表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
565/867

怪物達の二重奏 No.2 現代魔法の革命児


数年前〖アテナ地方・魔術院〗


(‥‥‥‥サーシャです。初めまして、これからよろしくお願いします‥‥‥兄弟子)


(‥‥‥は?兄弟子?ていうか。誰だ君?何で小さい女の子がこんなアホと傲慢な連中しか居ない魔術院に女の子が?)


(うんうん。挨拶も済んだようだね。良かった!良かった!それじゃあ、愛弟子君。そこの妹弟子に現代魔法の基礎を丁寧に教えてあげておくれ。私はガリア帝国に行かないといけないから、後の事はよろしくね~)


(あっ!マーリン‥‥‥師匠っ!あんた。今まで何処に行ってたんだよっ!ガラ先生と一緒に『魔法中央国』中探し回ってたんだぞっ!)


(魔法大陸(エウロペ)の知り合いの所を挨拶して回ってただけだよ~!それでその子が私からのお土産だよ。逸材だからね。ちゃんと一から基礎を教えてあげてっ!あぁ、それと変な事を教えたら魔法中央国の魔術院の貴族家と大問題に発展するから気をつけてね。じゃあ、二日後にまた戻って来るからね~、よろしくね~!)


(あっ!こら、逃げるなっ!ちゃんと貯まってる仕事を片付けて‥‥‥‥てっ!もう居ないし‥‥‥‥)


(‥‥‥‥師匠‥‥‥居ない。)


(えーっと‥‥‥神成 刹那だ。これから宜しく、サーシャちゃん)


(‥‥‥‥よろしく。後、ちゃんはいらない。サーシャだけで良い)


(そうか。じゃあ、サーシャで呼ぼう‥‥‥‥所で君のフルネームって何ていうんだ?)


(‥‥‥‥リーナ・サーシャ)


(リーナ?‥‥‥‥もしかして魔法貴族の最大派閥の〖リーナ家〗のリーナか?)


(‥‥‥‥そう。パパがマーリン師匠に頼み込んで、私は飛び級で此処に入った)


(あのアホ魔女‥‥‥いったい幾ら積まれたんだ?最近、魔術院の資金難とかぼやいてたから金に目がくらんだな)


(‥‥‥‥あの、パパはマーリン師匠が教えてちゃんと教えてくれるって言ってたけど、いなくなった)


(あー、いつもの事だから気にしなくて良いぞ。数日したらフラッと戻って来て、的確なアドバイスとスパルタの指導してくるだけだからな‥‥‥‥とりあえず、あれが戻って来るまで俺が何か教えようか‥‥‥それで君はどんな魔法が得意なんだ?どこまで理解してる?基本的な初級魔法は使えたり?)


(‥‥‥‥何も知らないし、何もできない)


(は?何も知らない?どういう事だ?)


(‥‥‥‥パパが時が来るまでは人として普通の暮らしを楽しみなさいとか言ってた。ガリア帝国の学校に行ってたから、魔法は何も知らない‥‥‥‥不味い?)


(いや、不味くは無いけど‥‥‥‥俺も数年前に此方に来て魔法は使い始めたしな)


(‥‥‥‥此方?)


(いや、何でもない‥‥‥‥成る程。人族が通うガリア帝国の一般の学校。〖シャロン〗に通ってたのか‥‥‥彼処は確か、魔法大陸(エウロペ)の中でも人族の金持ちや貴族が通う由緒正しき学校だよな。流石、魔法貴族‥‥‥通わせる場所も普通じゃないな)


(‥‥‥‥そう。楽しい場所だった。皆、私に良くしてくれた‥‥‥でも、私、此処に転校したから暫く皆と会えない)


(会えないか‥‥‥‥そうか。君も俺と同じなんだな)


(‥‥‥‥同じ?)


(いや、他人事だよ‥‥‥それよりも心配するなよ、サーシャ。此処でまた新しい友達や知り合いを作れば良い。そんで此処で色んな魔法を学んで魔法の革命児にでもやってやれ!)


(‥‥‥‥新しい友達!知り合い!革命児!)


(あぁ、この魔術院には君みたいな飛び級で入った子や同い年の子も居るしな。なんとかなるだろう。それよりも時間が勿体ない‥‥‥いや、あれを使えば幾らでも時間は作れるか。)


(‥‥‥‥兄弟子?)


(そうだな。先ずは基本の五属性の歴史について教えてあげよう。現代魔法の火属性を創り出したのはトリストメギストスの才女。〖リルマーズ〗と言う人なんだがな‥‥‥‥)



▽▽▽▽▽


〖ウルク庭園〗


「‥‥‥‥‥アナスタシア。準備完了」


「カハ?もう終わったのか?流石はセツが言っていた現代魔法の快楽者」


「‥‥‥‥革命児っ!‥‥‥始める。火魔法〖炎朱〗・水魔法〖水切〗・風魔法〖風月〗・雷魔法〖雷獄〗・地魔法〖地削〗」


第一の魔法〖火〗がムシュマッヘの頭部を焼き焦がす。


第二の魔法〖水〗がムシュマッヘの身体の隅々まで引き裂き。


第三の魔法〖風〗がムシュマッヘの精神を壊し。


第四の魔法〖雷〗がムシュマッヘの魔力回路を崩壊させ。


第五の魔法〖地〗がムシュマッヘの身体を鋭利な地槍で削られた。


「ガルアアアアアアア!!!!(頭が、身体が、精神が、魔力回路が、神経が、俺の全てが破壊される!!!〖爪〗の〖因子〗だけは残さなくてはっ!!)」


「‥‥‥‥チェック・メイト‥‥‥持って後、数刻‥‥‥」


「ガルルル!!!ガアアアアアアアアアア!!!!!クソガキ!!!!お前らアアアアアアア!!」


ムシュマッヘの虚しい雄叫びが其処らかしこに響き渡った‥‥‥‥


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ