貴石の城と偽りの王子 No.7 ルア法王と鋼鐵の王
〖天空の箱〗発動直後
(良し‥‥‥そろそろ俺も参戦して‥‥‥)
(‥‥‥‥神成)
(ん?どうした?ルア)
(ウィ!神成、休んでて良い!〖テレシア〗の時の傷まだ癒えてない‥‥‥‥)
(休んでて良いだって?まぁ、確かにアトスとの闘いの疲れは完全には取れてないけどな)
(ウィ‥‥‥だから、ルアが代わりに闘う)
(はっ?ルア、お前何て言た?)
(そ、そうですよ。こんな小さい子が闘う何て非現実的すぎます)
(大丈夫。あの乱心王‥‥‥〖魔力〗しか使えない。ルアには勝てない‥‥‥‥)
(?!‥‥‥‥そういう事か。ルアは〖ロマ〗の末裔だから)
(ウィ!〖神秘〗使える‥‥‥だから余裕のヨッちゃん!)
(余裕のヨッちゃんって‥‥‥‥何処で覚えたんだ?そんな言葉‥‥‥)
(ニコニ◯‥‥‥‥それに神成は可憐ママの身体、まさぐってると良い事ある)
(良い事?)
(‥‥‥‥今、この子、まさぐるとか言いましたか?)
(そう!可憐ママは〖癒魔力〗持ってる、だから、可憐ママに触ってるだけで眼じゃ見えない傷癒せるりゅ)
(‥‥‥‥成る程。それは合法的に可憐ちゃんに触り放題って事だな?)
(ウィ!その通り!(ニマァ~))
(あっ!この子、今、凄い腹黒い顔をしましたよ。神成 せつ?!!!!って何で私の太股を触ってえぇぇ!!)
(これも俺が癒される為だ。可憐な可憐ちゃんよ‥‥‥許してくれ)
(ウィ!これで神成は癒される‥‥‥それじゃあ、行ってくりゅ~!ウィー!!!)
(あっ!待って下さい!!ルアさん!!!あっ!ちょっと!何処触ってるですかぁ!!!!変態!!)
バチーンッ!
(いや、俺はただ傷を癒すためにだな‥‥‥‥‥)
◇◇◇◇◇
「頬が痛いぜ。可憐ちゃん‥‥‥」
「‥‥‥‥私にセクハラするからでしょう!‥‥‥‥てっ!‥‥スカートの中がスゥースゥーする様な‥‥‥‥」
「‥‥‥気のせいだろう。」シュンシュン!!
俺は生暖かい黒い布を左手に掴んで回していた。
「なっ!か、返しなさい!それは私のパ‥‥‥‥」
「俺にビンタした罰だ。アダマス王との闘いが終わるまでスゥースゥーしていなさい。可憐ちゃん」
「くっ!こ、この変態!!」
〖天空の箱〗
「‥‥‥‥貴様の主人達は随分と余裕だな。何処ぞの少女よ」
「主人達じゃない‥‥‥‥神成パパと可憐ママ‥‥‥‥それに余裕なのは当たり前。今の貴方は‥‥‥アダマスの力は弱弱のご乱心。私でも余裕で勝てりゅ」
「好きに言わせておけば、良く吠える少女だ‥‥‥‥腹立たしい」
「腹立たしくても‥‥‥貴方は私に勝てないの‥‥‥だから、〖法王〗の私が、正気に戻してあげりゅ‥‥‥聖杯・聖典〖才天のロマ〗」
ルア法王が技を発動させた瞬間に重ねる様にセクウィがアダマス王に向けて大技を放つ。
「ピュルルルララララ!!!!〖天翔の白昇〗」
「俺は乱心などしていない‥‥‥俺はただ、最愛の息子にまた会いたいだけ何だ!!‥‥‥‥それを邪魔する者が〖太陽〗さえ覆い隠す怪鳥だろうと、少女だろうと関係無い。全ては再開の為、お前達を排除する!鋼鐵魔法・〖岩王・纏〗」
アダマス王の身体が硬質の魔法石に覆われていく。それはまるで鎧な形に変貌し、あらゆる現代魔力や〖神気〗を通さぬ鉄壁の防具となり。ルア法王とセクウィの攻撃を待ち構えた。
「無駄‥‥‥‥白鳥の攻撃は防げても、ルアの〖神秘〗からは防げない‥‥‥‥〖白刑〗」
「何を馬鹿な事を言っている?俺の絶対防御に防げないものなど無い!鋼鐵魔法・〖守玉の鎧〗」
「ヒュルアアアアアアア!!!」
セクウィが巻き起こした風撃をいとも容易く、完全に防ぎきるかに見えた‥‥‥‥その筈だった。
だが結果は違った。雛鳥から現在に至るまで、主人の良質な魔力を食し続けた〖天鳥の王・セクウィ〗が繰り出した〖天翔の白昇〗はアダマス王の〖岩王・纏〗の内部に無数の亀裂を生じさせたのだった。
「な?〖岩王・纏〗の内部に亀裂だと?」
「‥‥‥白鳥、凄い‥‥‥‥これで、ルアの攻撃も通りやすい‥‥‥聖杯・聖典‥‥‥‥〖七つの丘の神秘〗」
「な、何だ?この光は?こ、これは‥‥‥‥俺の意識が‥‥‥飛ばされ‥‥‥‥」
「ヒュルアアアアアアア!!!!(その偽物の巨体を削ごう!〖天鳥の籠〗)」
「れ‥て‥‥‥たまるかぁぁぁ!!!俺は息子を見つけ出さなければならないのだ!!!こんな所で意識など飛ばしている余裕など無い‥‥‥‥貴石の城でアイツと‥‥‥‥」
「ウィ!なら、下に偽物が居るから会ってきて‥‥‥〖断罪の法蹴〗」
ミシミシミシミシ!!!
「がぁ?何だ?この威力は?‥‥‥ごあぁぁぁぁ!!!!!」
ドガアァン!!!
ルアの軽い(・・)蹴りにより、アダマス王は空から地上のある〖ダイヤスミス城〗まで一直線に落下していた。
「‥‥‥‥‥うわぁ、セクウィの技もルアの技もどっちもえげつないな。なぁ、可憐ちゃん」シュンシュン!クルクル‥‥‥
「そ、そうですか‥‥‥なら、そろそろ返して下さい」
「‥‥‥‥夜に返すよ。それに実は羞恥に悶えてる可憐ちゃんを見てると何かテンション上がるんだ。俺‥‥‥‥」
「こ、この‥‥‥‥変態男!!!」
バチーンッ!
アダマス王との闘いの決着と同時に俺と可憐ちゃんの死闘もビンタの音と共に終わた。
因みに黒い布はまだ俺が死守している。なんでかって?本能がそう告げたからだよ。本能がね!
〖ダイヤスミス城〗
ドドドドドドドド!!!
「チッ!身体が動かせない‥‥‥」
「当たり前でしょう。風砂魔法で身動きを封じているんだから」
「‥‥‥チッ!」
「‥‥‥君、さっきから舌打ちばかりして‥‥‥‥」
モルジア王女が言い終わろうとした瞬間。
ドガアアァァンンン!!!!
「な、何?大きな銅像?」
「‥‥‥‥‥くっ!ここは何処だ‥‥‥‥俺は今まで何をして」
「そ、その声はち、父上!僕です!貴方に容姿にして頂いた。養子のスミスです!」
「‥‥‥‥その声は…‥‥アリババ・モルジア王女か?‥‥‥大きく、そして美しく成長したな」
「え?え?アダマス王が空から降ってきた?」
「ち、父上!僕の声が聴こえないのですか?僕です!貴方に養子にしてもらって時期アダマス国の王座に就くスミ‥‥‥‥」
「黙れ!クソガキ‥‥‥‥‥お前など知らんわ!!鋼鐵魔法〖赤宝〗」
「グヘェ?(く、口に赤い宝石が嵌め込まれた?)」
「‥‥‥いや、良く見たら数ヶ月前に突然、俺の目の前に現れて訳の解らん事をぬかしていた。分家の者か‥‥‥」
「ぷはぁ!そ、そうです!や、やっと思い出してくれましたか。アダマス王‥‥‥ならば目の前にいる女を貴方の力で倒して下さ‥‥‥‥」
「黙れ!偽物!石でも喰らって消えるがいい‥‥‥‥」
「ぶへらぁ?」
ドゴオオオンンン!!!!
「俺の息子は今も昔も一人だけだ‥‥‥‥そうだよな?アレキサンドよ‥‥‥‥」
石の王はそう告げると空を見上げた。
貴石の城と偽りの王子
終




