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紅焔決戦・〖片翼の火人は雷火に吠える〗 No.2 影の舎弟


神成 刹那が魔法世界(アリーナ)へと転移して、間も無い時期。


フレイヤ地方〖ガリア帝国・エントルの街〗


ドドドドド!!!!ドゴオォンン!!


(うわ、すげえ爆発だな。また兄貴達が暴れてるのかな?ライ)


(仕方ねえよ。相手はガリア帝国の変態貴族相手に商売してる奴隷商人なんだも。容赦も無くなるよ。(かしら)達だったらな。セクト。あの建物の中にはヘファイストス地方に売られようとしてた小さい子供も居るって話だしね)


(‥‥‥マジかよ。そりゃあ、カミナリの兄貴は許さねえわな)



『崩壊した建物内部』


(ギャオオオ!!おいおい‥‥‥‥少々、やり過ぎではないか?セツナ‥‥‥‥‥もう少し慎重にやらねば、そのうちガリアから〖暗殺者〗を派遣されてしまうぞ)


(‥‥‥‥‥子供が売られそうになってたんだぞ、スヴァローグ。ぶっ飛ばして何が悪い?それに誰一人として殺してはいないだろう?‥‥‥‥二度と魔法が使用できない様には細工したがな)


(そういう結果的な事を言っているんじゃない、我はもっと周りの事を考えろと言っているんだ‥‥‥‥全く。何でお前はそんなにも心が荒んでいるんだ?もっと仲間がどうなるかなども考えろ)


(‥‥‥‥良いよな。お前らは自分達が産まれた世界で入るだからさ (ボソッ)‥‥‥‥‥)


(?‥‥‥何か言ったから?セツナ)


(いや、何でもない。それよりもスヴァローグ。今回、解放した子供達は身元が分かる連中以外は全員、うちのギルド‥‥‥‥〖火炎と落雷〗で面倒をみるんだよな?)


(あ、あぁ、そうだ。だが先ずは奪った食料と金品を運び‥‥‥‥)


(それは私がもう収納魔道具に収めておきましたよ。リーダー)


(ん?本当か!流石、仕事が早いな。スールは‥‥‥‥セツナでは我々も撤退するぞ)


(いや‥‥‥‥‥俺は暫く別行動させてもらうよ。調べる事があるし、最近、〖魔術院〗の連中が俺を探してるらしいからな)


(〖魔術院〗?何故、魔法貴族や金持ち達が通う魔法学園がお前を探すんだ?‥‥‥‥そんな縁が何故、お前にある?)


(‥‥‥‥最初にあった時に言ったろう。スヴァローグ、協力し合いギルドは繁栄させるが、お互いの事、特に過去には〖詮索〗し合わないってな‥‥‥‥だろう?スヴァローグ)


(‥‥‥‥‥そうだな‥‥‥‥我々の関係はそんな関係だったな)


(理解してるなら、良い‥‥‥‥今回の俺の取り分は全部、新人共の生活費と教育に当ててくれ。俺は自力でどうとでもできるからな。じゃあな、暫く遥か北に行くからアジトの守りは任せたぞ。スヴァローグ)


(了解した)


(何時も悪いな。火炎の片割れ‥‥‥‥)シュンッ!


(何時も通り飛んでしまいましたね。リーダー‥‥‥‥‥サブリーダーは良い人ですが‥‥‥何処か暗い部分がありますね)


(‥‥‥‥‥アイツにも色々あるんだろう。セツナなどと言う名前も遥か東の〖列島大陸〗の名前と研究班は言っていたしな。そして、アイツと我の詮索は〖魔法契約〗により、一切禁止になっている)


(一切禁止ですか‥‥‥‥でもあの人何でもできますよね?戦闘方法、生活技術、知識への考え方も独特ですし。まるで別の世界の人みたいにみえますし)


(別世界の人か‥‥‥‥それは本人に直接聞かねば本当の事が分からないが‥‥‥‥知らない方が我々の為になるのだろうな)


(はぁ‥‥‥そうなんですか?私は逆ですね。あの人がどんな境遇で生きていたのか結構気になってるんですよ。リーダー‥‥‥‥‥‥)



▽▽▽▽▽


剣の里〖アースソドの街〗


「‥‥‥‥本当に似ているね。君、僕達。〖火炎と落雷〗ギルドを見捨てたセツナの兄貴にさぁ」


「見捨てた?馬鹿言うな!スヴァローグを初めとしたギルドの初期メンバーには、こっちの世界で普通に生活できる位の知識と稼ぐ力を教えた筈だ。しかも、ガリア帝国との交渉の末にフレイヤ地方の未開の地〖霧橋〗を奪ってやったんだぞ。あそこを拠点にしてれば生きることには何も困らずに生きていける筈だろう」


「‥‥‥‥そんな場所はとっくの昔にフレイ様の物になってるよ」


「フレイ?‥‥‥‥あのスヴァローグがどっかから連れてきた妹とか名乗ってた女の子の事か?」


「そうだよ。セツナの兄貴が消えて、フレイ様が現れてから。全てが可笑しくなり始めた。今じゃ、闇ギルド何て言われ始める始末さ」


「‥‥‥‥‥それは魔法新聞で読んだ事がある。〖契約魔法〗でスヴァローグとの探りはできなかったからな。まさか俺達が造った〖火炎と落雷〗が闇ギルドなんて‥‥‥‥」


「君が造ったわけじゃないだろっ!‥‥‥‥本当にムカつくよ。そっくり顔君‥‥‥‥闇魔法・〖火の影蝋(かげろう)〗」


「今回は長い旅になる‥‥‥‥アトスとの闘いの傷も癒さないといけないんだ。こんな序盤で時間を取られてたまるかよ‥‥‥‥‥久しぶりに暴れてくれ〖雷牙の大太刀〗‥‥‥『雷切』」


俺は魔法の袋(黄金の宝物庫)から雷の太刀を取り出した。


その剣は俺の身の丈よりも長く、鋭利で美しい黄色の剣。『魔法大陸』と『列島大陸』の古の鍛冶夫婦が命をかけて造った神話の太刀・〖雷牙の大太刀〗


「僕の火陰が消された‥‥‥‥なんだい?その剣。見たことも無い形だね」


「これか?これはスヴァローグの大馬鹿を止める為の太刀だよ。舎弟のロイ君‥‥‥‥‥吠えろ!!〖雷牙〗!!!咆哮の雷撃」


「ウオォォォオオ!!!!!」

バリバリバリバリ!!!!


俺の叫びを機転に雷牙が目覚め始めた。

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