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白き騎士と赤き嬢王 No.1 初戦の混戦


此度、起きたガリア帝国軍とレッドローズ軍の〖レッドガーデン〗の戦いはフレイヤ地方・ガリア帝国軍の本陣があるガリア帝国の副都市〖ブルーリヴァイ〗から先遣隊が送られた。キャロル・ライルーマ副軍団長を将として、総勢10万にも及ぶガリア帝国兵士が〖レッドガーデン〗の地へと布陣しただった。


そして、進行側のレッドローズ軍はオーガ族、ホーン族、スュール族等のレッドローズ国でも力がある種族の部隊を中心とした合計8万にも及ぶ大軍を〖赤の嬢王〗自らが軍を率いて進行してきたのだった。


両国の軍の数は拮抗しているかに思えるが、〖エメラルド高原〗には、知将アルケル副軍団長が率いる

4万の別動隊が控え、〖レッドガーデン〗の北、〖ブルーリヴァイ〗にはガリア帝国・フレイヤ地方側の総戦力とされる四十万もの兵士が後続に控えているとい絶望的な状況である事は、祖の地を取り返すという考えてしかない〖赤の嬢王〗率いるレッドローズ軍の兵士は未だ気がついていないのであった。



◇◇◇◇◇


「おいっ!お前!!オレの質問にちゃんと答えやがれ!!」


「君、そこに入ると危ないよ‥‥‥」


「アァァ?!」


「「「ゴルアアアアア!!!!!!!」」」


ドガァァンン!


「グオオオオォォっ?!何だ?!!」


「‥‥‥‥言わんこっちゃない。まさかセツナもあんな子を隠し持って入るなんてね。こんな力を持っていても、本当の悪事には利用しないというのは教えた先生が良かったって事なのかな?ねぇ?サーシャ」


「‥‥‥‥ガラ先生‥‥‥‥私は本体の方を止めてるから此処はお願い」


「君がここに来たって事は、〖エメラルド高原〗の方は無事に終わったということかい?」


「‥‥‥‥‥うん、無事に終わりそう。だから、此方の方に来た」


「一人でいけるかい?確か敵本陣の兵力は四十万は入ると聞いているよ」


「‥‥‥‥‥司令塔のランスロットさえ止めてれば軍は動けない‥‥‥‥ランスロットは私に攻撃できないから‥‥‥」


「あぁ、成る程ね。それは適任かもね」


「‥‥‥‥‥〖エメラルド高原〗からも赤竜達が群れでそのうち来る‥‥‥此処が終わればフレイヤ地方は元の持ち主達に帰るから」


「その間に敵本陣の四十万の兵を一人で止める気かい?そんな無茶な事、私がさせるとでも‥‥‥」


「‥‥‥‥‥多分、敵本陣は沈むするから大丈夫。それにガラ先生の〖転移の小箱〗は私が使うから大丈夫」


「あっ!君、いつの間にっ!私から取ってっ!ていか?沈むってなんだい?」


「‥‥‥‥それは教えてあげない。じゃあ、戦争終わったら、また、会おう。ガラ先生、ケガしないでね‥‥‥‥」フヨフヨ‥‥‥‥


「あぁ、飛んで行ってしまった‥‥‥‥相変わらず。不思議な子だね」


「貴様!!さっきは良くもやってくれたな!!このカルバストが貴様の死首をあげて‥‥‥‥」


「そこ‥‥‥‥大爪が飛んで来るよ。君」


「ああぁ?!」


「「「ゴルルルルル!!!!!」」」


ドガァァンン!


「ガアァァ?!」


「‥‥‥‥‥あの大きな援軍君が頑張ってくれているとはいえ、ガリア帝国軍数は多い。まだまだ油断は全然できないね‥‥‥‥しかしとてつもなく大きな魔法生物だね‥‥‥‥」



ガリア帝国軍側・指令部


「ほ、報告致します。開戦と同時に現れた巨大な生物は我がガリア帝国軍側を執拗に攻撃し始め、その被害は既に5000を軽く越えるとみられます‥‥‥‥キャロル様」

〖副軍団長・補佐ダルエ・マルサ〗


「何だって‥‥‥‥まだ戦いが始まって数刻しか経っていないじゃないかっ!‥‥‥‥〖エメラルド高原〗の援軍として来る予定だった、アルケル率いる4万もの援軍とも連絡が途絶えているしどうなっているんだ?」


「他国の介入でしょうか?‥‥‥‥それによりアルケル副軍団長の軍が足止めを食らっているのでは?」


「いや、それは考えられない。最近のフレイヤ地方の国々は事件ばかり起こっている。他国に援軍に送れる程の余裕は無い筈だ」


「それでは何故、アルケル軍からの援軍は‥‥‥‥」


「ご報告致します。カルバスト将軍が戦死。カルバスト将軍が戦死しました」


「「何だと?あの殲滅のカルバストが?!」」


「へ、兵士の証言だけですので、定かではありませんが。白き仮面を付けた騎士が操る獣によって踏み潰されたとの事です!!」


「定かでは無い?白き仮面の騎士?‥‥‥‥キャロル様。もしや、ソイツがあの巨大な生物を操っているのでは?」


「カルバストが戦死?‥‥‥‥‥ならばその白き仮面の騎士に私の精鋭部隊を向かわせろ。カルバストの仇を撃てとな」


「ハッ!直ぐにお伝え致します」


「まさか‥‥‥‥カルバスト将軍が戦死とは‥‥‥‥」


「あぁ、僕も驚いている。しかし、不味いな。このまま、将と兵士の数が減れば〖ブルーリヴァイ〗の本陣から追加の兵力が送られてくる。そうすればガリア帝国の国境守備が弱くなり、ガリア帝国を囲む他国が進行を開始するかもしれない」


「はい‥‥‥‥それに〖魔王領〗は既に動き出しているという報告も上がってきております」


「‥‥‥‥‥やっぱりネックなのはあの巨大な生物とその白き仮面の騎士だ。最悪は僕達、自らが前線に出て対象するかもしれないな。ダルエ君」


「承知致しました‥‥‥‥キャロル様」



〖レッドローズ〗軍・指令部


「嬢王様。突然現れた。ベヒーモス様により、敵軍は多大な被害が出ているとの事です。それといきなり現れた謎の白き仮面の騎士が殲滅のカルバストを撃ち取ったそうです!」

赤の嬢王の右腕・〖プリシエラ・ローズ〗エルフ族


「‥‥‥‥そう。幸先は良いけど。余りに先遣隊の軍が減ると〖ブルーリヴァイ〗からの援軍が私の予定よりも早く来るかもしれないわね。それに白き仮面の騎士様には感謝を伝えましょう‥‥‥‥」


「え、援軍ですか?ま、まさかっ!あの土地は他地方の国々と国境を境にしているから動けないんじゃ無いんですか?」


「いいえ、いざって時は何十万の大軍として、南下してくるでしょうね‥‥‥‥あのガリア帝国No.2のランスロットならやりかねないわね‥‥‥‥(本当は持久戦に持っていって、他国と連携する予定だったけどどうしましょうか‥‥‥‥それに白き仮面の騎士と言い方‥‥‥とても気になるわ)」


赤き嬢王は思案する‥‥‥‥。

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