フレイヤ・五大列国の現行
〖魔法大陸・エウロペ〗にある七地方の一つであるフレイヤ地方は北側をアテナ地方と隣接し、エウロペ大陸・最大の国家・ガリア帝国はフレイヤ地方の五分の一を国土に持つフレイヤ地方でも特に大きな国力を持つ五大列国の一つである。
ガリア帝国側は国土と謳ってはいるが、遥か神話の時代からフレイヤ地方に住む人々はそう思ってはいない。
神代中期に起きた〖神魔竜戦争〗終結時のエウロペ大陸の混乱期に乗じ、ガリア帝国は人族の独立を掲げたのだ。
そして、〖神魔竜戦争〗で疲弊した多種族の領地に進行し、アテナ地方の半分とフレイヤ地方の五分の一を占領化に置いき、支配し始めたとフレイヤ歴史学には記載されている。
ガリア帝国はフレイヤ・五大列国の残りの四つの国々からは傲慢な国だと言われ。
今なお、神代から生きる種族から忌み嫌われているとの事。特に〖赤の嬢王〗が『レッドローズ』という国とは神代から現在に至るまで、未だ戦争化にあるのだから驚きである。
‥‥‥‥名前を出した事だし。次は『レッドローズ』という五大列国の一国について説明しよう。
この国はフレイヤ地方の西南側に国を構える多種族が暮らす連合国家である。
ガリア帝国に土地を奪われ、行き場を失った多種族が〖赤の嬢王〗の保護の元に造った連合国であり。ガリア打倒を掲げ、国境の境目では日夜、小規模ないざこざが後をたたないと新聞で読んだ事がある。
〖赤の嬢王〗は神代の時から生きる魔法族で莫大な魔力を有しており、自身が納める『レッドローズ』の国全体の土地をその魔力により活性化させ、肥沃の大地を造り上げている。
彼女のこの力によって『レッドローズ』の国は農耕、畜産の分野で凄まじい発展を遂げており。エウロペ大陸の食料自給率の何割かを担っているとも言われている。
そして、もう一つ特化すべきは軍事力だろう。多種族の連合国家の為、足並みが揃わずバラバラな軍隊だと思うなかれ。
各種族間で纏まり。各々(おのおの)が〖赤の嬢王〗の統率の元に、各種族の力を理想的に鍛え、考え、最適に力をガリア帝国へと向ける矛と成り。
他国に攻め困れた場合は種族の特性を存分に生かしたゲリラ戦を行い勝利を納めてきたのだ。
その強さの証明か『レッドローズ』の首都〖レッドガーデン〗はガリア帝国の本の数百kmしか離れていないにも関わらず、未だにかつて世界一の大国・ガリア帝国に落とされたことがない不落の首都なのだ。
‥‥‥‥‥そんな強国『レッドローズ』に続いて、その『レッドローズ』の軍事力の元となる武器を供給している国を紹介しよう。
此方の国もガリア帝国、『レッドローズ』と同じ国、五大列国に数えられる大国にして、今回のエスフィール捜索に必要な〖方舟〗に必要な『オリハルコン』があり、鉱山と天然資源が豊富に取れる国・鋼鉄の国〖アダマス〗
フレイヤ地方の南西を支配下に置き。ティアマト地方と隣接している国である。
アダマスの現王・〖オリハ・ダイヤ・アダマス〗は名君としても知られており。
豊自身の国が保有する数多にある鉱山や天然の天然資源を各地方のへと輸出し、隣接する海洋国家とのの貿易で莫大なり富を生み。
その莫大な富をアダマスの国の人々に還元し、エウロペ大陸の中でも、生活の質が一二を争うくらいに裕福にしたとも言われている。
そして、それだけでに止まらず。ガリア帝国を覗いての北隣国の〖レッドローズ〗西隣国の火と盗賊の国『アリババ』南隣国の剣の国〖オッタル〗が有事の際には無担保で資金を貸し、豊富な資源を惜しみ無く提供するらいし。
‥‥‥‥何故、ガリア帝国だけには資金や豊富な資源を提供しないのかというと。神代時代にガリア帝国が手に入れたフレイヤ地方の土地は元々、初代『アダマス』の王が所有していた土地だったとの事。
それが度重なる魔神と多種族の戦争により疲弊しきっていた『アダマス』の国を目、ガリア帝国が攻め込み勝手に占領化に置き。
そして当時、そこに暮らしていた〖アダマス〗の国民をガリアの兵は無差別に虐殺したと噂になり、それを聴いた初代王・〖アダマス〗はガリアに復讐を誓ったと歴史の文献に残されている。
ガリア帝国は人族が中心に成り立った国である。ズル賢く暗躍が得意な国ではある。
それ故に神代の頃から他国との政治や戦争を裏で手を引いたりと黒い噂が絶えない国だったりする。そのせいなのか、〖レッドローズ〗や〖アダマス〗等の隣国や別の種族からは深い怨みを買ってしまっている。
それ故に鋼鉄の国・『アダマス』はガリア帝国を助けないし、干渉もしない。『アダマス』が本格的にガリアに干渉する時‥‥‥‥その時は恐らく、ガリア帝国が本格的に滅びの道へと進む瞬間だろうと俺は勝手に思い込んでいる。
〖アダマス〗の現王は多分、ひたすら我慢して力を蓄えているのだ。大陸一の大国を打倒し、先祖が奪われた土地を取り返す為にひたすらに自身が護り統治し、育て上げ復讐を遂げるその時を‥‥‥‥‥。
五大列国中、三国も説明したのならついでに残りの二国も説明しておこうか。
‥‥‥‥‥俺達が最初に向かう場所の反対側の国『アダマス』の西側の国は『火と盗賊の国・アリババ』と言われ、〖盗賊王・アリババ・アラビア〗が建国した国である。
ヘファイストス地方を境に持ち、前回の旅で最初に訪れた町・イヤトスの町もこの国の一部である。
あの国の特徴はなんと言っても〖火〗と〖義賊〗だろう。アリババの民は特殊な〖火〗を使うと言われ、〖義賊〗という人達がヘファイストス地方やフレイヤ地方で悪事を働く者達をその特殊な〖火〗を使用し、凝らしめているのだとか。
国としては、観光地としても有名で〖アルカディア〗火山地帯やヘファイストス地方と隣接するサルマル砂漠内にある宝石鉱脈が有名であろうか?
何にしてもフレイヤ地方でも有数の観光国家であり、それを治める統領・アリババ姫はとてもプライドが高く美しいと有名だったりする。会った事は一度も無いのだが。
それに俺も余り関わりが無かったのでそれ程、アリババという国は詳しくは無いのだが。かの地には〖幻の宝物殿〗〖冥府の入口〗〖蜃気楼の宮殿〗などの不思議な土地があるとラインバッハの手記で読んだ記憶がある。
そして、最後に俺達が飛ばされた国が魔法大陸際南の地・火沃国家〖フノス〗である。
この地はまたの名を剣の国〖オッタル〗とも言われる二つ名の名前がある国である。
火沃という純度の高い火魔力が土地を暖め、土壌を良くし作物などが良く育つ、豊穣の土地であり、民が農作物を質良く育て。それらをエウロペ大陸の各地方へと届ける。その護衛を剣の達人達であるオッタルの剣士達が務めるとの事。
内政を〖フノスの民〗が行い、軍事を〖オッタルの剣士〗が務めるという形を遥か神話時代からずっと行ってきたらしい。
ちなみに前回の旅で一緒に旅をした〖剣聖〗グレイ・オルタナティブの出身地もこの火沃国家〖フノス〗だったりする。
‥‥‥‥‥グレイの奴は今頃、セシリアと会えているだろうか。会えていると良いなグレイ。
その頃のヘファイストス地方・〖オアシス〗
「ニャア~、ここがオアシスかニャア?ライン」
「あぁ、ゆっくり観光していこうか?拳王姫」
「ウニャ、ニャア~、怪我も治ったし楽しみニャア~」
ヘスティア地方・首都〖ルア・カトリク〗
「何と?すれ違いだトゥ?水星殿」
「え、えぇ、数日前に元気になったから南に向かうとラインバッハさんとマーリンさんとカーリーさんの四人で旅に出ていかれましたけど‥‥‥お久しぶりですね。グレイさん。以前は‥‥‥その色々とご迷惑を‥‥‥」
「ウムッ!南だな。解ったっ!では、また、会おう!水星殿。達者でなぁ!拙者も南へ向かうとするっ!去らばだっ!待ってていてくれっ!アインズ殿!!!我が運命の人よおぉぉ!!」
「あっ!グレイさん。〖アクレール港〗の運河観光船に乗ればヘファイストス地方のアヌビスまで行けますので、そこからオアシスまで早く行けますよーっ!くれぐれも〖ティアマト地方〗行きの魔道大型船と間違わないで下さいねぇ~‥‥‥それから、ヘスティア地方の東側を救ってくれて本当にありがとうございました!!!グレイさん!!!また、何処かでお会いしましょう!!」
「ウムッ!〖ティアマト地方〗行きだな!!了解した!!!去らばだ!!水星殿。また、何処かで会おう!!ではなっ!ワハハハハハ!!アインズ殿今、行きますぞぉ!!」
「は?〖ティアマト地方〗行き?じゃあ、無いですよ!!グレイさーーん!てっ!もう居ない?‥‥‥‥‥どうしよう。あの人間違えて南に向かっちゃいしました」
「グルルル!!どうしのだ?ディエース嬢」
「フエェェ、ケット・シーさんもう稽古は嫌です~!許して下さい~」
「ムッ!マルセユ嬢。何を温いことを言っている。追加の乱打10セット追加だっ!」
「フエェェ!!何でえぇぇ!!」
魔法大陸際南の地・火沃国家〖フノス〗
「そして、フレイヤ地方の全て大地は豊かに包まれ、争いはガリア領域内に止まっているのが現状である‥‥‥と」
「‥‥‥‥何を書いているですか?神成 刹那。こんな時に‥‥‥それから、ここは何処なんですか?」
「日記兼記録だな‥‥‥可憐ちゃん。まさか君が来るなんてな。驚いたよ」
「驚いたのは私の方ですよ。何処なんですか?ここは?海ですし、海岸ですし‥‥‥‥それに」
ザッパン!!!
「シャアアアアッ!!」
「カハハハ!!氷れぇ!!魚よっ!」
「ウィーー!!冷たい!!」
「ヒイィィ!!海獣までぇ!!!それにあの小さい子達はあんな海獣と戦ってますし、何なんですかあれ?」
「海魔獣のシーナイルだな‥‥‥‥しかし、まさか大陸の際南端に飛ばさるとはな。思いもしなかったし‥‥‥‥まさか、いきなり敵さんが現れるなんて思ってもみなかったな」
「ヒヒヒヒ、まさか、イグニッションさんが言っていた通り。賞金首が本当に現れるなんてな。驚いたぜっ!」
「賞金首?なんだそれ?」
「何だ?知らないのか?闇の社会じゃあ、有名だぜあんた。ロマの教皇を消した男。〖救国の担い手〗様よう‥‥‥‥ヒヒヒヒ。さぁ、俺にその首を取らせて莫大な懸賞金を施してくれよ。変装魔道具の人」
「‥‥‥‥成る程。俺の魔力の波長で特定し始めたのか。そうか‥‥‥‥とりあえず。相手してやるよ‥‥‥‥火炎の〖イグニッション〗のパシリ君」
「ヒヒヒヒ、殺すぞ!お前!!」
「な‥‥‥‥何なんですか?この人」
闘いの火蓋は突然に‥‥‥‥