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終炎決戦・〖沈みし時、太陽は落日する〗No.8 神明 対 神明



神成 刹那〖列島大陸帰国後〗


〖フレイヤ地方・火神の森〗


(たくっ!転移魔法で前人未到の海洋横断でようやく帰って来たのに。〖ブルーレヴィア〗に顔を出しに行ったらクエストに行ってこいだもんな‥‥‥‥元帥の野郎。覚えてろよ‥‥‥‥)


(勇者殿。その発言は不敬に当たりますよ‥‥)


ドガアアアアンン!!!!


(こんなの愚痴でも言わないとやってられないだよ。ソーマ秘書官‥‥‥‥てっ!何だ?)


(ギャハハハハハハハ!!!燃えろ!燃えろ!魔獣共!!!何だか知らねえが。〖五色火〗の封印は解かれ、俺様は自由になったっ!復讐してやるぞ!!フレイヤ!!ギャハハハハハハハ!!!)


(何だ?あの炎の巨人は?)


(‥‥‥‥あれが貴方が数ヶ月間行方不明になっている間に現れたと言われる〖スルト〗とか言う化物です)


(〖スルト〗?‥‥‥スルト?北欧の事か?ソーマ秘書官)


(は?北欧とは何ですか?)


(‥‥‥‥‥‥‥いや、何でない。今回はあれをどうにかすれば良いんだな?)


(えぇ、元帥はそう(おっしゃ)っておりましたが‥‥‥ここは一度。本国の首都に戻り軍の派遣の依頼をした方が良いのでは?あの様な化物。幾ら貴方が強いからと言って、一人で相手ができる分け‥‥‥‥って!いない?)


スタンッ!


(やぁ、火の巨人さん‥‥‥‥)


(何だ?お前?何もんだっ!焼き殺すぞ?)


(神宝の狩り(デウス・コレクト)と言えば伝わるか?〖炎神・スルト〗)


(‥‥‥‥お前が?最近、極神を大人しくさてたとか聴く神狩りだと?‥‥‥ギャハハハハハハハ!!!冗談は止しやがれ!!炎症させて葬ってやるよ。クソガキ!!!)


(来い!神災‥‥‥‥)



▽▽▽▽▽


(グオォォォ!!!クソがぁ!!お、俺様が負けるだと?)


(お前が本来の力を取り戻したいたらヤバかったかもな‥‥‥‥何だこれ?炎の枝か?)


(ギャハハハハハハハ!!!俺様を倒した褒美だ。持ってろよ!!クソガキ!!それがあればいざって時に役に立つぜ。この先のフレイヤ地方の沈みには‥‥‥‥な)シュンッ!


(沈み?‥‥‥‥何の事だ?てっ!消えちまった‥‥‥まぁ、良いかクエストはこれで達成できた事だしな。めでたし、めでたし)


(カミナリ君。ガリア帝国の指示無く、勝手に動かれては困りますよっ!)


(あぁ、分かってるよ‥‥‥ソーマ秘書官殿)



この時、スルトが言っていたフレイヤ地方の沈みとは今、目の前で起きている事をさしていたのかもしれない‥‥‥‥‥。



◇◇◇◇◇


赤く燃える長髪がたなびき、呆気ない少女の顔をし火神が俺達の前に現れた。先程闘っていたフレイ・セイズの面影は微塵も無く。身体全身が赤い炎を纏った神話時代の神その者と化していた。


「‥‥‥‥‥何者かと思えば、フレイヤの土地を荒らす。悪神か‥‥‥‥貴様は確か、大罪をおかし五体を五火に別たれ封印されていた筈だが?‥‥‥‥私の最愛たるフレイヤの為に焼くか‥‥‥神明魔法〖ヴェルンドの火剣〗」


かたや、山のごとき大きさの炎の巨人。片手には黒い剣を持ち、悠然と火神を見上げている。


「ギャハハハハハハハ!!!何だ?お前?中身は男のくせに外見は無垢な少女気取りか?フレイヤの関係者さんよぅ!!‥‥‥‥‥ギャハハ‥‥‥最後に言った冗談は少し面白かったぜぇ!誰が誰を焼くだと?ゴラアァ?!!神明魔法〖ムスペルの黒剣〗」


「不味いっ!!皆、行ったん。〖黄金の宝物庫〗の中に避難していてくれっ!〖誘え〗」


「へ?何ですか?」シュンッ!

「ウィー、寝てる‥‥‥」シュンッ!

「カハハハ!ヤバそうになったら止めに入るぞ。セツ」シュンッ!

「‥‥‥‥あれがフレイヤ様のご兄妹ですか。何て恐ろしい表情を浮かべるのでしょうか‥‥‥」シュンッ!



魔法世界(アリーナ)が神代の神達の時代が終わり、現代に移り変わってから人族と魔族との戦争や多種族との争い。欲望に満ちた神達を天上の神々が地上の者達に力を貸し与え戦う事はこれまでに幾度もあっただろう。戦争や小競り合いはあるが天界の神々はこう思う。神代時代よりも平和な世がやっと訪れたと‥‥‥‥‥。


そんな神同士での戦争や決闘が行われていなかった平和な現代の今日でそれは破られる事になる。


この豊穣と実りの地とも言われるフレイヤ地方で二人の神々が己の力を奮い対峙するのだ。


「ギャハハハハハハハ!!!良い判断だぜぇ!!クソガキ!!これで遠慮無く闘えらなぁ!!死ねやっ!!天界の神野郎!!神明魔法・〖炎神の太刀(スルト・ヘイム)〗」


「私の邪魔をするなっ!!ヴァンの烙印者がっ!神明魔法・〖火神の一振(イングナル・フレイ〗)」


両神の神明を帯びた剣がぶつかり合い。熱風となって〖雷雨牢獄〗を破壊する。


「ウグッ!セクウィ!!俺を引っ張って遠くへっ!距離を取ってくれっ!この場に入ると巻き沿いを喰らうっ!」


「ホーホー、了解だよ。ヌシ様」バサバサ!!


俺をセクウィの右足に捕まり、急いでスルト達から距離を取る。



「ギャハハハハハハハ!!!そうだっ!退いてな。クソガキ!!邪魔だからな。ギャハハハ!!!久しぶりに楽しい時が過ごせそうだぜぇ!!なぁ、シスコン野郎!!」


「‥‥‥私の願いが叶うまで後、少しという所で邪魔をするかっ!この黒炎の化神がぁ!!これ以上、私の最愛たるフレイヤの土地を荒らすなぁああ!!」



今、神同士が衝突する。

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