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黒き狼 No.1 夜襲~黒き狼 No.2 黒槍術



妖精国(アルムヘイム)』月の谷


「ねえねえ!もっとお話しようよ!セツナ君!」


アルディス王子がとても、しつこい。


「アルディス王子。もう、夜も遅いですから。早くお風呂にでも入って寝てくださいね。」


「お風呂?お風呂があるの?この建物に?」


「入りかたは‥‥‥はい!俺のスマホに解説動画あったんで使って下さい」


俺はアルディス王子にスマホを渡す。


「ス、スマホ?これが?ユナちゃんも持ってたよね?良いの?僕が使っても」


「はい!どうぞ」


どうせ、使い方は分からないだろうし。いいや。とりあえず。今は眠い、寝る。


「ねえ、使い方。分かんないよこれ?ねえ?」


アルディス王子が俺が寝ている。ベットの前で騒いでいる。


「頑張って下さい。北東魔法学院の最高傑作様‥‥‥」


「むぅ!バカにしてる!今、バカにしてるでしょう!」


アルディス王子が寝ている俺の体を揺する。だから、貴方は、男の子でそんな、可愛いこぶっても。無駄です。


「何で。そんなに反応が薄いのさ!ユナちゃんの時は、嬉しそうにするくせに!全く!」


なぜかアルディス王子がお怒りになり始めた。


「だから、早くお風呂入って寝てください‥‥‥」


「‥‥‥そうだ!」


なんだ?やっと風呂に入るか、寝るかを決断したのか?


ギシッ!


アルディス王子がベッドに入ってきた。


「ねえ、そろそろ。気づこうよ!セツナ君!」


ムニッ!


ん?何か、柔らかい2つの感触が!


ムニッ!ムニッ!


「前に魔法でイタズラしちゃったのは申し訳なかったよ。ねぇ、そろそろ気づこう。僕が‥‥‥」


アルディス王子が何か言おうとした瞬間!


「ワオオオオオオオオオ!!!」


「うおぉ!」


「キャア!」


「あっ!すみません。アルディス王子」


俺は、アルディス王子を抱き抱える。


「う、うん!だ、大丈夫!大丈夫!」


アルディス王子の顔が物凄い赤いが今は、それどころではない。


「‥‥‥何でしょうね?さっきの狼の鳴き声みたいなのは?」


「わ、分からないよ。でも、ここは、もうエルフの国では無い。本物の妖精の国だからね。何があってもおかしくないよ」


「‥‥‥そうですね」


その瞬間。


「ウオオオオ!!」


バゴーーーン!


ログハウスの壁が凄い勢いで叩かれた。


「うわぁ!」


「キャ!今度は何?それに何、この衝撃!」


「外に入ますね!何か」


「ねぇ、この建物は大丈夫なの?壊されたりしないかな?」


「それは心配無いですよ。このログハウスは‥‥‥」


「ギャア、ワアアアアアン!!!ビリビリ」


「外壁は地魔法で鋼鉄の様に固くし。外壁を触った相手は、電撃を浴び続ける。無限地獄を味わってもらえますから」


「う、うん!何か、外から。苦しそうな、狼の悲鳴が聞こえるよ‥‥‥」


「では、外に行ってみましょう。アルディス王子!俺からなるべく離れないようにしてください」


「うん!絶体そうするよ!」


‥‥‥何で、この人。少し嬉しそうなんだ?


ガチャリ!


俺とアルディス王子は外に繋がるドアを慎重に開け。外に出た。


「ガ、ウ!!クゥンクゥン!!」


そこには、防衛魔法に引っ掛かった。哀れな黒い狼が倒れていた。


「では、倒しましょうか」


「ま、待ってよ。もう少し、様子をみようよ。何で、直ぐに倒したがるの」


「‥‥‥眠いからですよ。寝たいからですよ。アルディス王子」


「僕とのお話よりも寝る方が大事なの?」


「はい!アルディス王子も睡眠を沢山取れば。色々、成長できますよ。良かったですね。背が伸びますよ」


パコン。頭をチョップされた。


「ひ、人が一番気にしている事をぬけぬけと。全く。ユナちゃんの教育はどうなっているのかな?」


「‥‥‥英才教育されてますよ。拷問という名のね」


「良いのかな?そんな事言って?ユナちゃんに報告しちゃうよ」


「どうぞ、どうぞ。最近のエスフィールは俺に優しいので軽く許してくれますよ」


最近のエスフィールは俺に凄く優しい。そして、俺は凄く嬉しい。


「くっ!おのれー!」


「ガア!ワオオオオオオオオオ!」


アルディス王子とアホな会話をしていると黒い狼が立ち上がり、吠え始めた。


「アルディス王子!アイツを倒してくれたら。スマホの使い方教えてあげますよ」


「何だって!それは本当かい?約束だからね!セツナ君?」


「はい!男と男の約束です。頑張って下さい」


「お、男‥‥‥くっ!分かった!頑張るよ」


何故か、少し怒っている。アルディス王子。


「ウオオオオワオオオオオ!」


「行くよ!黒い狼君。すべてはスマホの為に」




黒き狼 No.2 黒槍術


月の谷 夜


「ウオオオオ!!こ、黒槍術『槍爪』!!」


「くっ!氷魔法『氷結槍』」


ん?今、最後の方。喋っらなかったか?


黒椀の爪と氷の槍がぶつかり合う。


ガッキーン!


「んな?!この、僕が押し負けた?」


「まぁ、アルディス王子ほ華奢ですからね。男の子なのに」


「う、うるさいよ!セツナ君!『氷結槍・五月雨』」


「ウガウ!!こ、黒槍術『乱爪』」


黒い狼とアルディス王子は凄まじい。打ち合いをしてい。


「‥‥‥やっぱり。アイツ、喋ってるよな。‥‥‥数日前にヒスイが言ってた。魔神が飲んだという。魔神の薬。‥‥‥喋る黒い狼」


「くっ!なかなか強いよ!この、黒い狼!」


「ウオオオオワオオオオオオオオオ!!!」


「でしょうね。多分、武術の(たしな)みでもあるんでしょうね」


「そんな、狼!聞いたこと無いって‥‥ばぁ!!!」


「ガァ!!」


アルディス王子のきつい一撃が黒い狼に入る。


「おお、さすがは『セルビア』の時期、国王。強い」


「(か弱いっていって!!!)くう‥‥」


「ガアウア!ワオオオオオオオオオン!黒槍術『黒噛』」


「遅いよ!黒い狼君!!氷魔法『氷雪牢』」


ピキン!、パキン!


「ガウアア!!」


黒い狼を取り囲む様に。アルディス王子の氷雪が狼を捕らえた。


「‥‥‥悪いけど、止めを‥‥‥」


「待って下さい。アルディス王子!」


俺は、アルディス王子の腰に手を置き掴んだ。


「シャウ!な、何するの?セツナ君?」


突然、俺に腰を捕まれて、女の子の様な声をあげる。


「いえ、ちょっと。この黒い狼にかけたい魔法がありまして」


「かけたい魔法?」


「はい!まぁ、見ていて下さいよ!」


俺は、そう言うと『ラファエル』を構える。


「このレベルは、詠唱しないと解けないか‥‥‥」


「?解けない?何の事?」


「‥‥‥告げる!天界に住まう我らが神に告げる!この、地に呪いの種を受けし者が入る。救いを、化の者に救いを!一度の奇跡を与えたまえ!‥‥‥我、七聖より洗礼を受けし者なり。この者を救う力あり!解放せよ!聖魔法『呪詛・解放』」


「こ、これは!」


「ウオオオオワオオオオオオオオオン!!!!!」


俺の聖魔法『呪詛・解放』を黒い狼に放つ


そうすると、黒い狼はまばゆい光を放ち。人へと姿を変えていく。


「なっ!狼が人に変わっていく?」


「やっぱり!魔物化の呪いか何かにかかってたのか‥‥‥治せて良かった」


「‥‥‥わ、私は、黒い狼になっていて‥‥‥‥」バタン


黒い狼から人の姿に戻った人は、意識を失い。倒れてしまった。


「おお、黒い狼が美少女に変わりましたね。アルディス王子」


「‥‥‥うん!助けられて。良かったよ。(くっ!また、新しい美少女がなに?何なの?セツナは、可愛い子を呼び込む魔道具でも使ってるわけ?)」


「とりあえず、ログハウスに運びましょう。アルディス王子」


「‥‥‥うん。そうだね(くぅ!せっかくの二人っきりがぁ!)」


「よっと!お、結構、可愛い子ですね。この子!ねえ、アルディス王子?」


「ふん!」


「痛い!なに、初期、エスフィールみたいな事するんですか?」


「うるさい!朴念仁」


「おお、難しい日本語してますね。エスフィールにでも習いましたか?」


そんな、会話をしながら俺たちは、ログハウスの中へ入って行った。


「ねぇ、セツナ君てどれくらいの魔法を使えるの?さっきは聖魔法なんて使ってたし。今は、その子に治癒魔法かけてるしさ!」


「さぁ、どうですかね。分かりませんな」


俺は、誤魔化した。


「何でとぼけるかな?全く!」


「アルディス王子は、最近、何でそんなに怒りっぽいんですか?そのうち、血管切れますよ」


「‥‥‥ユナちゃんがいつも、セツナ君に厳しい理由が分かってきたよ。全く」


「そうですか。別にエスフィールはちょっとの冗談では、本気で怒ったりしませんからね。優しい子なんで」


「‥‥‥ユナちゃんのそういう所が、好きなの?」


「まぁ、そうですね。偉い立場でありながら。他の人の事もちゃんと考えられて、尚且つ全体の事もしっかり見ている。素晴らしい人ですね。どっかの暴力聖女とは、偉い違いですよ」


「暴力聖女?なにそれ」


「‥‥‥いえ、別に」


「ユナちゃんは特別な存在?」


「ええ、勿論。」


俺は即答した。


「あ、そう!」


アルディス王子は、そう告げる。


「じゃあ、約束通り。一緒にお風呂行こう」


「いや、スマホの操作教えるだけですから」


「あ、そう!じゃあ、早く教えてよ!セツナ君」


アルディス王子はそう言うと俺の横に来てしなだれた。


だから、貴方は男の子で‥‥‥?


二つの柔らかい。感触が俺を襲い。真実の扉を開くのであった。


『黒い狼』編


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