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出発前に~武器と冥界門

①出発前に


『セルビア』首都・城下町


「ア、アオイちゃん。ここがエウロペ大陸の城下町だよ、ぐっ‥‥‥‥痛たた」

「大丈夫ですか?セツナ様?」「大丈夫かよ!カミナリ様よう?」


「「え?」」


「な、何でここに居るんですか?蓬莱ちゃん?」


「何ででここに居るんだアオイちゃん?」


「俺が、呼んだんです。2人共!」


「「え?」」


2人は同時に頭にクエスチョンマークを浮かべていた。


「えーー!じゃあ、蓬莱ちゃんもセツナ様に呼ばれたんですか?それで、数日前の闘いで疲れ切ってしまって。さっきまで寝ていたんですか?」


「あぁ、そうだぜ!アオイちゃんよう!まさか、雷様がアオイちゃんまで、呼ぶとは思って無かったぜ!雷様よう」


「はい、蓬莱様、どうやら。俺の読みが甘かったようです。数日前までセルビアに居た。七聖教会の人達が帰ってしまいましたので」


「へぇ、強いのかい、そいつらは?」


「えぇ、かなり強いですね。1人1人が戦闘狂見たいな奴らですからね」


「雷様がそこまで言うとはな。それなら『セルビア』に残ってくれてれば。良かったかもな」


「‥‥‥‥えぇ、俺もそう思っていたところです」


「う、うわぁーーセツナ様ーー!この飲み物、ヒリヒリします~!」


「アオイちゃん、それは、ファンタって言う飲み物なんだよ!」


「おう!旨いだろう?アオイちゃんよう!」


「はい!蓬莱ちゃん!ヒリヒリしますけど。慣れればなかなか美味しいかもです」



妖精国(アルフヘイム)』への出発は、2日後に決まった。その間、時間ができたので久しぶりに再開したアオイちゃんを連れ。城下町の散策に来ていた。


「でも凄いですね。エウロペ大陸って!こんなに色々な食べ物があるなんて、アオイはびっくりしました!」


「そうかい?東国の都。『帝都』もかなり色んな物があったじゃないか?」


「‥‥‥‥はい!昔の帝都はそうでしたね」


「昔の帝都は?どう言うことだい?アオイちゃん?」


「お、おい!アオイちゃんよう!」


「で、でも、蓬莱ちゃん」


「雷様は今、エウロペ大陸の事で手一杯だろう?列島大陸の事は列島大陸の俺らで解決しなけりゃあ、いけねえだろ」


「うぅ!そうでしたね。蓬莱ちゃん!ごめんなさい」


「‥‥‥‥‥アオイちゃん!良いのかい?俺が力になれるなら聞くよ」


「雷様‥‥‥‥」


「蓬莱ちゃん!お、お話だけでも、聞いてもらいませんか?」


「‥‥‥分かった!話だけだぞ!だが、雷様に東国にまた、来てもらうのは無しだからな」


「うぅぅ、分かってますよう!そのくらい」


そして、俺は、『列島大陸・和国』帝都で今、起きてる事をアオイちゃんからと蓬莱様から聞くのであった。


「て、感じです。セツナ様!」


「そんな、感じだ!雷様よう!」


「そうてすか、東国は今、そんな事に‥‥‥‥では‥‥‥‥」


俺は魔法の袋を(あさ)り。ある魔道具を2つ取り出した。


「はい!これ、今回、御二人に渡す。報酬です」


「わぁ、綺麗なカラクリですね?何ですかこれ?セツナ様」


「それは俺の魔力を契約者である2人に渡せる魔道具だよ。それを持っていれば、いざっていう時に俺を何処からでも呼べるから持って居てくれると嬉しいよ」


「えっ?!じゃあ、セツナ様?」


「雷様?」


「ん?あぁ、もし、何か困った事があればいつでも呼んで下さい。蓬莱様、アオイちゃん」


「セ、セツナ様ーー!」


「か、雷様ようーー!」


2人はそう言いながら俺に抱きついてきた。



城下町・裏路地


「うわぁ、うわぁ、また、抱き合ってるよ!セツナ君とアオイちゃん!」


「全く!あやつは次から次へと新しい女を見つけて気をって!彩音や私が入るというものを」


「エスフィール先輩。彩音って誰の事?」


「ん?彩音か?彩音はセツナの元恋人の‥‥‥」


ガシッ!ガシッ!


「よ~し!ユナちゃん!そろそろ、セツナ君の居た世界。地球について詳しく教えてくれるかな?ねえ、ユナちゃん!!」


裏路地に入る。アル先輩はとても怖く見えた。


此方(こなた)にも教えて!此方(こなた)にも教えてー!」


それから、私はアル先輩とメリュジーヌ卿に地球での生活や地球で学んだ文化等を2人に詳しく教えた。


「魔法が一切無いけど!‥‥‥インターネット‥‥?」


「スマホ?!カシャカシャカシャカシャ」


「毎日、食べられる美味しいケーキに?」


「学校?食堂?カラオケ?レストラン?」


「僕達も」「此方(こなた)達も」


「「行きたい!地球に!!」」


「はい、頑張って下さい。御二人共!ユナ・エスフィールは御二人を全力で応援だけはします。では!」


ガシッ!ガシッ!


「どこに」


「行くのかな?」


「「エスフィールちゃん」」


「ひ、ひいーー!セツナ、助け‥‥‥」ガバッ


そこから、私の記憶がプツリと途絶えるのだった。


「あれ欲しいニャア!黒騎士!」


「おぉ、あれか?良いぜ!だが、アインズさんにはこっちも似合いそうだぜ?」


「ニャア?本当かニャア?じゃあ、こっちも着てみるニャアー!ちょっと、待っててニャア!黒騎士~!」


「おう、焦んなくて良いぜ!アインズさんよう!」


「「‥‥‥」」


「なに?あれ?アルディス」


「最早、何人も入る余地無しですよ。メリュジーヌ卿!ほっときましょう。それよりも、今は、今日の夜、ユナちゃんでどう遊ぶか考えましょう。この子もそろそろ、拷‥‥‥教育しないといけませんから」


「そ、そうなんだ‥‥‥‥た、楽しみだな!その教育ってやつ~」


次の日の朝、私は来賓部屋のベットで裸に剥かれ寝かされていた。

そして、ベットで寝て入る私の両脇には何故か裸に剥かれているアルディス王子とメリュジーヌ卿が変な形の魔道具を持ってすやすやと寝ていた。


「わ、私、また、何かされたのか?‥‥‥‥ガクッ」





②武器と冥界門


セルビア城・客室


「地球から持ってきた。ドローンは、もう使えない。『飛来槍・麒麟』も麒麟さんが充電中だから無理。鵺様も同様と。「雷光鞭」は大破。『ラファエル』も決戦の時に解放したから当分は待機と」


「雷様よう!」「ご主人様!」「主殿!」


「何ですか?マスコット達?」 


「「「誰がマスコットですか!!」だ!」」


「いや、だって2人りはモフモフだし!イフリート様は幼女姿だし」


「そうじゃ、なくてさっきから何をしているですか?ご主人様」


「いや、現状使える。武器や魔道具の整理をしている」


「整理ですか?」


「あぁ、こっちに来てからというもの。闘いに次ぐ闘いだったろう」


「えぇ、そうですね主殿」


「だから、使えそうな武器がないか。今、見ている所なんだ」


「そうでしたか、なるほど」


最近までのタマキはウキウキずっとしか喋らなかったが、俺が女性陣+アルディス王子から拷問を受けているのを、文字通り。ウキウキウキウキしながら眺めていたらしく。今では、すっかり元通りである。


「‥‥‥‥こうやって雷様の武器を見ていると、どれもこれも高そうな武器だな!いったいどうやって手に入れたんだい?」


「蓬莱さん!それは、ですね!ご主人様は盗み‥‥もがあー」


「気前の良い人達がくれまして。ハハハ」


「そ、そうなのか!世の中には、そんな、気前の良い奴が入るんだな!ハハハ」


「そうですね。ハハハ」


「モガモガモガモガ!」


「ですが、主殿。セツが見たところ。皆、どれも休ませてあげないと壊れてしまいそうな物ばかりですが?」


「えぇ、『雷光鞭』に至ってはファイストス地方まで行かないと直せません」


「だが、明日には、『妖精国(アルフヘイム)』へ向かうんだろう?時間なんてもう無いぞ」


「そうなんですよ。蓬莱様」


「ご主人様。ご主人様!仕方ありません。ここは、『セルビア』の王宮。宝物庫に‥‥‥‥」


「いや、とっくの昔に終わってる」 


「‥‥‥そうでしたね。アハハ」


「?なんだ?」


「さぁ?」


蓬莱様とイフリート様は俺達のやり取りを不思議がった。


「うーん!仕方ない。『妖精国(アルフヘイム)』では、これとこれを使おう」


「そ、それは‥‥‥主殿はそんな武器まで持っていたんですね」


イフリート様が俺が持っている武器に興味津々で見ていると‥‥‥‥


コン!コン!


数日前と同じ様に客室のドアからノック音が聞こえ。


「は~い!どうぞ!」


「うむ!お邪魔するぞ。セツナ」


「おお、エスフィール」


ロングスカートのメイド服を着た。エスフィールが部屋に入って来た。


「何かようかい?」


「うむ!セツナは、『セルビア』に入る前に私の契約者。ヒポグリフのラベルを覚えておるか」


「あぁ、商品か何かか?‥‥‥‥やめろ!冗談だ!その手刀の構えをやめろ!」


「全く!」ポコリッ!


「それで?そのラベルがどうしたって?」


「あぁ、数日前にいきなり、この手紙が届いてな!」


「ん?手紙?」


「そうだ!読んで見てくれ」


俺は、エスフィールが持っていた。手紙を読んでいく。


我が主。ユナ・エスフィール様


「我が故郷。『幻獣の楽園』の盟主の一柱『フェンリル』様のご帰還と人族の姫2人の活躍もあり。

無事に事なきを得ることができました。

ですが、今回の魔の者達の進行を我々のみで食い止められなかった事に『フェンリル』様は、絶望し。

我々を1から鍛え上げることを心に決められました。

ですので、暫くの間は主の元へは向かえませので、ご了承下さいませ。親愛なる我が主。ユナ・エスフィール様へ。 ラベルより‥‥‥」



「ん?フェンリル‥‥‥‥フェンリル‥‥人族の姫2人?‥‥‥」


「どうした?セツナ!手紙は読み終えたかのう?」


「あ、あぁ、終わったよ!『幻獣の楽園』にも魔神か魔竜の類いに進行されていたんだな」


「その様じゃな。私もこの手紙を見てびっくりしたのじゃ。じゃから、この『セルビア』の事が無事に解決したらのうセツナ‥‥‥」


「いや、止めとこう。エスフィール!俺はあいつら二人に今の状態をメチャクチャにされたくない。頼む」


「いや、まだ私は何も言ってないが‥‥‥」


ガシッ!


俺は、エスフィールの両手を強く握る。


「セ、セツナ?」


「俺は、今の君との関係や今、一緒にいる仲間の事が凄く気に入っているんだ。以前と違って束縛してくる人間がいないからだと思うが。」


「う、うむ」


「だから、頼む。『幻獣の楽園』にはまた今度、様子を見に行こう。今は駄目なんだ」


「わ、分かった。セツナがそこまで言うなら。今回は止めておくとしよ、のう」


「あぁ、ありがとう。エスフィール」


「フフフ。おう!」


「蓬莱さん、蓬莱さん」


「ん?なんだい?タマキ様」


「タ、タマキ様?!蓬莱さん。貴方、分かってますね」


「いや、タマキ様の方が先に雷様と出会ってる先輩だからな。先輩は敬わないとな。それでなんだい?タマキ様」


「いえ、なんだか最近、ご主人様に対して甘い気がするのはうちの気のせいですかね?」


「いや、俺はここに来たばかりだから。分からねえが、エスフィール嬢は‥‥‥まぁ、お年頃だからな。それに雷様は『和国』でもそれゃあ、モテてたぜ!」


「ですって、エスフィール嬢」


「そうなのか?セツナ?」


「‥‥‥‥そうなんですか?蓬莱様?」


「なに、とぼけてんだよ!雷様よう。アオイちゃんから

始まり。帝都の姫君や鬼族やらを次から次へと‥‥‥」


「‥‥‥‥」


「‥‥‥セツナ!」


「はい?エスフィール嬢。‥‥‥」


「そこに座れ。詳しく『東国』の女達の情報を話せ」


「‥‥‥はい!」


「タマキは、動画の準備をしてくれ。録音して彩音に送る」


「イエス、エスフィール嬢」


「‥‥‥‥」


タマキがだんだん。俺に歯向かうよになってきた気がする。




冥界・『冥界門』


「では、ユグドラシル様。この馬鹿の事をよろしくお願いいたします」


「えぇ、確かに。‥‥‥今回は、ありがとうございました。オーディン!貴方のお陰で地上の厄災は取り除かれたました」


「ワハハハ!なんの、なんの!大恩ある。ユグドラシル様の為なら、何処へでも参りますぞ」


「フフフ、そうですね。我が剣。オーディン」


「‥‥‥ぐっ!ここは?何処だ?」


「ん?気づいたか!大馬鹿者!ここは、冥界門じゃ!ヴォーディガン!貴様は、これから冥界へと送られる」


「き、貴様はオーディン!その隣は、まさか、ユグドラシルか!!くっ!闇魔法‥‥‥‥なに?魔法が使えない?」


「‥‥‥無駄じゃ!ヴォーディガン!ここは、神話魔魔法の魔法意外。ここでは、使えない。だから、お主では魔法は発動できぬぞ」


「はい!」


「くそ、くぞが!」


「‥‥‥では、オーディン!」


「‥‥‥はい!よろしくお願いいたします。」


「分かりました。冥界門・解錠」


ガコン!キーーーイ!


冥界門が静かに開く。


「な、なんだ?これは?」


「ヴォーディガンよ!冥界で悔い改め反省せよ!そうすれば、転生もできるだろう。‥‥‥頑張れ。我が友よ‥‥‥」


「‥‥‥‥オーディン様‥‥‥」


「嫌だ!止めろ!止めてくれーーー!助けろ!!オーディン!」


「‥‥‥(しば)しの別れを‥‥」


「‥‥では、閉じます」


「や、やめろー!」


キィィーー!ガゴン。


そして、また、冥界門が静かに閉められた。


「‥‥‥では、ワシはヴァルハラに戻りますゆえ。何かありましたら及び下さい。ユグドラシル様」


「ええ、いつも、ありがとうございます。オーディン!また聖典で会いましょう。さようなら」


「はっ!では去らば。ワハハハ!行くぞ!リスク!ワハハハ!」


「はっ!オーディン様!」


そして、オーディンとユグドラシルは別れ。

オーディンはヴァルハラへと帰還した。

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