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化物の楽園とエリシュ群衆地


〖ティアマト神殿〗


「燃えろ!!〖神気外格法・神気・火〗・〖火竜舞葬〗」


「フハハハハ!!!淡水の神たる俺様に火だと?舐めているのか?貴様は?!〖アプス・エンキ〗・〖淡水の洪水(アプス・アバ)〗」


―女神―ティアマトが〖神・アプス〗により、地上へと無理やり顕現させられていた場所。ティアマト神殿は―女神―ティアマトの大きすぎる身体を納める為に巨大な空洞を設け造られた場所である。

その空間に今、膨大な淡水の洪水が〖神・アプス〗の魔法詠唱と共に沸き起こる。


「‥‥‥‥相手は神話の神だもんな。天災を相手に闘う様なものか。これまでの〖神々の黄昏(ラグナログ)〗とは規模が違うな。〖雷牙の咆哮〗」


「グルル!!ゴガアアアアアア!!!!」


俺はそう告げると〖雷牙の大太刀〗を淡水の洪水へと勢い良く放った。



◇◇◇◇◇


〖神・アプス〗が現れる前の『海底領域・エリドゥ』は聖海域と呼ばれ、―女神―ティアマトが祀られる神殿を中心部とした巨大な大都市が存在し。


〖海上〗〖海底〗〖深海〗のそれぞれのエリアを行き来できる〖エンキの塔〗が聳え立つが、現在は〖神・アプス〗が封鎖さし、支配化に置き。行き来できなくした。


そして、現在のエリドゥの都市は異形な化物達と人型の泥が跋扈(ばっこ)する無法都市へと化していた。そんな無法都市の中でも最も酷い区画が存在し、その区画を〖神・アプス〗本人は高らかに笑いながらこう名付ける‥‥‥‥海底の〖化物の楽園〗と。



「〖隔離分離〗!!」


ドガアアアアンン!!!!!


「ギュアアア!!!」


「すげぇっ!あの馬鹿デカイ怪物を一瞬で沈めたぞっ!何者なんだ?あの人は?」


「対処できない者達はこちらで対処する。安心して進め海の民達‥‥‥‥(しかし、この怪物達は元々、この国の民と聴く。不用意には傷つけられませんね)」


「余所者がっ!余計な事をするなよっ!いきなり現れたと思ったら、怪物達を倒していくとは‥‥‥‥〖キングウ・エンキ〗・〖海流の波状(キング・ルア・ブ)〗」


「させねえよ!〖修羅の相〗・〖阿修羅琴あしゅらきん〗!!」


強音の音色が周囲に響き。キングウの身体に異変が起こる。


「‥‥‥!‥‥‥何も聴こえない?俺の聴覚に影響が?」


「ガハハハハ!!久しぶりに奏でようか。修羅の騒音をなっ!!ウガルルムとか言うのを遠くに吹っ飛ばしたまでは良かったがな。行方を追って来たら強そうなのが目の前にいるんだ‥‥‥一つ手合わせしてもらおうか。神聖持ちさんよ」


「リグル・ルア‥‥‥‥禁忌魔法で相殺はできるのか‥‥‥ウガルルムを遠くに吹っ飛ばした?あの巨体を?‥‥‥これだから彼方の世界から来る邪魔者達は嫌いなんだよ」



〖都市部・エルドゥルア〗


「くそっ!いきなり吹き飛ばされるとはっ!あの異様な二人は何処に行った?‥‥‥まさかキングウの所か?」


「何ですか?あの大きな獣さんは‥‥‥」


「お下がり下さい。可憐様‥‥‥あれは敵です」


「‥‥‥その白き羽はっ!天使族か?お前?」


「ご主人様の敵は排除させて頂きます」


「天使族風情が何を言う?死にたいのか?貴様!!」


〖エルドゥ・海上浮上門〗


「群がりなさい貴方達。食べて良いわよ。此方の世界の神々の眷属なんてね」


「「「「「「グロロロロロロロ!!!!!ー!!!!」」」」」」


「皆、散ってっ!あの女は私が対処するからっ!」


「大軍勢ですな‥‥‥姫君」


〖エリシュの群衆地〗


「‥‥‥‥いい加減。執拗に弱った兵士に攻撃するのを止めなさい。〖剣魔の相〗・〖紫幻刀〗」


「ガルルル!!無駄だぁ!!〖ムシュマッヘ・エンキ〗・〖三角の蛇竜(ムシュマ・ルルガ)〗」


「‥‥‥‥‥邪魔。火魔法〖炎熱球〗水魔法〖水冷球〗雷魔法〖雷鳴球〗」


「そんな小技、この私に効かない‥‥‥‥〖ウシュムガル・エンキ〗・〖偉大なる竜の伊吹(ウシュムガル・ハルア)〗」


「ウィー‥‥‥案外強おい‥‥‥そんでお互いカバーし合って戦ってりゅ」


「カハハハ。〖世界〗が居なくなった事で、このティアマト地方で技は使える様にななった様だが。まさかアプスとか言う奴の子供共がここまで強いとはな」


「そうですね。このままでは埒があきませんね。彼等を別々の場所へと移動させ、各個撃破した放が得策ですね。魔女見習いさんっ!」


〖剣の魔女〗シエル・オルタナティブはそう告げるとサーシャに何かの合図を送った。


「‥‥‥‥‥了解。じゃあ、私はアナスタシアと一緒に向こうに行く。風魔法〖風化凛〗」


「ガルルル!!何だ?俺の身体が宙に浮いている?!!グガアアア!!!」


「ムシュマッヘ。何処へ行く気‥‥‥」


「カハ?‥‥‥サーシャ‥‥今、私と何処に向こうだと?‥‥‥」


「‥‥‥‥振り落とされないでね。アナスタシア‥‥‥あの怪物を追いかけるから」


「カハハハ。いや、いきなり何を言っている。私はまだ療養中だぞ!!!」


「ウィー!!アナがラチられたっ!」


「ルア法王は私とあれを倒す為に残って下さい‥‥‥‥かつてフレイヤ地方の東部に甚大な被害をもたらしたウシュムガルと言う怪物を倒す為に」


「フレイヤ地方?‥‥‥‥懐かしいな。美女の剣士は彼処の民か?‥‥‥彼処の民の肉は非常に旨かったな。ならば、お前を殺し久しぶりに味わうとしようか」


「‥‥‥‥それは無理ですよ。貴方は私とルア法王に倒される未来なのですから」


「侵略者が何を偉そうに言っている?‥‥‥‥私達の楽園犯す者共!!」



海底領域外周・〖ナンム〗


「ララ‥‥ラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」


「どうした?ティアマト。意志が終わっているな?あの別世界の神に弄られ洗脳されたか?哀れな女神が。それでも遥か昔、私を降した勝利者か?‥‥‥‥気にくわないな、弱気を演じるお前など。あぁ、気にくわない‥‥‥今、目覚めさせよう。宿敵・ティアマト」


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