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〖火と盗賊の国・アリババ〗


肥沃の大地・〖バリスの火山地帯〗夜明け前


「「「ゴララララア!!!」」」


ベヒーモスがフレイヤ地方の空に向かって勝利の雄叫びを上げている。


ベヒーモスが天変地異を起こした土地は肥沃の大地へと変わるか。

流石は〖豊穣の巨獣〗だな。スヴァローグも封印した、剣の里の襲撃したてき闇ギルド・〖火炎の片割れ〗も殆んど捕縛できたしこれで一件落着か‥‥‥‥‥。


俺は少し考える。今回、俺は殆んど闘っていない。消費した魔力も、自身の膨大な魔力総量によってそれ程、消費していない。


今回の闘いはベヒーモスが俺の代わりに闘ってくれたお陰でほぼ無傷と言って良い程、怪我という怪我をしていない。つまりまだ動ける余力がある。


「大人しく剣の里に戻ろうとも思ったけど。もう少し西側に行けば〖アリババ〗なんだよな。このまま向かうか‥‥‥‥昔、貸した借りを今、返してもらおうかアリババの王様‥‥‥‥なぁ、ベヒーモス

○○○○。転移魔法・〖天災転移〗」シュンッ!


「「「ゴララアァァ!!!‥‥‥‥‥」」」シュンッ!


「‥‥‥‥‥‥ホ」シュンッ!



◇◇◇◇◇


以前、少しだけ〖アリババ〗について説明したのは覚えてくれているだろうか?


西側は砂漠と蜃気楼地帯〖サルマル砂漠〗、東側は火山地帯〖アルカディア〗、中央地帯から北側が鉱脈地帯〖ベスピアス鉱山〗南は肥沃の土地で形成さた〖アラビア農地〗になっており。


夜のサルマル砂漠や濃霧時のベスピアス鉱山からは黄金砂金や遥か昔の金銀財宝黄金が時たま発見される。


〖アラビア農地〗にはランプの魔神が守るという〖黄金の洞窟〗が存在し、莫大な富が眠る。そして、ヘファイストス地方の何処かにあると言われる異界・〖イシス〗へとたどり着ける入口があると古い文献には記載されていた。


富と不思議な物語が紡がれる国。それが火と盗賊の国〖アリババ〗である。



シュンッ!

「‥‥‥‥上手く着けたな。〖アリババ〗の首都。アラビアへ‥‥‥‥数年前に一度討伐以来で来た以来だな。なぁ、ベヒーモス」


「「「ゴララララアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」」」


「なんか嬉しそうだな。まぁ、ずっと守護してきた土地に久しぶりに帰って来たら嬉しくもなるか‥‥‥‥」


首都〖アラビア〗‥‥‥‥西のヘファイストス地方、北のアテナ地方との交易により、大陸中の商人が集う。魔法大陸(エウロペ)の商業の中心地の一つに数えられている。


首都の上位階級が住む場所には〖アラビア〗大商会が存在し、その日の売り買いの等の議題が商人議会によって話し合われている。


何故、日夜そんな議題が行われているのかというとこれはこの国の初代王の教えによるものらしい。その内容はこうだ。


《全ての富は平等にするべきである。私は〖西の賢者〗の教えにより悟った。全ての民は平等でなければならないと》


という初代の王〖盗賊王・アリババ・アラビア〗が残した教えをアリババの国の人達は信じ、現在でも実行し〖アリババ〗の人達が高水準の学力を有しているのだそうだ。


そんな優秀な国民が暮らす〖アリババ〗はエウロペ大陸の経済の根幹に関わる程の都市である。


そんな場所に俺はベヒーモスと共に突然、転移してきたのだった。


「「「ゴララララアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」」」



〖アラビア〗・商業街


宝石商


「西側に天を突く様な化物が現れたかと思ったら、突然、消えたな‥‥‥‥‥アラム」


「スパイング山脈の八頭の黒い龍の時もそう。いきなり現れて、いきなり消えたらしいよ‥‥‥‥ディアス」


「ガリア帝国が誇る〖勇者〗様が行方不明になってからエウロペ大陸中でおかしな事が起きてるな。数日前にはヘスティア地方で解放戦争が起きたとか‥‥‥‥これじゃあ、商品の価格も安定しなくなってきちゃうぞ」


「あぁ、物流にも支障が出るし、あっちにはお得意さんもいたんだが‥‥‥‥今じゃ、ラインバッハの財団とライトニング商会とか言う新商会が牛耳り始めたって魔法新聞にも載ってたね」


「いったいこの魔法大陸はどうなっていくんだろうな?守護獣の〖陸の獣〗様も討伐したとか〖義賊〗連中は騒いでたし‥‥‥‥‥これ以上、変な事が起きなければ良いんだけ‥‥‥‥‥」


褐色肌の少年、ディアス・へブラが言い終わろうとした瞬間。


「「「ゴララララアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」」」


高山・〖ベスピアス鉱山〗を遥かに越える巨獣が突然現れたのだった。



「‥‥‥‥な‥‥‥んで、東側に居た筈の化物がこんな首都に?」


「ディアス‥‥‥‥それだけじゃないよ‥‥‥‥空‥‥‥‥に何か入る‥‥‥‥白い雲で見えないけど‥‥‥‥あれはもっと大きい何かだよ」



首都・〖アラビア〗上空


「どのみち〖イシス〗の件で訪れる事にはなっていたんだ。エスフィール捜索をしやすくする為にも俺が考えた〖五国同盟〗に参加してもらうよ。アリババ王‥‥‥‥‥約束の時だ。昔の借りを返してもらうぞ」



五大列国〖アリババ〗編・序章開幕。

今回から二つ目の五大列国〖アリババ〗編・序章が始まります。


この序章は数話で終わる予定なのでよろしくお願いいたします。

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