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アプスと11人の怪物


ティアマト地方・〖海底領域・エリドゥ〗


「お父様。オルビステラ御姉様、ウリディンム、クルール達の気配が消えてしまったわ。私、凄く悲しい‥‥‥‥」


「嘘つけ、クサリサ。今朝もラハム様と口喧嘩してたじゃないか。騙されないで下さい。お父様」


「シュハハハ、もっと喧嘩し傷つけ合えば良かったなのになぁ‥‥‥」


「フハハハハハッ!!〖無闇〗から戻って来てみれば、騒がしく今日も元気だな。俺様の息子娘達はっ!良き事だな!!フハハハハッ!」


「笑い事じゃないわ!お父様。オルビステラ御姉様の身勝手な行動で、ウリディンムやクルールが死んでしまったらどうするんですか?」


「構わぬ。あれ程度の子供ならば、数百年後にまた産み落とせるわ‥‥‥なぁ?俺様の偽りの妻〖ティアマト〗よっ!」


「‥‥‥‥‥‥アゥ」


「フハハハハッ!そうか、そうか、お前もそう思うかっ!ティアマトよっ!全く、此方の世界の俺様の偽りの妻は子の命を軽く見ているな。最低な偽りの妻めっ!フハハハハッ!!」


「それで?親父様。クルール達の捜索を向かわせるのか?シュハハハ!」

〖11の怪物(クル・ヌ・ギア)〗・『淡水の三神子(アプス・ア・ナブ)』ムシュフシュ


「それには、軍を派遣する事になりますよ。ムシュフシュ‥‥‥予算がかかる。父上の〖世界〗を傾ける気ですか?」

〖11の怪物(クル・ヌ・ギア)〗・『淡水の三神子(アプス・ア・ナブ)』ウガルルム


「‥‥‥哀れな。此方の世界のお義母様ね。可哀想な子」

〖11の怪物(クル・ヌ・ギア)〗・『淡水の三神子(アプス・ア・ナブ)』クサリサ


「‥‥‥‥まぁ、〖代理人〗とフォルトゥナの言っていた事も些か気になっている。〖ウム・ダブルチュ〗は〖海上〗攻略に向かわせていたか‥‥‥‥‥‥ならば、〖ギルタブリル〗を〖深海〗に向かわせろ。もし、息子達が何者かにやられていたら〖因子〗は必ず回収しろと伝えろ」


「オルビステラ様の方はいかが致しますか?父上」


「あの偽りの娘は別に居ても居なくても、さして今後の計画に変更は無い。〖代理人〗があの二人に与えたと言う〖力〗には興味があるがな‥‥‥‥オルビステラの力は昔、我が〖権能〗で奪っていたのでな。〖世界〗の大アルカナの半分は行使できる。あんな、偽りの娘などもう必要ない‥‥‥‥‥俺様の悲願の時が近づいているぞ。フハハハハッ!!」


「‥‥‥‥‥では、回収するのは兄弟達の〖因子〗だけで宜しいのですね?」


「良い。貴様ら、兄妹共に今後の事は任せる。俺様はそろそろ儀式に入る。本来の妻を甦らせる〖受肉〗にな。俺様に対して影響が無いならばなどんな些細な事もどうでも良いのだ‥‥‥‥全ては偽り無き、本物の地球の〖ティアマト〗を復活させる計画以外はな」


「はい!それが我々、11人の怪物(クル・ヌ・ギア)の使命です。父上。では、ギルタブリルに命じ、〖深海〗へと向かわせます」


「シュハハハ!!!同じく」


「お父様のお望みのままに‥‥‥それが私達の全ての望み」


「フハハハハ!!!感謝するぞ。俺様の子供達よ。全ては妻を甦らせ、産まれた世界へと‥‥‥‥〖地球〗へと帰る事が望みなり。その為に、この器となる偽りの妻も手に入れたのだ。もう直ぐだっ!もう直ぐでっ!俺様達のっ!家族の全員の願いが叶うっ!さぁ、後は〖海上〗を支配するのみよっ!俺様の最愛の子供達よ。最後の時は近いっ!俺様や子供達に害を為す者は全て消してやるのだっ!!」


「「「全てはお父様の願いの為、我等、子供は母と甦りの為に動きましょう!!!」」」


「〖アトランス〗のマルタ女王様にも忠告しておいてやるか‥‥‥俺様に従わなければ消えるとな。フハハハハッ!!!」



◇◇◇◇◇


青深海(カエルレウム)』・深海の国〖アトランス〗


〖アトランス城〗


「マルタ女王様。フレイヤ地方へ向かわせていた調査隊からの報告書が届きました」


「失礼します。それと〖神・アプス〗様からの願いもです」


「前者の報告書は受け取りたいですが‥‥‥‥後者は聞きたく名前が出てきましたね。まさか、ここ数年静かにしていた〖神・アプス〗の願いですか?‥‥‥後者の方から聞かせなさい。アルマ」


「はい、《息子を向かわせた。丁重に扱え。もし俺様の息子が傷でも負う様な事があれば、アトランスは滅ぶと思えっ!フハハハハ!!!》‥‥‥との事です」


「そうですか‥‥‥相も変わらず。余所者の神が七聖―女神―の様に振る舞うとは、ティアマト様と〖狭間の門(フルア・ゲート〗を掌握して、良い気になっているのですね‥‥‥ティアマト地方の〖深海〗と〖海底〗を騙して手に入れてた分際でなんという態度でしょうか」


「‥‥‥‥ですが、マルタ様。あの方に従わなければ、この国は、あの方のご子息達に滅ぼされてしまいます」


「つっ!‥‥‥そんな事は分かっています。ですが私は‥‥‥‥」


「ですか?なんだい?君達は僕達や父様にちゃんと従わないといけないんだよ」


「なっ?だ、誰ですか?いったい何処から?」


「‥‥‥‥蠍の身体?」


「貴様っ!此処はマルタ女王様の城だぞっ!」


「ククク、僕達には関係無いだろう?さぁ、部屋を用意してもらうよ。僕はお客様だからね。でも変わりにこの国に来るであろう〖異物〗を取り除きであげるよ‥‥‥‥このティアマト地方に来る〖異物〗をねぇ」

〖11人の怪物(クル・ヌ・ギア)〗・ギルタブリル




お盆が終わりましたね。


また、1日一話投稿になると思います。すみません。

休みの時はなるべく連投できる様に頑張ろうと思います。


そうしないと完結までに数年かかってしまいますので‥‥‥‥‥


本日も読んで頂きありがとうございました。

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