終炎決戦・〖沈みし時、太陽は落日する〗No.11 〖高次元召喚〗の行方
〖ブルーレヴィア〗・〖○○○○○○渓谷〗
北側渓谷〖ガリア帝国軍〗
〖第一部隊〗・ラギル第一師団長 (先陣隊)
「弓部隊、魔導部隊、遊撃部隊、隊列を整えろ!!〖ブルーグラス〗に二十万が待機しているとはいえ、この地で進行を食い止めねばガリア本国に進行される事になるぞっ!奴等は強行軍で此処まで来ている。数週間此処を守り通せば、即興でできた連合軍である奴等の軍も崩れる可能性がある」
「「「はっ!!!」」」
〖第二部隊〗アイラ第二師団長 (遊撃隊)
「相手が赤竜といえど峡谷を挟んでの戦いになります。此処は相手の出方を良く観察して、的確に対処するのです」
「「「「了解しました。アイラ様!」」」」
〖第三部隊〗メルフィスト第三師団長 (魔法隊)
「ラギルの馬鹿が死なないようにサポートしてやりなよ。皆」
「「「「はい‥‥‥‥‥‥」」」」
〖第四部隊〗サーマル第四師団長 (獣擊隊)
「獣擊隊!!!侵略者共にアテナの土を踏ませるなぁなやっ!!!」
「「「「ウオォォォオオ!!!!!」」」」
〖第五部隊〗リベルタルバ第五師団長 (武装隊)
「‥‥‥‥ガリア帝国は怨みを買いすぎたねぇ~‥‥‥勇者も行方不明になったんだし、ここら辺が潮時だろうに‥‥‥ガリア皇帝様も諦めが悪いねぇ」
「リベルタルバ様。口が過ぎますよっ!」
南側渓谷〖フレイヤ連合軍〗
〖第一陣〗赤竜軍 (イグニッションの王)
「我が民よ!油断なく消してやれ‥‥‥‥‥」
「「「「「┣┛┗┓┃┛┃┣┓┗!!!!!(殺せっ!殺せっ!殺せっ!!!!)」」」」」
「「「「ガリア帝国を追い出せぇ!!!!」」」」
〖第二陣〗赤の嬢王軍 (ロゼの精鋭部族軍)
「数刻休んだら第一陣と交代しなさい‥‥‥無理に深追いしない様に‥‥‥‥」
「了解です。赤の嬢王」
「ハハハ、まさか、こんな所まで攻め込むとは思ってなかったな。シル」
「‥‥‥連合軍なんてびっくりだね‥‥‥‥ホルン」
〖第三陣〗アダマス王軍 (雇い傭兵、アダマス正規軍)
「ハハハ!!!金ならあるっ!報酬はたんまりと出す!!!知り合いの傭兵達も呼んでも構わん!!戦力を連れて来いっ!!此処がフレイヤ地方の歴史ね分岐てんだと思えっ!!」
「よっしゃア!!やってやるぜぇ!!!」
「富の国が金を出すなら幾らでも味方してやらぁ!!!ギャハハ!!!」
「‥‥‥‥まさか傭兵まで従軍させるなんて」
「王は柔軟な思考をお持ちですから、傭兵だろと上手く使いますから‥‥‥‥」
レッドガーデンの戦いがガリア帝国軍の敗走という形で終わり。ガリア帝国軍が追われてる形で両軍が峡谷を挟んで対峙する。
そして、現代時代に入ってから、何十万規模の、最大規模の戦争が始まる寸前であった。
そんな中、両軍がいる〖ブルーレヴィア〗の上空神々が飛んで来る。
◇◇◇◇◇
「クオオォォ!!!何なんだ?この黒い炎はぁ!!纏わり付いて離れない!!!それに此処は‥‥‥‥〖ブルーレヴィア〗か?ガァアア!!!鬱陶しい黒炎がぁ!!」
「ギャハハハハハハハ!!!!豊穣神様には熱すぎる炎だったか?我欲で動くから痛い目に会うんだぜ?天界の神様よおぅ!!」
「‥‥‥‥しまった。戦争が始まりそうなのか?‥‥‥間に合うか?」
「貴様‥‥‥たかだか炎の化身の分際で何を上から目線で発言している‥‥‥‥貴様など。私があれを召喚すれば‥‥‥‥いや、丁度良い。戦争も始まるこの場で更なる高みへと昇る‥‥‥‥」
(さえないわよ!!!あの人のっ!『代理人』の身体を蘇らせるのは私の役目なのっ!私が準備したフレイヤの魔法陣をアンタなんかに勝手に使われないっ!)
「おのれ、セイズ!!私が弱っている隙に自我を回復させたか‥‥‥邪魔をするな。あんな欠落者に〖セムシ〗を与えた所で何になるというのだ」
(アンタに〖代理人〗の何が分かるっていうのよ。良いから私の身体を返しなさいっ!!)
「黙れ、誰のお陰で今まで優雅な生活を謳歌できたと思っているんだ?」
「あぁん?何だ?奴の中の精神体と何を揉めてやがる?」
「一つの体に二つの心があれば反発し合うんだろう‥‥‥‥‥かつて、我の前と敵対した縁を借りよう‥‥‥」
「あん?何だって?クソガキ‥‥‥‥お前は、お前で何を詠唱して‥‥‥‥」
「邪魔をするなっ!‥‥‥始めるか。この地の者を〖贄〗としよう‥‥‥」
(させないわよっ!七つの傷と魔力は肉塊を産む‥‥‥‥)
神成、フレイ、セイズ、三者が別々の何かを呼び出す為に、それぞれの詠唱を始める。
「‥‥‥‥青の玉は此処にある。糧とする魔力は既に有ろう、従わせしは我だが許せ、かつては我に伏せられた者よ、許せ、従え、手伝え、寄り添え‥‥‥」
「私の身体をより高みへと、その為、〖贄〗は数十万の‥‥‥‥」
(私の望みは彼の身体をこの地へと〖生け贄〗は存分にあげるから‥‥‥‥‥)
「‥‥‥‥‥クソガキの詠唱が先に終わる‥‥‥‥‥フレイヤ地方の高濃度の魔力残滓が全て、〖喚ばれる奴〗に纏めれていきやがる‥‥‥‥とんでもないねえのを喚ぶ気か?クソガキ」
「‥‥‥応えよ!応えろ!我が聲に応えよ!」
(‥‥‥‥全ての魔力を寄越すと?)
「あぁ、全て与える」
(‥‥‥‥それで私が従うとでも?)
「‥‥‥‥‥これは契約、〖天上の理〗との縁なり」
(‥‥‥‥‥‥不服だが、全ての魔力と体験を条件に従うおう。ならば、喚べ、この私を)
「あぁ、十分に報いよう‥‥‥‥此処に再び縁を結ぶ‥‥‥‥神話・召喚‥‥‥‥‥〖極神・レヴィアタン〗」
‥‥‥‥‥巨大な神話魔法陣がいきなり現れ、フレイヤ地方に満ちた全ての魔力残滓を呑み込む‥‥‥‥‥。
そして、神話魔法陣から巨大な白鯨が顕れる。
「ボオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!使われてやろう。全てを呑み込む程にな!!!!」
〖極神・レヴィアタン〗此処に顕現‥‥‥‥する。




