〖七聖―女神―ティアマト〗 対 〖七終神・レヴィアタン〗No.4 神明の叡知
〖地球〗に生きる人々という存在はなんとも自由な発想を持つ利発的な生き物だろうか。
私に勝ったあの子に渡された魔法水晶にも似た地球の魔道具だろうか?‥‥‥タブレットと言うその物質には彼方側の世界のあらゆる知識、記録、創作、歴史が記されていた。
〖極神〗は白鯨であり。海竜であり。鰐でもあるなど誰が想像できるだろか?
私の呼び方も数多に存在し、〖嫉妬〗という概念の象徴とも伝えられているらしい。
そして、因縁深き―女神―ティアマトと遥か古代に戦ったという記録まで彼方には伝承として残されているとは驚いた。これ程まで彼方側に住む生物は考えて創作する事に長けているとは信じがたい。
彼方の世界は神秘が衰退し、何かを考え作る力、一から創作し伝承にする力などのあらゆる〖技術〗〖機械〗が発展した。
そして、此方の世界はあらゆる種族の技術か衰退し〖魔法〗が発展したと、ある者は言ったと神々の噂で聴いた事がある。
もし、魔法世界の神々や有力者達が自らの伝承や知識をこの魔法水晶とやらを通じて知り。その知った事を己の〖神明〗に活用できたならば、その神々はこの魔法世界で過ごしていた時よりの数倍の力を手に入れる事になると考える‥‥‥‥この〖極神・レヴィアタン〗の様に。
「貴女が沈んでいる間に何があったかですって?‥‥‥‥それは私の新たなる〖神明〗の変化‥‥‥‥試させてもらうわ。君が与えてくれた私の新たな歴史を‥‥‥‥〖極神黒海領域〗」
レヴィアタンを中心に黒い海が広がる。それはあらゆる距離、空間、時間を無視する『始祖・神集九煌』という絶対的な力を有する神々によって行われる地上の事象のねじ曲げる湾曲的な力が亞空間を造り出す。
「ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
「ギャシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
「アハハハハハハハハハ!!!!!!!」
これより始まるは極神・レヴィアタン達による心象風景の事象の理。
レヴィアタンが知り得る。記憶する。持つ力。考えるうる。思いたる。全ての極神・レヴィアタンに眠る可能性と彼女が創られ研鑽してきた力が〖極神黒海領域〗内に現れる。
「‥‥‥‥あり得ない。神々がどう力を手に入れても持てる〖外格神装〗なんて二つ位が限界の筈。何でこんな数の〖外格神装〗が‥‥‥‥レヴィアタンの可能性が沢山現れるの?」
「〖大蛇〗〖アナスタシア〗〖灰神楽〗があの子の側にずっと居たがるのも納得だわ。何せ、関わるだけでもこれ程までの恩恵が得られるもの。でめあの三神はそんな事をしない‥‥‥‥私や貴女と違って〖善性〗だものね。彼等は一つを見ない‥‥‥必ずあらゆる目線で多を見るもの」
「‥‥‥今、そんな事を聞いていないの。私が気になるのはどうしてそれ程の力をこんな数千年で手に入れたかという事だけ。私にちゃんと説明して‥‥‥‥」
「その子に合わせて全てを自分の物にすると?」
「‥‥‥‥そんな事は言ってないの。私もレヴィアタンの様に強くなりたいだけ。全てはこのティアマト地方をより良くする為の手段なの」
「そんな自己中心的な考えだから〖悪性〗と呼ばれるのよ。貴女達〖七聖―女神―〗はね‥‥‥昔から達が悪いで有名だものね。フレイヤ、ヘファイストスを覗いた他の五神が問題児達だなんて、この大陸の眷属達が可哀想で仕方ないわ。だからこの大陸はあらゆる物が交わる魔境なんて言われるのよ」
「私に取ってはそんな事どうでも良いの。それよりも今はこの状況。レヴィアタンが手に入れた〖神明の叡知〗に興味がそそられるの」
「‥‥‥‥貴女の夫たる〖神・アプス〗と言う子は放って置く気なの?あっちの貴女達はそれはもう仲の良い‥‥‥」
「前世の私の話になんて全く興味が湧かない‥‥‥‥あっちの世界で‥‥‥〖地球〗で失敗した私なんてどうでもいいもの。それよりも今はその力。レヴィアタンの新しい可能性にしか目を向けられないの」
「‥‥‥相変わらずの子供ね。何で私はこんな子に負けたのかしら。あの子の旅を〖黄金の宝物庫〗で見ていたけど。あの〖地球〗から来た子達が使っていた〖魔法〗‥‥‥変な造語で創られているわよね?もしかしてそれも貴女のせいだったりするのかしら?」
「私はただ、懇願されたからやってあげただけ‥‥‥その甘い隙をつかれて封印されたの」
「そう。相変わらずのお馬鹿さんね‥‥‥‥始めるわ。〖海竜の嵐よ(リプァイアサン)〗」
「ギャシャアアアアア!!!!」
「うるさいわ。敗北者っ!!七聖魔法・〖原初の汚泥〗」
「手数では此方が上回るわ‥‥‥〖大海の大烏賊よ(ブル・クラーケン)〗」
「オオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
海竜と大烏賊が―女神―ティアマトに向かって行った。