神々の海域
〖ティアマト神殿〗
「俺が創り出した大津波を全て蒸発させるとはな。やるではないか‥‥‥‥そして、お前の闘い方。まるで時間を稼ぐ様な闘い方をするものだな。小僧‥‥‥‥いったいこんな無意味な攻防を続けるつもりだ?いい加減本気の枷を外せ」
「それを言うならアンタもだろうが。まるで本気を出していないよな?俺の力量を試す様な攻撃ばかりしているだろう」
「本物の〖神・アプス〗か弱者に本気を出すと思っているのか?〖教皇〗〖恋人〗〖隠者〗の『主格』達を倒したからと代理人から聴いてはいるがな。此処は神たる俺様が支配する海域領域‥‥‥‥神の領域だ。此処ならば俺様が持つ本来の力を全て出し切れる。この力は〖神々の黄昏〗・五人の頂点共にも引けをとらぬ力。万が一にもお前が俺様に勝てる未来などありはしないぞ。小僧」
「‥‥‥‥そう言って上から目線で俺に言ってきた奴等は皆、倒されていったんだぞ。〖神・アプス〗。それにお前の子供達も残す所二、三体になった様だぞ‥‥‥‥どうか道化に転ばない様に注意する事だな。地球から逃れた者よ」
「お前の方こそ俺様が此処に来た理由も何も知らずに上から語るなよ。小僧‥‥‥後、数刻すれば時が満ちる俺様は〖深海の神秘〗を使い再び我が妻と過ごした場所。〖地球〗へと戻り神なる俺様の楽園を創りあげるのだ‥‥‥‥ティアマトが愛した子供(怪物)達の楽園をな」
「そんな事させるわけ無いだろう。お前は此処で俺に倒されて終わるんだ。〖神・アプス〗‥‥‥‥〖雷・炎神楽〗」
「所詮は人類の戯れ言にしか聴こえんぞ。人間風情が‥‥‥‥〖淡水魚群〗」
雷、炎、水、異なる属性攻撃がティアマト神殿を揺らし。この海底領域の崩壊へのカウントダウンを加速させる。
『エリドゥ・化物の楽園』
「‥‥‥‥ムシュマッヘとウシュムガルが消えた?あの脳筋は馬鹿だから放っておいても闘うとして‥‥‥‥あの四足の長蛇女め。まさか自ら望んで地上での存在を放棄したのか?」
「おいっ!余所見をするなよ。お前の闘ってる相手は‥‥‥〖修羅銅鑼〗」
「‥‥‥‥こちらなのですから。〖万古〗」
バキンッ!
「チッ!!邪魔をするなっ!〖母の槍〗さっきまでいた筈の化物達も移動を始めている‥‥‥いったい、エリドゥの中心で何が起きている?」
〖エルドゥ・海上浮上門〗
「フーン。強いのね貴女達は‥‥‥‥」
「‥‥‥‥貴女こそ何者なのよ。いったいっ!」
〖都市部・エルドゥルア〗
「未だ。大きな闘いが続いていますね‥‥‥‥ご主人様は大丈夫でしょうか?」
「貴様!!この状況で誰かの心配か?!!舐めるなよ!!天使ごときがっ!!〖ウガルルム・エンキ〗・〖異形軍勢〗」
「‥‥‥‥舐めてはいません。ただ、貴方では私達には決して勝てませんよ。獣さん。ねぇ、可憐様」
「へ?あわわ!!それよりもデッカイ拳が降ってきますよっ!ウリエルさん!!!」
海底領域外周・〖ナンム〗
「‥‥‥‥邪魔をしないでくれる?色々な邪魔をね。レヴィアタン」
「何だ?あまりにも激しいぶつかり合いに意識が反転したか?ティアマト‥‥‥‥意識がハッキリとしたならここからが本番。さぁ、始めるとしよう。私、〖極神・レヴィアタン〗と〖―女神―ティアマト〗の強さ比べをさぁ」