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終炎決戦・〖沈みし時、太陽は落日する〗No.3 〖神秘〗の源


突然ですが私はウリエルと申します。


神成 刹那と言う方に遣える天使族です。


ヘスティア地方の戦いの後、ご主人様と『心理の祝福』で〖同化〗し、現在はご主人様の精神世界で快適に過ごしております。


そして、フレイヤ地方の旅が始まってからは毎日の様に、ご主人様と一緒に〖神秘〗の力を扱う修行を共にしています。


ご主人様の精神世界では、知識あればそれを〖地球〗の技術である、ぶいあーる?と言う物と同じ様な体験をする事が可能なのです。


それを利用して、ご主人様は私の〖神秘〗の力を媒介にして、〖神秘〗の力を自身に付与しようとしているのです。


ご主人様は元は〖地球〗からやって来た異世界の方の筈ですが、何故か〖雷帝の加護〗と言う加護がソロモン山脈の七聖教会で始めてであった時からお持ちになっていました。


ご主人様に聞いても、(いや、何か付いてんだよ‥‥‥いつ付いたのか分かんないんだけどさぁ‥‥‥‥いや、どっかの爺さんがくれたんだったかな?‥‥‥‥つうか、これって〖神秘〗の力に分類されるのかな?ウリエル)


ご主人様はそんな風に言っていましたが‥‥‥‥〖雷帝の加護〗は‥‥‥‥〖天上の理〗のお一人。アリーナ様と同じ座に居るお方。最高神○○○様の〖加護〗なのです。


この〖雷帝の加護〗を〖神秘〗の力として開花する事ができれば、ご主人様はまた強くなるでしょうか?


いえ、この〖雷帝の加護〗の力は、ご主人様が別の場所を旅した時に死に物狂いで手に入れた力なのかもしれませんね。


ご主人様の中には、まだ隠された力があるのかもしれません。もしくは忘れてしまった力が‥‥‥‥‥


話がずれてしまいましたね。ご主人様との〖神秘〗の修行についてに戻りましょう。


‥‥‥‥‥ご主人様は私との〖神秘〗の修行の後、私と過ごしてくれました。


色々な事を私にお願いしてきたんです。


(ウリエル‥‥‥‥今日は疲れたよ)


(では、私が癒してあげます。ご主人様)


(ありがとう‥‥‥‥)



(ウリエル‥‥‥‥今日はこれを使ってやるからな)


(な、何ですか?その玩具は?わ、私にする気ですか?ご主人様!!)


(うーん。マッサージ仕上げたいんだ‥‥‥‥)



(ウリエル‥‥‥今日も癒してやるぞ!)


(そんな物を使っても私は癒されません!!てっ!何してるですかっ!ご主人様!!あぁっ!!)


(俺の精神世界だから、色々とできるな)



(‥‥‥‥ご、ごめん‥‥‥ウリエル。やり過ぎた‥‥‥しかし、多いな)


(‥‥‥‥こ、こんな、身体に調教するなんて‥‥許しません‥‥‥‥)


(そうか‥‥‥‥ならもっと可愛いがってやろう)


(へ?いえ、冗談です!ご主人様!!そこはダメエェェ!!!)


(‥‥‥‥済まん。魔力注ぎ過ぎたわ)


〖神秘〗の修行後のご主人様による私への調教は数週間続き。私の身体の中には、ご主人様の〖魔力〗と〖神秘〗が注がれ。何故か私の天使族としての力も増幅したのでした。


ご主人様の精神世界だからこそできる事ですね。


そんな以前より強くなった私の力をご主人様は使用するみたいですね。



◇◇◇◇◇


首都・〖レッドローズ〗


「ティアマト地方に進む?‥‥‥‥私をここで終わらせるですって?‥‥‥‥アンタ。今、ティアマト地方がどうなってるか知らないわけ?あんな化物が暴れてる所に行くなんて変わってるわね」


「何?化物だと?」


「あっ!しまったまた余計なこと言っちゃったわ‥‥‥‥今の話は忘れなさい。そんな事より、私をここで終わらせるねぇ‥‥‥少しはやる様だけど。ムカつく発言ね‥‥‥長期戦も飽きたし、そろそろ本気で相手してあげるわ‥‥‥天日(ソリス)魔法・〖イングワズ・フレイム〗」


フレイは馬の形をした火炎を幾つも造りだした。十‥‥‥いや百を越える馬の火炎が一瞬のうちに現れ、隊列を組、俺へと向かってくる。


「フレイムホルスの大群よ。強いフレイムホルスを殺して、その直前に魔法契約で私の物にしたのよ。このアホな馬達の主人をサクッと殺してね。コイツらやたら忠誠心が高いから、泣き叫ぶのよね」


「最低なエピソードを教えてくれてありがとう。聞きたくなかったよ。〖熾天使の神秘ウリエル・ミュステリウム〗・〖白き思いを乙女へと捧ぐ〗」


俺がそう詠唱する白い雨粒の様な、光が現れる。そして、その一粒一粒を放つと、が隊列を組終わろうとしていた。フレイムホルスの脳天を撃ち込んだ。


「シュアラマヤナ?!!!?!」「ヒヒィンン!?」「シュアラマ?!」


「なっ?フレイムホルス達が消えて‥‥‥‥いえ、昇天していく?何で?」


「天使の〖神秘〗だからな‥‥‥‥しかし、変な詠唱だな。ウリエル。今の技」


(つっ!そ、それはっ!ご主人様がいけないんですよっ!ご主人様の精神世界での事とはいえ、わ、私の身体に色々な事をして‥‥‥‥)


(あぁ、毎日、癒してもらってるよ。今日もよろしく頼む)


(こ、この変態ご主人様!!)


「うん。褒めてくれてありがとう」


だんだんウリエルも敬語じゃ無くなり、素が出てきてるな。嬉しいことだ。


「何を一人でブツブツと‥‥‥‥これならどう?天日(ソリス)魔法・〖フレイム・ヴァンス〗」


巨大な猪の形した青色の炎が〖雷雨牢獄〗の天井に造られる。


「〖熾天使の神秘ウリエル・ミュステリウム〗・〖白き力を浄化の道に〗」


俺がそう唱えた瞬間、猪の形の青い炎は忽然と消滅した。


「またなの?アンタ、さっきから何してんのよ?」


「何って?天使(ウリエル)の力を借りて君を裁こうとしているんだよ。〖熾天使の神秘ウリエル・ミュステリウム〗・〖彼への渇望は愛に堕ちる〗」


「は?‥‥‥何これか、身体が熱い?い、意識が遠くな‥‥‥る。何で?」


フレイさんはそう言うと宙に浮きながら意識を失った。

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