剣の里の戦後処理
すみません。前回のお話の最後の場面。主人公が剣の里に帰るシーンで書き忘れてしまったところがありますので加筆致しました。
ご迷惑おかけします。
追加シーンのところは此方の前書きにも書かせて頂きます。申し訳ありません。
シュンッ!
「あぁ、そうだっ!今回の報酬でこの変哲もない紙に貴方の名前を書いてほしかったんです」
「へ?書類?なんじゃ?そんなので良かったのか?わ、分かった。ワシの名前を書けばいいのだな」
カキカキ‥‥‥‥
「はい。確かに同盟のサイン確かに頂きました。それで今回はさようなら~」
シュンッ!
「またまた消えてしまった。不思議な少年だ‥‥‥‥それに同盟とは何の事だ?」
スヴァローグとの決戦に勝ち。その次いでと五大列国の一つ〖アリババ〗に転移し。国内に潜んでいた人族に化けた魔人(名前は覚えていない)と魔獣達を倒し剣の里〖オッタル〗へと帰還した。
剣の里『オッタル』・〖ホルン・ソドの街〗
〖ソドの大屋敷・客間〗
「フゴフゴ!!」「「ニャー、ニャー!!」」
「おぉ、ヒルディス、ベイグル、トリエグル。今回は一緒に闘ってくれてありがとう。お陰で身体の酷使せずに魔力消費のみで勝つことができた。助かったよ」
「フゴフゴーッ!」「「ニャー、ニャー!!」」
「ゴホッ!いきなり抱きつくな!!お前ら!!俺の身体が壊れる!!」
偽りの虚獣〖ベヒーモス〗へと変化していた三匹も俺が〖オッタル〗へと帰還するタイミングで元の姿に戻っていた。
正直、あんな天を割く様な巨体で〖オッタル〗に来たらとヒヤヒヤしていたが、そんな心配は杞憂だった様だ。
「フゴーッ!」「「ニャー、ニャー!!」」
「ん?どうした?ベイグルの黄金色の鎖を‥‥‥三匹して咥えて‥‥‥‥‥その鎖に褐色肌の超絶美少女が縛られている?‥‥‥どういう状況だ?これは‥‥‥‥」
「ん!!んんんん!!!!んむむむむ!!!(私を解放しなさい!!!この変態野郎!!!)」
「‥‥‥‥‥何を言っているかベイグルの〖黄金色の知見〗の能力で伝わってきてるからな。君‥‥‥‥初対面の人に対して変態野郎とは‥‥‥どんな教育を受けてきたんだ?‥‥‥‥初対面か?どっかで見たことある顔な様な?そうでない様な‥‥‥‥」
「んんん!!!(五月蝿い!!!)むんむむ!!!!(変態野郎)んんああババ!!(パパに言いつけてやる!!!)」
「‥‥‥‥また言ったな。変態野郎と‥‥‥貴様」
こ、こいつ‥‥‥‥自分のおかれた立場を分かって無いのか?鎖で縛られ、生殺与奪を俺に握られているというのに。
最近、委員長にフラれたり。エスフィールが行方不明になった事が分かって心の焦りが出たりと、心が磨り減っているところにこの罵倒である。
簡単にはいえばストレスのストレージがオーバーフロー寸前である。
「‥‥‥‥変態野郎ねぇ。こちとら委員長にはフラれてむしゃくしゃしてるっていうのに、それに加えて見ず知らずの女の子から変態野郎扱い‥‥‥‥久しぶりに
なってみるか。鬼畜刹那さんモードになっ!ヒルディス、ベイグル、トリエグル。その子の身体を鎖でベッドに張り付かせ身体を拘束しろ!」
「フゴフゴーッ!」「「ニャー、ニャー!!」」
「むむ?んんん?(ハァ?何をする気?)」
ヒルディス、ベイグル、トリエグル達は俺が命じた通りに超絶美少女をベッドへと拘束した。
「ほう‥‥‥‥これはなかなか際どい服装だな。布地面積が少なすぎ無いか?お嬢さん」ツンツン
「むむんん?!(ちょっと!!)ムムムムムムムム!!(何処触ってのよ!!おバカ!!)」
「君は口が悪いな‥‥‥‥何をするにも最初がもっとも肝心。そう犬や猫のペットの様に何かを飼い始めた時のトイレの仕方を教え込む躾様に最初がな‥‥‥‥」
「むむむん?(な、何?)んんんん!!!、(私に何をするつもり?)」
「‥‥‥‥躾だよ。口が悪いワンちゃんのな‥‥‥丁度、今は可憐ちゃんとルアはアナスタシアと合流して剣の里内を探索して夕方頃までは戻って来ないだろう‥‥‥‥俺を変態呼ばわりしたその報いたんと味合わせてやるぞ。褐色超絶美少女ちゃん」
「んん?(何?)‥‥‥むむっ!んんんん?!!!(その変な形の物はぁ?!!!)」
「‥‥‥‥では俺のストレス発散‥‥‥‥ではなく。調教を始めようか‥‥‥‥」
こうして名も知らない口悪少女の調教を開始した。
調教開始から10分後。
「ほう。これはなかなかの魔力回路をお待ちで‥‥‥‥」
「んんんん!!!(や、止めなさい!)むむむむむん!(変な所触るな!!)んん!!?(あぁぁ!!!)」
調教開始から30分後。
「ほうほう。君とは魔力の相性が良いみたいだぞ。それに君、結構強そうだな‥‥‥‥今回の旅の戦力にでもなってもらおうか。ほれ〖契約の輪〗を着けてあげよう」
カチャッ!
「んんんん!!!(し、痺れ?!!)むむむん?(擽ったい?)」
調教開始から1時間後
「これは凄いな?君‥‥‥なんて特殊な魔力回路をしてるんだ?もっと君の魔力について調べさせてくれっ!‥‥‥君と俺をより深くつなげる為にお腹に〖魔法紋章〗を書いてやろう‥‥‥しかし凄い緻密な魔力だ。こんなの初めて見たぞ」
「オホッ!鎖が取れ?‥‥‥てっ!私の身体に何してるのよ?!‥‥‥ていうか‥‥痒‥‥‥ンンンオォォ??♡♡♡♡♡」
おっと口を塞いでいた鎖が緩んでしまった様だ。別に俺は彼女の身体全体の魔力回路を頭の天辺から足の爪先まで入念に調べているだけでイヤらしい事を何一つしていないのだが‥‥‥‥何でこの子はこんなに興奮してんだ?
「‥‥‥‥まぁ、良いか。それよりも今、この珍しい〖魔力〗についてもっと知りたい!‥‥‥‥いっその事〖契約者〗として契約してもらうか‥‥‥‥君、これに名前を書いてくれ」
「ンアァア!!!♡♡♡ハァイイ!!♡♡」
調教開始から3時間後
「この子の魔力回路について調らべる事に夢中になってたな‥‥‥‥しかしどうしたもんかな。調べるのに夢中になり過ぎて調教をしている暇なんて無かったな‥‥‥‥しかしこの子。大丈夫かな?‥‥‥‥俺の魔力を流し込んだせいで意識飛んで昇天させてしまった」
「‥‥‥‥ンァアァ♡♡」
「‥‥‥‥〖契約者〗になってもらったし。この子の魔力回路の研究のお陰で、何かストレスも発散できたし。この子の意識が戻ったら散歩でもさせてやるかな‥‥‥‥つうか本当に大丈夫か?恍惚の表情を浮かべてんだよな」
「‥‥‥ヘァ♡♡」
調教開始から5時間後
「‥‥‥‥ヤバい。どうするか‥‥‥‥完全にワンちゃんになっちまったぞ。魔力紐を首に着けてやんないと動こうともしなくなるなんて‥‥‥‥こんなの可憐ちゃんにでも見られたりしたら変な誤解をされちまうよ」
俺はそんな独り言を言うと正気を取戻しベッドの上で四つん這いになっている。超絶美少女を見た。
「ハァ、ハァ、ハァ♡♡♡♡良くも私の身体を弄り倒してくれたわね。貴方様♡♡♡♡」
‥‥‥‥俺はただ彼女の珍しい魔力回路について調べただけだ。その過程で〖契約の輪〗と多少気分が後葉する〖魔法紋章〗を彼女のお腹に書いて、身体の隅々まで触って研究しつくしただけだ。これも現代魔法の進歩の為の必要な事なんだし仕方ない。あぁ、仕方のない事だったんだ。
「しかし‥‥‥‥どうするかこの子‥‥こんな変態的状況。幼女ツインズと可憐ちゃんにでも見つかったら、どんなお仕置きをされるか分からな‥‥‥‥」
コンコン‥‥‥‥。
俺が思案しようとした時、宿泊部屋の扉からノックの音が聴こえた。
「神成 刹那起きてますか~?起きているならそろそろ夕食のお時間なのでご一緒にと思いまして‥‥‥‥少しだけ扉を開けて起きているかの確認だけ‥‥‥‥失礼しま‥‥‥‥」
は?可憐ちゃんの可憐な声が扉の向こう側から聴こえて‥‥‥‥。
ガチャッ!キイィ‥‥‥‥‥‥。
そして、無情にも扉が少しだけ開き。
「あっ!しまった。いきなりの事で反応が遅れ‥‥‥」
「す~‥‥‥‥はい?何ですかこの状況は?」
可憐ちゃんが俺が使用している客間の中を見てフリーズする。
それを見られた俺の時間もフリーズする。
「ハァハァ♡♡♡♡」
在られもない姿をした超絶美少女の微かな吐息だけが部屋の中で木霊する事数十秒。そして、時は動き出す。
「な、何をしてるんですか?神成 刹那!!!」
バチンッ!
「違うだ!可憐ちゃん!これは現代魔法の進歩の為に必要な事だったんだあぁ!!!痛えぇぇ!!」
俺は可憐ちゃんの渾身の右手チョップを喰らわされたのだった。