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次の地は北へ


〖剣魔の修練場〗


「五大列国の〖同盟〗‥‥‥〖魔王〗様の捜索ですか。昨日の魔法新聞の記事に〖陸の王獣〗様のしゅつげんはカミナリ様が関与しているのでしょうか?」


シエルさんはそう言う〖魔法新聞〗の記事を俺へと見せた。


「それは?えーっと‥‥‥‥‥」


『〖アリババ〗国のジャズ大臣は魔神だった?正体がバレる。真実を突き止めたのは〖巨獣〗と謎の〖天の鳥〗を従えた〖救国の担い手〗である。

彼は首都・〖アラビア〗に突然現れ、ジャズ大臣を退治したのち。婚姻の約束をしたモルジア王女と共に姿を消したのだった。尚、アリババ王とシュヘラ妃の容態も急速に良くなったと〖アリババ〗医師団は声明を発表した。』


「もう、魔法新聞の記事になってるのか。ウラさんとオンさんが王様達と協力して、正しい情報を魔法新聞に伝えてくれたのか?」


「いや、それよりも貴方様。何で私と貴方様が婚姻関係にあるとか書かれてる事にツッコミないの?」


「‥‥‥‥五月蝿いぞ。モルジア王女。今はそんな事よりエスフィールの事の方が大事だ」


「はっ?何言ってんの?あんたは私の事が大事な‥‥‥‥」


「分かった。分かった。後で聞くから大人しくしてろ」パチンッ!(指パッチン)


「んじゃ‥‥アァァ♡♡♡♡♡」


何か激しい声がモルジア王女から聴こえてくるが方おっておくことにした。


「‥‥‥‥カミナリ様はアリババ様を救って下さったのですね‥‥‥‥ありがとうございます。ここにモルジア王女が入るということは〖アリババ〗からの同意は取り付けているのですね?」


「はい。アリババ王からの署名は頂いてあります」


「ならば残り四つの列国の著名が入りますね‥‥‥‥フノス王には私が同盟に賛同すると事について一筆書きましょう‥‥‥‥‥」スゥ‥‥‥‥


シエルさんはそう言って何かの印を宙に書いた。するとシエルさんの近くにあった机においてあった白紙に何かの文字が書かれ始めた。


「‥‥‥魔力で書いた〖契約の手記〗ですか」


「えぇ、私は〖剣の魔女〗でもありますから‥‥‥‥契約には重きをおきますので‥‥‥‥」


「〖魔女〗ですか。エスフィールの母さん。魔王領の〖魔王代理〗様と同じの?」


「‥‥‥‥そうですね。後は貴方のお師匠様もですがね‥‥‥はい。書けました。それを首都・〖フノスエル〗に入るフノス王に見せれば同盟に合意してくれるでしょう。そして剣の里〖オッタル〗は貴方の為に〖魔王〗様の捜索を全力でサポートさせて頂きます」


シエルさんは俺に右手を差しのべながらえがおを見せてくれた。そして、〖契約の手記〗を手渡してくれる。


「あ、ありがとうございます!〖剣魔〗シエル・オルタナティブさん」


俺は〖契約の手記〗を受け取るとシエルさんの手を握り握手をした。


「いいえ、此方こそグレイとお友達になってくれてありがとうございます。無事な事が分かって母として安心しました」


「へ?あぁ、今頃はヘスティア地方でセシリアと仲良くなっているでしょうね‥‥‥‥」


「セシリア?‥‥‥グレイに恋人ですか?あの子が‥‥‥‥それは良い知らせですね‥‥‥‥」


シエルさんはそう告げると魔法大陸(エウロペ)の北西の方へと目を向けた。〖剣の魔女〗と言われていてもやはり子供の事が心配なのだろう。


「‥‥‥‥シエルさん?」


「フフフ、失礼しました。それでは最初は北の首都・〖フノスエル〗が目的地になりますね」


「え、えぇ、明日には〖オッタル〗を出ようかとは思ってます」


「では、ダリウスを従者として付かせましょう。それから〖○剣〗のミルス率いる隠密部隊をサポートとしてお使い下さい」


「へ?‥‥‥‥ダリウスさんですか?!」


「あら?駄目でしょうか?ダリウスはグレイの幼馴染みですのでカミナリ様ともお話が合うかと思いましたが?それに本当(・・)の年齢も近いかと思っての推薦だったのですが?駄目でしたか?」


「い、いえ、ダリウスさんで大丈夫です。ありがとうございます」


いや‥‥‥‥ダリウスさんって‥‥‥‥あの人、俺の事を女だと思ってんだよな。

つうか、この人。本当の年齢とか言ったか?〖魔女〗という人達はいったい何処まで見えているんだ?


「それは良かったです‥‥‥‥‥〖フノス〗の後は〖アダマス〗へと向かうのですね?」


「そうですね。〖アダマス〗でオリハルコンを手に入れたいのです」


「オリハルコン‥‥‥‥それは少し難しいかもしれませんね」


「難しいですか?‥‥‥‥それはどういう事ですか?」


「鋼鉄の国・『アダマス』のオリハルコンは現在、アダマス王により独占状態にあると噂になっております‥‥‥‥‥それに〖紅石化〗というフレイヤ地方の民がかかる、流行り病が蔓延していとか‥‥‥‥」


「独占状態に?‥‥‥‥〖紅石化〗の流行ですか?」


「‥‥‥‥‥はい。今の鋼鉄の国〖アダマス〗は別名‥‥‥〖病石の国〗とも言われる危うい国に成りつつあるのです」



◇◇◇◇◇


場面代わりフレイヤ地方


『レッドローズ』国


〖炎の屋敷〗


「はぁ?スヴァローグ兄さんからの連絡が途絶えたですって?どういう事?スミス」


「お言葉通りです。フレイお嬢様‥‥‥‥」


「たくっ!それじゃあ、剣の里の攻略はどうするのよっ!フノスの闇ギルドも本部も壊滅状態だし。だから、偽の兄、何て嫌なのよ!!それに昨日は〖アリババ〗に行かせていた魔神・ジャズとの魔力パスも切れちゃうし‥‥‥‥例の〖救国の担い手〗が現れたとか魔法新聞には書いてあるしぃ!!」


「‥‥‥‥どうしますか?フレイ様。北の人員を割いて南側で再び計略を」


「無理よっ!やっと〖ガリア帝国〗と〖レッドローズ〗の戦争が本格的になってきてるのよ。その隙を付いてガリア帝国の南部とレッドローズの土地を頂く計画中なのよ。それに今は〖アダマス〗を落とす最終段階なんだから尚更‥‥‥‥スミス。あんたはこのまま〖アダマス〗に戻ってさっさと王様を殺して鋼鉄の国の新しい王様になりなさい」



「‥‥‥‥‥了解です。我が愛しきフレイ様」


鋼鉄国〖アダマス〗・次期国王候補〖アダマス・ストール・スミス〗



次の舞台は鋼鉄の国‥‥‥‥‥。


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