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遭遇


〖フレティア水門〗入口前


天之宮(てんのみや) 可憐(かれん)です。ティアマト地方の〖深海〗の国〖アトラス〗に向かう直前。神成君と敵対している〖神々の黄昏(ラグナログ)〗という組織の方から襲撃を受けました。


神成君とアナスタシアさんは襲撃してきた三人と何処かにに消えてしまい。それを見たアダマスさんは私とルアさんを両脇に抱えるとその場から避難すると言って走り出しました。


フレイヤ地方側・〖ダイヤガラ地下鉱脈〗へと向かおうとしたアダマスさんでしたが、地下鉱脈の入口付近で突然、立ち止まってしまったのです‥‥‥‥



「アダマスさん‥‥‥この人達は?」


「ウィ‥‥皆、同じ服着てる」


「‥‥‥‥‥何故、お前達がこんな地中深い場所に‥‥‥俺の許可無くダイヤガラ地下鉱脈に居るんだ?」




「おや?あのお方は確か、セハル様」


「えぇ‥‥‥床に臥していた筈のアダマス王ですね。アレーシ卿」


「我々がこの地下で迷っている間。復活なされたのでしょうか?」


「そうみたいですね。だけどこれは困りましたね。僕達が此処を通る許可を頂いたのは代理の王スミス王子でしたね」


「はい‥‥‥それにアダマス王が抱えているあの幼き金髪の少女。恐らくは‥‥」


「まぁ、人数ではこちらの方が上ですから、何とかなりますよ」


「はいっ!セハル・ホーエンハイム卿」



「何ですか?あの人達は、白装束?私達を睨んでないですか?アダマスさん」


「ウィー、違う。ルアをジーッと見てる」


「あぁ‥‥‥不味い事になったな。後ろは力が通じない敵がいつ現れるか分からず、前は七聖教会の元老院とはな。だがな、地の利は俺にある。おいっ!七聖教会。お前達は誰の許可を得てこの地に来た?」


「御初に御目に掛かります。富と鉱脈の王〖アダマス王〗‥‥‥‥アダマス王の代理をお名乗りしていた〖スミス王子〗ですね」


「そうか‥‥‥‥ならば此処での滞在は許可しない。直ぐに地上へと帰りフレイヤ地方から帰還しろ。元老院達」


「いえいえ、それでは僕達の任務が遂行できません。ティアマト地方へと通行の許可と、その幼い少女の引き渡しを願います。アダマス王」


「どちらも了承できんな。セハル・ホーエンハイム副司祭‥‥‥〖冥界〗に沈められたいのか?」


「―女神―フレイヤ様が‥‥‥‥七聖教会の僕達にそんな事すると思いますか?」


「七聖―女神―は平等だ。お前達の行動次第では〖冥界〗行きもあるんだろう?俺が何も知らない、あの偽者王子のスミスのガキと一緒にするなよ。小僧」


「ハァー、これだから歴代最高と言われるアダマスと言われるだけはある。交渉もやりにくいですね」


「それはお互い様だ。次期、七聖教会のトップ殿」


なんだか一触即発のピリピリとした空気が流れ始めてきました。七聖教会の人達は何故か、ルアさんを捕え様としています。


「あ、あの、アダマスさん。この状況‥‥‥」


「ウィー、かなりマズイ」



「仕方ありませんね。セハル様‥‥‥ここは一端、アダマス王の言う通りフレイヤ地方の地上へと帰還しましょう」


「いや、先に進みますよ。そして、あの娘も一緒に連れて行く。〖海上〗まで出れば―女神―ティアマト様の加護も戻りますしね」


「‥‥‥そうですか。分かりました。セハル・ホーエンハイム様の意見を尊重します」


「ありがとうございます。アレーシ卿‥‥‥‥アダマス王。先ほどの許可を力づくで頂きますね。そして、叶うならば暴力で解決したくありませんでしたよ。聖魔法‥‥‥‥」


「禁忌を犯す気か?貴様らっ!七聖教会も堕ちたものだな。良いだろう。全員纏めて相手をしてや‥‥‥‥」


アダマスさんがそう告げ終わろうとした時でした。凄まじい威力の黒い稲妻が、七聖教会の方々へと向かって行ったのです。


ドゴオオオンン!!!バリバリバリバリ!!!



「アダマスさんっ!これは?」


「ウィー、吹き飛ばされりゅー!!」


「俺に身体にしがみついていろっ!お前らぁ!!しかし、この黒い稲妻はなんだ?」



「セハル様!!!これは?!ぐっ!」


「‥‥‥凄い威力ですね‥‥‥まるで彼のあれみたいだ‥‥‥いや、この気配は‥‥‥」


「‥‥‥‥セハル・ホーエンハイム。通してやる。此処から去ってくれ」


「君はっ!何故、その姿に?‥‥‥いや、今はそんな事はどうでいいですね。嫌だと行ったらどうしますか?偽の〖黒衣〗殿」


「全員、戦闘不能にして、記憶を消した後。石化後、〖死の大地〗に行ってもらう」


「ハハハ、冗談では無いようですね。眼が本気だ‥‥‥‥このまま戦えば此方は全滅ですね。偽の〖黒衣〗殿。貴方に従いましょう。その幼き少女は諦め、我々はティアマト地方へ行かせてもらいます。アダマス王もそれで良いでしょうか?」


「何?そんな事、俺が許可するとでも思っているのか?それにお前はいったい誰と話しているん‥‥‥‥」


「アダマスのオッサン。これで良い、通してやってくれ」


「なんだ?神成の声が脳から直接聞こえて来る?」


「これで勝率が上がるんだ。頼むよオッサン」


「(何か考えがあるのか?)‥‥‥‥分かった。お前の言う通りにしよう。神成‥‥‥‥通れっ!七聖教会」


「‥‥‥‥感謝します。アダマス王‥‥‥‥行きましょう。皆さん」


セハルという人はそう言うと、ティアマト地方へと入るフレティア水門へと向かって行きました。


「君があの男の子なのかはまだ判断できませんが‥‥‥‥‥この場は引かせてもらいますよ。また何処かでお会いしましょう。偽の〖黒衣〗殿」


「何処かでちょっかいをかけて来たら、容赦なく相手をするよ。セハル・ホーエンハイム殿」


七聖教会の二人。


セハルとマレーシ卿はep35で少しだけ登場しています。

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