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紅焔決戦・〖片翼の火人は雷火に吠える〗No.13 天雷と火炎は共に進む


地形変化する〖バリスの火山地帯〗


「ギャオオオ!!!セツナアァァ!!!この巨獣を早く〖七つの秘宝〗に戻せえぇ!!このままではフレイヤ地方の地形が変わるっ!天変地異が起こるぞ!!」


スヴァローグが地下溶岩から上空へと這い出て来た。ベヒーモスの一撃を喰らっても尚、向かってくるのか‥‥‥‥‥


「地形が変わり果てる前に、お前が持たないだろう。スヴァローグ‥‥‥‥ベヒーモス・〖暴虐の震脚〗‥‥‥‥‥‥我が雷撃の研鑽はここに新たな高みへと望む‥‥‥‥」


「「「ゴララララアアアアアア!!!!!!!!」」」


ベヒーモスが動くだけで天地が揺れる。


「ギャオオオ!!!!己ぇぇ!!し、神明・回帰・〖イグニッション・ラスト・バースト〗!!!!」


それに抵抗する為にスヴァローグは不完全な神明・回帰を発動した。それはベヒーモスを向けて放った幾千もの火炎の爆発が襲いかかる。


「‥‥‥‥‥〖赤獣の咆哮〗‥‥‥‥‥我が力は更なる高みへ‥‥‥‥」


「「「グオオオララアアア!!!!!」」」


赤き咆哮が全ての火炎を吹き飛ばし、


「グアアァァ!!!!くそっ!‥‥‥‥大アルカナ・〖太陽〗‥‥‥起動‥‥‥‥正位置を‥‥‥〖永遠〗の火炎に変える。神明○○・〖フラスト・ノヴァ〗」


青き火炎の球体がベヒーモスの四肢を攻撃する。

だが、その攻撃も空しく鎮火していく。


「黄金色の鎖がまた襲うぞ。〖黄金猫獣の大鎖〗‥‥‥‥‥天の力を新たに加え現代魔法と交わらん‥‥‥‥」


「「「ギャシャアアアアアア!!!!!!!!!!!」」」


ベヒーモスの周辺に幾万も魔法陣が現れ、その中から黄金色の猫獣達が現れスヴァローグへと向かって行く。


「‥‥‥‥‥次から次へと奇怪な技を使う‥‥‥‥だがこんな理不尽な力に屈するものかぁ!神明○○・〖ラスト・イグニッション〗」


火炎竜人・〖スヴァローグ・イグニッション〗の魂の叫びに〖バリス火山〗の溶岩が呼応し、〖協力(・・)〗する。スヴァローグの命を懸けた覚悟を魔法大陸(エウロペ)は認めたのだ。火山地帯の力を借りた現在のスヴァローグが放つ最大級の神明魔法がベヒーモスに放たれる。


「創造神は平等なんだな‥‥‥まさか『ラグナログ(神々の黄昏)』にまで力を貸すのか。この世界の上の方々は‥‥‥‥‥それでも逆転はさせないぞ。スヴァローグ‥‥‥‥最後の断頭の大爪がお前を止める‥‥‥‥〖琥珀の猫・トリエグルの断爪〗‥‥‥‥‥‥我はそれをこの世界の救いに使うだろ‥‥‥‥‥」


「「「グルルルルアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」」」


巨獣・ベヒーモスがフレイヤ地方の夜空へと跳び跳ねる。

そして、全てを引き裂く巨体な琥珀の爪‥‥‥‥その大爪でスヴァローグ、最大級の神明技を撃ち破る。


「ギャ‥‥‥オォ‥‥‥我とエウロペ大陸の協力技が‥‥‥こんな簡単に‥‥‥突破されるだと?」


「‥‥‥‥‥今のお前じゃあ、その不完全な力を扱えないよ‥‥‥‥‥時間を稼いでくれてありがとう。ベヒーモス‥‥‥‥準備は終わったよ‥‥‥‥‥‥決着の時だ‥‥‥‥スヴァローグ・イグニッション‥‥‥‥‥‥‥お前にかけられたその洗脳を焼き焦がす‥‥‥‥‥我が雷は天の力を手に入れた‥‥‥‥‥雷火に叫べ‥‥‥‥‥天雷(てんらい)魔法・〖天青雷鳴(テンセイライメイ)〗」


フレイヤ地方の夜空に雷鳴が轟く‥‥‥‥‥その天雷が片翼の火人へと放たれた。


「セツナッ!貴様はこれ程までの力を‥‥‥‥どうして持てる‥‥‥‥貴様に何があったんだっ!!!我にもそれを‥‥‥その力を‥‥‥‥我にも教示してくれっ!セツナよっ!!!!!!!!!!!ガアァァ?!!クソオオオ!!!」


ドガアアアァァンンン!!!!!

シュルシュル‥‥‥‥‥ガキンッ!!!


天雷の稲妻がスヴァローグに降り注がれる。その後、幾万もの黄金色の鎖が火人を捕縛し自由を奪う。


「お前は俺の相棒だ‥‥‥‥‥それに本当の〖太陽〗の事も教えてもらわないといけないしな‥‥‥‥〖黄金の牢殿〗」


俺は〖黄金の宝物庫〗の扉を開く。


「ギャオオオ!!!何だ?その牢獄は‥‥‥止めろ!!殺せ、セツナアァァ!!!我をどうする気だっ!!!離せえぇぇ!!!ヤメロオォオ!!」


‥‥‥‥‥ガコンッ!


「絶対に元に戻してやるよ。スヴァローグ‥‥‥‥本物の〖太陽〗を倒してな‥‥‥‥‥」


「「「ゴララララアアアアアア!!!!ギャシャアアアアアア!!!!!!!!!!!グルルルルアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」」」


空へ飛んだベヒーモスがフレイヤ地方に着地する‥‥‥天地が揺らぎ‥‥‥巨獣達の雄叫びが夜明けを迎えるエウロペ大陸を震撼させるのだった。



〖片翼の火人は雷火に吠える〗編


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