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また会おう豊穣の地の人達よ


フノス祝勝会から次の日アリババ王よりも一足先に帰りたいと言い出した。モルジア王女を俺は転移魔法で送くる為に、モルジア王女と共にアリリババ国へと転移した。


フレイヤ地方『アリババ』国


シュンッ!「‥‥‥‥着いたな」


「おお、時間通りに来られたな」


「だな‥‥‥‥」


「よおっ!ウラサン、オンサン。アリババ国の護衛お疲れ。とりあえず魔法の袋〖黄金の宝物庫〗の中に入って休んでいてくれ。モルジア王女がもう少しで転移して来るんだ」


「フム、何か考えがあるのだな?了解した」シュンッ!


「オンッ!」シュンッ!


モルジア王女には彼等の事をまだ話していない。とある理由で彼女には彼等の存在をまだ知られたくないのだ。


シュンッ!「キャアッ!いたぁ‥‥‥しかし、なれないわね。この転移魔法って」


モルジア王女が尻餅をついて転けた。転移魔法に慣れてないとたまにこうなるんだよな。


「大丈夫か?モルジア王女。今、起こしてやる」


「あ、ありがとう。セツナ様‥‥‥‥」


「失われた神話の魔法だからな。慣れてなくて当然だよ」


「でも便利じゃない。私にも使えないかしら?」


「うーん。どうだろうな。俺は―女神―アテナ様から直接押し付けられた〖権能〗で使えるだけだしな。七聖―女神―の‥‥‥‥‥フレイヤ様の眷属になるになって似たような〖権能〗を授かればできる様になるかもしれないが、現代(こんだい)は既に〖剣聖〗のグレイがフレイヤ様の眷属になってるしなあ‥‥‥」


「つまり、無理って事かしら?」


「うーん。いや、次元魔法か奴等が使う〖無闇〗とか言う力を身に付ければ空間を移動する事はできると思うぞ」


「次元魔法か〖無闇〗の力?‥‥‥そう。教えてくれてありがとう。セツナ様‥‥‥じゃあ、また会いましょう。さようなら」


「あぁ、また会おう。モルジア王女。短い間だったが楽しい旅立った。ありがとう。」シュンッ!


「‥‥‥‥本当。もっと早く会いたかったわよ。貴方様‥‥‥また会いましょう」



◇◇◇◇◇


剣の里〖オッタル〗


「は?シエルさんも一緒にティアマト地方に着いて行くんですか?」


「‥‥‥‥はい。久方ぶりに再開にしたい方もいますので同行させて頂きたいのです。神成様が持つ七つの秘宝〖黄金の宝物庫〗の中で大人しく過ぎしていますのでお願いできませんか?」


「それなら私もその中にいようっ!」


「‥‥‥‥わ、私も入るっ!〖幻獣の楽園〗に戻りたくないっ!!」


「いや、ガラ先生達はもうお帰り頂いて良いですよ。つうか、今から送り返してあげますよ。さようなら‥‥‥‥転移魔法〖幻獣の‥‥‥‥」


「させないよっ!セツナ!!!サーシャ!!」


「‥‥‥‥うんっ!ガブリエル先生!!お願いしますっ!」


(ハイハイ!!天使の区画へと誘いたまえ、○○王よ)


「ありがとうございますっ!ガブリエル様」シュンッ!


「‥‥‥‥延命完了!!」シュンッ!


「あっ!コラッ!何かってに魔法の袋の中に入ってんだっ!大人しくゴリラ聖女の元に帰れ‥‥‥って、駄目だ。タマキの意思に邪魔されて、外に出せない‥‥‥何でた?」


「‥‥‥‥七聖―女神―様のご意志なのでしょう‥‥‥‥では神成様。私の事もよろしくお願いいたします」シュンッ!



◇◇◇◇◇


ティアマト地方へ向かうまで後、一日


〖レッドローズ〗城


「〖赤の女王〗様。城の壁を壊してしまい申し訳ありませんでした」


「いえ、良いのです。〖救国の担い手〗様が我々、フレイヤ地方側にお力をお貸し頂いたお陰で、我々、祖先な地を奪還できたのですから」


「‥‥‥‥そう言って頂けると助かります」


「‥‥‥‥それに〖ブルーレヴィア〗北部はまだガリア帝国に奪われたまま、戦争も膠着状態に入り、予断も許されない状況です。ですので私は直ぐに〖ブルーレヴィア〗の前線へ向かおうと思います」


「そうですか‥‥‥俺達はアダマス王と共に〖ティアマト〗地方へと向かう予定です」


「ティアマト地方ですか‥‥‥‥もし、ティアマト地方で困った事が起こったら、〖アレスの灯台〗と言う場所に入るゲフィオンと言う人物を訪ねてみて下さい」


「〖アレスの灯台〗ですか‥‥‥‥(アレス?)‥‥‥‥分かりました。〖赤の女王〗様の言われた通り。何か困ったら行ってみます」


「はい‥‥‥‥それから、もし何処かで白き仮面の方にご会いする事がありましたら、ロゼがまた、再開したがっていたとお伝え下さいませんか?」


〖赤の女王〗は顔を赤らめている‥‥‥‥この表情もしや?


「ガラ先生に?‥‥‥‥分かりました。この旅が終わったら、強制的に連れて行きますので楽しみにしていて下さい。では、またお会いしましょう」シュンッ!


「‥‥‥‥強制的に連れて来る?」



◇◇◇◇◇


〖赤の女王〗との謁見後、俺はアダマス王と共に〖フノス国〗の城へと来ていた。


〖フノス国〗王城


「では、カミナリ君。オリハの事をよろしくお願いします」


「ハハハ!心配するな。エル!俺が神成に世話になる事などないわ。むしろ、俺がコイツを世話してやるんだぞ」


「‥‥‥‥このおっさんはたくよう」


「この様にオリハは油断しやすいので気をつけて下さいね。カミナリ君。それと、これは細やかでありますが、ティアマト地方での旅の足しにでもして下さい」


ドサッ!


フノス王はそう言って大量のギル(お金)が入った袋を俺に渡してくれた。


「こ、こんなに?良いんですか?フノス王」


「えぇ、貴方はこのフレイヤ地方の為に命をとして戦ってくれましたから。当然の報酬ですよ。私達。〖フレイヤの民〗はこの恩を一生忘れないでしょう‥‥‥本当にありがとうございました。魔法大陸(エウロペ)の〖神ノ使徒〗殿」


フノス王はそう告げると俺にお辞儀をしたのだった。

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