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貴石の城と偽りの王子 No.5 天空の箱


首都・〖ダイヤスミス〗上空


「おのれえぇ!!俺の家族を‥‥‥息子を‥‥‥返せ!!鋼鐵魔法〖鋼玉〗」


アダマス王の周りに無数の玉が現れ、俺達目掛けて飛んだ来る。


「今‥‥‥‥鋼鐵魔法って言ってたよな?」


「へ?何ですか?こんな風が強い空の上では何も聴こえませんよ!といか、私、スカート何ですけど!神成 刹那!!」


「ウィーーー!!!飛んでりゅ!飛んでりゅ!!!」


ルアは空の飛行に夢中になっているな‥‥‥‥。


そして、ブワッ!とっ!可憐ちゃんのスカートが俺の目の前で舞い上がった‥‥‥‥。


「際どいTバック?‥‥しかも食い込んでる?黒色?‥‥‥に‥‥‥‥ガータベルトだと?」


「ヒェ?!見ないで下さいぃぃ!!変態」


「ハッ!あまりの光景に一瞬、我を忘れてしまっていた。君、俺が装備品一色渡した時、素足のままだと粘膜系の魔獣の粘液がかかったら不味いからズボンを履いとけっていった筈だよな?」


「ヒィィ!!落ちちゃいます!!エッチな下着を履くのが趣味なんですからしょうがないじゃないですかぁぁ!!」


‥‥‥‥‥こんな状況の中での衝撃のカミングアウトであった。だが、俺にはその変態的趣味が理解できてしまった。

俺も地球に居た頃は義妹やエスフィールにメイドコレクションを無理やり着てもらっていたじゃないか。


なんなら、今回の旅が終わったら幼女ツインズ達にも幼女メイドになってもらうという、壮大な計画を立てていたりする。


ガシッ!

俺は可憐ちゃんが落ちないように彼女の身体を抱き寄せた。


「ヒェ?!何ですか?私が変態趣味の持ち主とか笑いながら馬鹿にして、言い触らすんですか?神成 刹那は‥‥‥‥」


「いや、しないよ‥‥‥可憐ちゃんの趣味は良い趣味だと思うよ。俺も可愛い女の子にメイド服を着させるのが趣味だからな」


「へ?可愛いメイド服を着させるのが趣味ですか?」


「あぁ、だから、俺は君を笑わないし、馬鹿にもしないよ。今日の闘いが終わったら、メイド服に似合うそのエッチなガータベルトでも履いて見たりして、教えてくれ。可憐ちゃん」


「‥‥‥‥‥良い趣味。ハ、ハイッ!私でよければ、神成刹那の前でエッチなガータベルトを履いたり?‥‥‥見せたり?‥‥‥‥てっ‥‥‥何で私が見せるんですか?」


おお、今夜は可憐ちゃんによる、ファッションショーが俺の目の前で開かれる事になったようだ。役得、役得‥‥‥‥‥


「‥‥‥‥‥おっと!話している間にアダマス王の攻撃が飛んできたな。振り落とされない様に俺に腰辺りにしがみついていろよ」


「ウィ!分かった!」ギュー~~!!


ルアがそう言って俺の腰辺りをおもいっきりハグした。


ミシミシミシミシ!!!


「がぁ?!なんつう力で掴んだぁ!金髪幼女。殺す気か?」


「ウィー!貧弱!!貧弱!!ウィー!神成。貧弱!!」


空を飛んでいるせいか、ルアのテンションが天元突破している。つうか、貧弱って何処のデ●オ様だよ。


「ヒュルアアアアアアア!!(来るよ!ヌシ様!)」


色々と衝撃的な事が分かったが、セクウィのその一言で現実へと引き戻された。


「おっと!済まない。セクウィ!俺の〖魔力〗なら無尽蔵ある好きなだけ使ってくれ‥‥‥〖白天の羽矢〗」


「(うん!分かったよ。ヌシ様)‥‥‥ピュラララララ!!!!!」


セクウィの太陽おも、覆い隠す様な大きな両翼から無数の白羽が飛び立つ。その羽がアダマス王が放った鋼玉を撃墜していく。


「くっ!俺の鋼鐵魔法をこんなにも容易く?落とすだと?」


「‥‥‥‥〖呪い〗の代償だな。〖呪い〗系統の魔法や魔道具で操られている奴は通常時の能力の三分の一しか発揮できないとされている。しかし、鋼鐵魔法とは‥‥‥あの人は現代魔法を‥‥‥地魔法を極めた人なのか?」


現代魔法を極めた者はその魔法に自身の魔法特性がその魔法に付与されるという。

例えば〖ロマ・テレシア〗で闘った。トルギアス・アトスの場合はヘスティア地方の〖星〗の力が付与された晦冥(かいめい)の力に。


俺、神成 刹那の場合は〖天〗‥‥‥天候の力を新たに付与された天雷(てんらい)の力を得ている。


現代魔法を極め、新たな力に昇華させたとしてもその新たに得る力は人それぞれというのはとても面白く感じる。


「トルギアス・アトス以来の‥‥‥鋼鐵魔法なんてものを首都の真上で御披露目されて落とされても困るしな‥‥‥セクウィ。あれを‥‥‥〖天空の箱〗」


「(了解だよ。ヌシ様!) ピュラララララララ!!!!!!」


「何だ?今度は何をする気だ?俺はただ、息子と再開したいだけなんだぁ!!!鋼鐵魔法〖紅玉獣人〗」


ピキピキピキピキ!!

「グロロロ!!!」


アダマス王は魔獣の様な形をした赤い紅石の塊を造りだした。


「凄いな。まるで意志がある。これが現代魔法の次の可能性か‥‥‥‥だが、本領を発揮する前に倒させてもらうぞ‥‥‥天空の園」


「ヒュルアアアアアアア!!!!!!」


セクウィの咆哮と同時に天空よりも遥か天井から大きく、巨大な白い箱がアダマス王の前に降って来た。


「何をされている?その白い怪鳥は天空大陸から来たのか?」


「違うぞ。セクウィはフレイヤ地方を影から守る空の王。神話の遥か昔の事だから、文献なんて地下遺跡かフレイヤの祠にしか無かったがな‥‥力は本物だぞ。たんと味わった正気に戻れよ。アダマスの王様」


「ヒュルアアアアアアア!!!!」



この地での最後の闘いが始まる。



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