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臨界決戦・〖神子の愛は世界を揺らす〗No.2 オルビステラの世界


()まれたのか?


此処は何処だ?


アナスタシアは無事なのか?


俺達の身体はこの〖世界〗にまだ存在していのだろう?


誰か答えてくれ‥‥‥‥‥。





◆◆◆◆◆


『●●●の世界』


「プハァ!!!!‥‥‥‥此処は何処だ?俺は?」


「お‥‥‥おぉ‥‥‥セツよ。意識を取り戻したのか?カハハ‥‥‥無事で良かった‥‥‥」


「ア、アナスタシア?‥‥‥何でさっきよりも顔色が悪いんだよっ?!それに何で右腕の傷がさっきよりも酷く‥‥‥‥‥」


「凄いよね?‥‥‥流石、本物の神様。私の〖世界〗では魔法世界(アリーナ)の〖理〗から外れるせいで、この世界に住む人達は力を使えなくなるっていうのに頑張ちゃって‥‥‥‥気絶した貴方を守る為に一人で、ウリディンムとクルールの容赦の無い攻撃に耐えてたんだもの」


「‥‥‥‥は?魔法世界(アリーナ)の〖理〗から外れるだと?‥‥‥それにお前らがアナスタシアをこんな風にしたのか?」


「ギギギ‥‥‥何を怖い顔をしている?子供ぉ?ギギギ‥‥‥それよりもやはり、神狩りは楽しいですね。〖世界〗様」


「命ずるままに働くゆえ、何の感情も沸きませんな」


「セ、セツ‥‥‥‥わ、私を置いて、この空間から直ぐに脱出しろ‥‥‥この〖世界〗では〖魔力〗も〖神秘〗も意味を成さなかった。最初の私が放った最初の一撃の様に全て消されてしまったぞ‥‥‥‥」ドサッ!


アナスタシアはそう告げると何かの地面へと倒れた。


「つっ!アナスタシア。確りしてくれっ!‥‥‥‥‥‥何だ?この下‥‥‥泥のか?‥‥‥いや、それにしては俺やアナスタシアの服は汚れていない‥‥‥」


「私の〖世界〗の‥‥‥古代の泥よ。そして、貴方達を‥‥‥いいえっ!貴方を殺す為の私の‥‥‥オルビステラの世界っ!」


オルビステラ?‥‥‥それがあの娘の名前なのか?‥‥‥いや、そんな事よりも今はあの異形達と距離を取らなければ。アナスタシアの言った事が本当なら、この世界では〖魔力〗も〖神秘〗も使えない。


なら、神殺しの力〖神気〗はどうだろうか?


「くそっ!一端、距離を取るぞ。アナスタシアっ!〖神気・風〗・〖風早飛〗」ダッ!


「いや、セツよ。私の事なんて放って置いて直ぐに逃げ‥‥‥‥」


俺はアナスタシアを抱き抱えると身体全体に〖神気〗を纏わせ、オルビステラ達とは反対側へと跳躍した。

良かった。どうやら地球の時に鈴の〖怪異〗と闘った時の様に〖神気〗はこの〖世界〗でも発動出きるらしい。


まぁ、それは当たり前といえば当たり前か、〖神気〗は生きる者の〖気〗の力。生命力や精神力を自身の身体能力の向上や相手への攻撃に転換する自分自身から生み出す力なのだから。


「‥‥‥‥何かしら?あの力‥‥‥‥まぁ関係ないわ。私の〖世界〗の中では〖魔力〗も〖神〗も〖魔道具〗だって発動できない。貴方達がティアマト地方に一歩でも足を踏み込んだら最後狩られるのが落ちだったのよ‥‥‥‥さぁ、追いかけて少しずつ追い詰めましょう。ウリディンム、クルール」


「ギギギ‥‥‥あぃ、殺しましょう。〖世界〗様」


「全ては貴女の為に動きましょう」


「‥‥‥‥無きフレイの弔いの為にね」



◆◆◆◆


「ハァ、ハァ、ハァ、くそっ!何処まで走っても泥しかないっ!地平線の彼方までずっとどろじゃないっ!」


「その地方の‥‥‥‥神達、独自の領域を創られたんだ。セツ」


「領域?何だそりゃあ?」


「ぐっ!‥‥‥‥あの子供はティアマトの世界の一部を勝手に使っているんだろう‥‥‥‥」


「ギギギ‥‥‥待てや。ガキ共!!〖クルール・エンキ〗・〖獣の群れよ(ラム・ルー)〗」


「くそっ!もう追い付いて来やがったっ!〖風雷〗」



◆◆◆


「‥‥‥そんなっ!アナスタシアを魔法の袋(黄金の宝物庫)に送ってやれないだと?‥‥‥‥いや、それ以前に中に居る人達や物を出してやれない?」


「この空間がその魔法の袋の中も一つの〖世界〗と認識している‥‥‥ゴホッ!」


「アナスタシアッ!大丈夫か?」


「だから、この世界の〖理〗から拒絶されているんだ。つまり、あの娘の‥‥‥‥あの〖世界〗の全てが絶対遵守の何一つ歪められない〖理〗と化したいるのだろう」


「ほう、流石はティアマト様と同等の神‥‥‥‥洞察力も下品な地上の者と全てが違うのですね。〖クルール・エンキ〗・〖魚の骨より刺す(グル・ラーク・フル)〗」


「ぐあぁ!!せ、背中に刺さった‥‥‥〖雷脚豪〗」ドッ!


「ほう、まだ、それ程の力が残っていますか‥‥‥」



◆◆


「ハァ、ハァ、ハァ‥‥‥‥アイツ等の魔法‥‥‥間違いない‥‥‥‥古代の魔法だ‥‥‥‥禁忌のな‥‥‥」


「古代の魔法?何だそれ?私は聞いたことも無いぞ?セツ‥‥‥‥」


魔法世界(アリーナ)じゃない世界の‥‥‥〖地球〗の魔法‥‥‥‥マーリン師匠と同じ‥‥‥古代の魔法‥‥‥いや〖禁忌魔法〗の類いだ。」


「〖地球〗の?何で‥‥‥‥そんなものをアイツ等が使うんだ?」


「‥‥‥‥そんな事、もう少しで死ぬ運命の貴方達が知る必要なんてないのよ。〖ラフム・アンシャル・エンキ〗・〖大いなる復讐を成す(ラム・イラ・ムア)〗」


「たくっ!なんつう大技を使うんだ?!逃げ切るぞっ!アナスタシア!!‥‥‥〖神気・風雷〗・〖暴雷疾走〗」


「いや、もう私の事は‥‥‥‥ぐぅ‥‥‥‥」




「‥‥‥‥‥なんとか距離は稼げたか?‥‥‥外に出してた魔道具は‥‥‥‥最初から身に付けていた魔道具は出し入れできるのか‥‥‥‥がっ?背中に受けた傷が‥‥‥‥回復の魔道具で応急処置をするか‥‥‥ほら、アナスタシアもこれを使うんだっ!」


「ありがとう。それに大丈夫か?セツ‥‥‥一人であの三人の攻撃を全部受けさせてしまってすまん」


「いや、しょうがないだろう。元はといえば、俺が気絶してたせいなんだしな。それよりもアナスタシア‥‥‥なんで最初から身に付けていた魔道具はこのオルビステラの〖世界〗の中でも使えるんだ?〖七つの秘宝〗の魔法の袋(黄金の宝物庫)は使えなかったのに」


「‥‥‥‥魔法の袋(黄金の宝物庫)は常時発動型の神具なんだろう。普通の魔道具は一つ一つに魔道具の中だけの世界があるのはセツも知っているだろう?」


「あぁ、魔法世界(アリーナ)じゃあ、常識みたいなものだな」


「そう、外に出ている魔道具はそれだけで独自の世界である〖理〗を確立されている‥‥‥‥だからこんな可笑しな、あの娘の〖世界〗でも最初から身に付けていた魔道具の影響を受けなかったのだろう」


「それじゃあ、今回の闘いは俺、自身の〖神気〗と最初から外に出していた魔道具のみで闘うしかないって事か‥‥‥‥」


「む?その二つの魔道具‥‥‥‥‥いや、二つ方法があるな。それ‥‥‥別の‥‥‥‥物だな?セツよ」


「もう二つだと?」


アナスタシアは苦しそうな表情である大事な事を言ってきた。

俺はアナスタシアの話を真剣に聞くと、追ってくる奴等と此処で対峙する事を決めた。



◇◇◇◇◇


「ギギギ‥‥‥居た居た。かなりの虫の息」


「他地方で暴れていようと所詮はティアマト様の力には勝て無いです」


「‥‥‥復讐を終わらせるわ。フレイ」



「‥‥‥来たぞ。セツ」


「あぁ、俺の側から離れるなよ。アナスタシア‥‥‥‥あれをやり終わるまでな」


「カハハ‥‥‥了解した」


「‥‥‥何?逃げるのは諦めたの?」


「いや、此処で君達を仕留める事にしたんだよ。オルビステラさん」


「‥‥‥‥気安く名前を呼ばないで。傷だらけのくせに」


「あぁ、だから、時間を稼ぐ‥‥‥‥使うよ。爺ちゃん‥‥‥‥神成家が代々保有してた『七原刀』の1つ‥‥‥君の‥‥‥‥‥この〖世界〗の〖理〗から外れた武器‥‥‥‥‥‥〖火龍刀〗だっ!」


ボッ!ゴオオオオオオ!!!!


俺が叫んだと同時に周囲が激しく燃え上がる。


「‥‥‥‥よしっ!やはりアイツは起きていたか‥‥‥」


「‥‥‥‥‥な、何?なんで私の世界で魔法が使えるの?」


「さぁな‥‥‥‥簡単には教えない‥‥‥‥散々追い回されたんだ。此処からは反撃させてもらうぞ。オルビステラ!!」

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