


「ガアアアアアア?!!!」


「ブオオオオオオオオオオオオオオオオ?!!!!!!!!」


「‥‥‥‥私の可能性が呑み込まている?じゃあ、別の〖神明〗を見せてあげる。極神魔法・〖大海の大亀(タートル・サファイア)〗」


そんな二神の闘いは苛烈を増す一方であったが、長期戦になるにつれ。極神・レヴィアタンは疲弊を見せ始めた。圧倒的な質量を保有する―女神―ティアマトの執拗な攻撃で彼女の可能性たる〖神明〗は一つまた一つとその圧倒的な質量たる怪物達に狩られていってしまった。



「‥‥‥‥まさか〖勇ましき白鯨(ホワイト・ホエル)〗まで狩られてしまうなんて」


「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!そもそも、此処は私の世界。ティアマト地方。余所者のレヴィアタンが勝てるとわけないの‥‥‥‥そう。また私に負けるのよ。レヴィアタン。そろそろ降参したら?そして、この魔法大陸(エウロペ)から出ていって」


「それは嫌よ‥‥‥‥流石、選ばれた七神の―女神―ティアマトと言ったところかしらね。まさか私が新たに得体〖神明〗でも倒せないなんて予想外だったわ。だから使うは別の私の側面を‥‥‥‥〖嫉妬〗の力を」


「‥‥‥‥レヴィアタンの別の側面?そんな事より。早く此処から‥‥‥」


「相変わらずワガママな女の子。でも、私よりも強い子。それが―女神―ティアマト。昔から貴女のその強さが羨ましかったわ‥‥‥‥‥だから私も強くなりたかった。それが今、叶うの‥‥‥‥一時的に〖極神〗を返還します。○○○様‥‥‥‥極神魔法‥‥‥‥概念・回帰‥‥‥‥〖堕天・輪廻〗」


そう告げた極神・レヴィアタンは黒く光り輝く。

その黒く光りし輝きで全てのティアマトの子を無に還すのだった。


「わ、私の〖魔水球〗の力が消えていくの?な、何をしたの?レヴィアタン!!!」


―女神―ティアマトは目の前の突然の出来事に困惑しながら、レヴィアタンへと話しかける。


「‥‥‥‥‥存在事消したのよ。そう、この力‥‥‥‥〖嫉妬〗の権能を使ってね」


『嫉妬の堕天使・レヴィアタン』顕現す。





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