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極神の浮上


〖海闘場市場〗


「グアア‥‥‥‥は?俺は‥‥‥‥」


「キシャシャ!!‥‥‥‥身体が元に戻った?」


「‥‥‥アアアア!!!‥‥‥‥お母さん!!!!うわああ!!」


「グロロロ‥‥‥‥アガラ!!!良かったっ!元に戻ったのねっ!」



「皆、ちゃんと化物の姿から治ったのか‥‥‥‥〖○○○○の書〗を使ったのか良かったのか?‥‥‥‥聖魔法の力が、ちゃんと古代魔法にも通用したのか?」


「ヒクッ‥‥‥みたいだな。しかし、俺が寝ている間に全て解決させるとはな。納得がいかん」


「アダマスのオッサン。起きたのか?‥‥‥疲れはて取れたか?」


「疲れ?‥‥‥‥あぁ、身体が何故か軽い、思考もちゃんと働く。俺に何かしたのか?神成」


「いや、なんにも‥‥‥(契約パスで束縛できるようにしたとか言ったらぶちギレるだろうな)」


俺がそんな事を考えながら、周辺を見渡していると〖サマルト海岸〗と〖サルマハ市場〗から八部衆達とガラ先生が向かって来る。


摩睺羅伽(まがごら)と龍‥‥‥それに乾闥婆(けんだつば)と夜叉と‥‥‥ガラ先生の隣に王冠を被ったおっさん?」


ドゴオオンン!!!


「小僧!!勝ってきたぞ!!!〖小瓶〗と〖手記板〗をお前に預ける‥‥‥‥〖小瓶〗は時が来るまで大切に保管しておけ。そして、手記板はちゃんと最後まで読んでおけよ!ではな‥‥‥」シュンッ!


「私も疲れました‥‥‥‥少し休ませてもらいます」シュンッ!


「あぁ、今回は助かった。二人共‥‥‥〖小瓶〗?と‥‥‥何だこれ?粘土板に手記魔法が施されてるのか?‥‥‥‥海底領域の地図と残りの〖11の怪物クル・ヌ・ギア〗の詳細が書いてあるのか?」


「知らない古代文字だね‥‥‥おっと私も君に渡す物があるんだ。はい、蛇の〖頭蓋〗だよ」


ガラ先生は俺が手に持つ粘土板を覗き込んできて、そんな感想をもらした。そして、何かの化物の頭蓋骨を俺に手渡してきた。


「うわああ!!なんだよいきなりっ!何の頭蓋骨だよ」


「バシャムとか名乗ってた怪物の〖何か〗だよ‥‥‥その〖小瓶〗と同じ気配がするから、君に渡しとこうと思ってね」


「それなら何かの入れ物にでも入れて手渡してくれよっ!‥‥‥さっきまで生きていた敵の頭蓋骨を普通に渡してくる教師が何処にいるんだ?」


「‥‥‥何、言ってるんだい?魔術院の研修で行く、〖死の縁〗や〖不思議草原〗では、いつも魔獣何かの解体をその場でやって、素材を持ち帰っていたじゃないか。何をドン引きしてるんだい?」


「いや、そりゃあ、こんな物いきなり渡されたらさぁ‥‥‥‥最近は地球と魔法世界(アリーナ)を行き来しているせいで忘れていたけど。アリーナじゃあな、魔獣を倒したらその場で全て解体するんだよな。地球に戻って暮らし始めたせいでこっちの常識を忘れてたな‥‥‥‥そういえば、こっちの人達は魔獣や竜種の解体に何の躊躇しなかったな」


「ぬおおおお!!!貴方が今回の騒動を治めてくれた英雄達の主ですかな?」


「え?‥‥‥‥えぇ、いちをそうなりますね‥‥‥ええっと貴方は?」


「俺‥‥いや、私はこの海闘の国・エリシュを治める。王〖エアー・サハル〗と言うもの。どうか‥‥‥‥どうかっ!我が腹心であったムシュフの仇を撃つ為に力を貸して頂きたいっ!この国の民を救ってくれた力をっ!」


「いや、エアー王?‥‥様!少し落ち着いて下さいっ!‥‥‥てっ!あんた〖海竜族〗か?ち、力が強い!!痛ててて!!」


「この国には〖深海〗や〖海底〗エリアから追われた者達。レジスタンスも入る‥‥‥どうか、彼等の奪われた地や私の恨みを晴らすためにも〖神・アプス〗を共に打倒していただきたいっ!」


「わ、分かったっ!分かりましたっ!だけど確か、〖海底領域・エリドゥ〗には確か、結界があって外から入れない筈じゃあ」


シュンッ!


(それは私が何とかできるだろう‥‥‥‥‥丁度、上に居るのか?‥‥‥‥ならば明日には出発するとしようか。主よ)


「は?レヴィアタンッ!お前、何を勝手に出来て決めて‥‥‥‥」


「ホーホー!ヌシ様~!!大体の情報は集められたよー、アダマスの王様の子供は上の国に居るんだって~」


「は?上の国?つうか戻ってくるの早くないか?セクウィ」


「‥‥‥‥小僧。その場で粘土板に書かれている名前に‥‥‥俺の最愛の息子の名があるな」


「何だ?オッサン。今、取り込み中で‥‥‥‥」


「ラフムとか言う奴は俺が相手をする‥‥‥‥明日には出発するぞっ!神成っ!!!」


「は?何でオッサンまでやる気になってんだよっ?」



◇◇◇◇◇


その日の夜


『レジスタンス本拠地・ドルフィール』


「皆の者!!!この方達が今回の化物共の襲撃を鎮圧し、我々の家族を元に戻して下さった。〖救国の担い手〗一行だっ!!!明日は担い手殿が契約せし白鯨様のお力をお借りし、我々の故郷たる〖海底領域・エリドゥ〗をこの手に取り戻すぞ!!!」


「いや‥‥‥ちょっと。誰だあんた‥‥‥」


「僕はレジスタンスのリーダー、アルク。そして、こっちがリブルスだ」


「明日はよろしくお願いいたします。担い手殿!!我々と共にティアマト様をお救い致しましょう!!」


「いや、明日って‥‥‥‥何でそんな急に決まってんだ?」



◇◇◇◇◇


次の日の朝。


〖海闘群衆地〗


海世界の鎧だろうか?尾ひれが付いたへんてこな鎧を着た数万にものレジスタンスの兵士が綺麗に整列している。


「アルク隊長!!第一部隊~第十部隊。総勢十万のエリシュ部隊の編成が終わりましたっ!」


「リブルス副隊長。昨日、姿を取り戻した者達が我々と共に戦いたいと志願してきました!!」


「こちらの準備は全て整いました。担い手殿、皆、昨日の戦いを見て感動したのです。そして、今日は完璧な士気と体調の元、敵の元へと共に向かって下さるとは‥‥‥感謝しかありません」


「‥‥‥‥いや、それはレヴィアタンとアダマスの王が勝手に決めただけで、いや、道具の準備は終わってるんだけど。心の準備がまだでですね。アルクさん」


「なんとっ!すで準備は終わっていると?聴いたか仲間達よっ!いよいよ、我々の故郷を取り戻す準備が全て整ったぞっ!!」


「「「「「オオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」」」」」


〖海闘の国・エリシュ〗の群衆地に兵士達の歓声が響き渡る。


「ガガガガ!!この国には俺と〖夜叉〗が守り手として残るとしよう」


「お気を付けて行ってきて下さい。主よ‥‥‥‥勝利を願っております」


「いや‥‥‥俺はまだ色々とこの国でやる事があってだな‥‥‥‥」


「準備は整ったな。では、この群衆地と共に浮上し、因縁ある奴と再開するとしようか‥‥‥‥〖○○○〗‥‥‥‥ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」


レヴィアタンが叫んだ瞬間、数万の兵士が集まる海闘群衆地の地が浮上し始める。


「‥‥‥‥王子・ラフム‥‥‥‥待っていろよっ!必ず取り戻すっ!」


アダマスのオッサンは鋭い目付きで〖海底領域〗がある上の海を見つめ。


「ウシュムの仇を撃つっ!」


何故か海闘の国・エリシュの王。エアー王まで乗り込んでいる。


「は?何でこの国の王様まで乗ってんだよっ!危険だろう?」


「腹心の仇を取りたいんだって‥‥‥それにもう浮上を初めてしまったからにはもう下には戻れないと思うよ。刹那」


「は?戻れない?‥‥‥‥」


俺はふと周りを見渡す‥‥‥‥レヴィアタンの力なのか?群衆地の地だげが浮上を続け、〖海底〗エリアへと上がって行く。


「‥‥‥‥マジでこのまま行くのか?決戦の地に?‥‥‥‥嘘だろう?」



◆◆◆◆◆


〖海底領域・エリドゥ〗


〖ティアマトの神殿・最新部〗


「フハハハハ!!!もう少しで繋がると〖地球〗への次元がな。なぁ?俺様の偽妻‥‥‥此方の世界のティアマトよ」


「ラ‥‥‥ララ‥‥‥ラララ‥‥‥」


「フハハハハ!!!そうか、空間を繋ぐ自ら生け贄になる事がそれ程に嬉しいのか?そうか、そうか!!」


ドガアアアンンン!!!!!!


〖海底領域〗内にとてつもない衝撃と揺れが走る。


「‥‥‥‥何の騒ぎた?」


シュンッ!


「くそ‥‥‥‥あの極神‥‥‥メチャクチャすぎるだろうっ!‥‥‥‥ここは七聖―女神―の神殿か?」


「‥‥‥‥貴様、何だ?何処から現れた?」


「あんたは?‥‥‥‥そうか、いきなりターゲットと遭遇するとはな‥‥‥あんたが〖神・アプス〗か?」


「質問をしているのは俺様だぞっ!何を勝手に喋っている?神・アプスに何る不敬をさらすかっ!愚か者がっ!」


「やっぱり、あんたがアプス‥‥‥レヴィアタン!!!ここで合ってたぞっ!!!呼び起こしてやってれっ!!!」


「あぁ、分かった‥‥‥ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!何を寝ている?ティアマト?‥‥‥‥‥‥さっさと起きて私と闘え!!!!!!」


「何だ?‥‥‥外側から我が偽の妻と似た〖海〗の気配が‥‥‥‥」


「ラ‥‥ララ‥‥ララ‥‥‥‥‥‥アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」


「我が偽の妻よっ!何処に行くっ?戻って来いっ!」


虚無と化しティアマト神殿の奥底で立ち尽くしていた―女神―ティアマトは〖極神・レヴィアタン〗の叫びと共に覚醒し。その巨大な身体で動き始めた。


「‥‥‥‥―女神―ティアマト様が動き出したか。他の連中も動き初めたか‥‥‥ならば俺も覚悟を決めようっ!いきなりだったがこの地での最終決戦を始めようぜっ!勝手な正義や思想を掲げる〖神・アプス〗様」


「貴様っ!!痴れ者がっ!突然、現れ我が偽の妻に何をした?‥‥‥‥いや、それは後で喋らせれば良いか‥‥‥今は四肢を切り落とし、ここに現れた事を後悔

させてやるのが先だな。覚悟しろよ。小僧!!!」



海底の決戦が今、始まる‥‥‥‥‥

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