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夢のユグドラシル

今日から夜勤なので頁の投稿を1日一話に戻ります。


すみません。


残り数話で異世界編に移行しますのでよろしくお願いいたします。


‥‥‥‥‥睡魔に襲われ力尽きる様に寝落ちしてしまった。


次に起きれば外は明るくなっているだろう。そんな事を考えながら俺は意識を再び覚醒させた。


「‥‥‥‥あれ?俺は確か、寝落ちした筈だよな?何処だここは?白い空間?‥‥‥‥何か前にも同じ様な場所に来たことがあるような」


「それは多分、マーリンさんと再開した時では無いですか?勇者様」


声が聴こえた‥‥‥何度か聞き覚えのある優しい声だ。


「‥‥‥‥その声は‥‥‥七聖―女神―の〖ユグドラシル〗様‥‥‥‥?」


美しい緑髪に


「はいっ!お久しぶりです。勇者様‥‥‥直接、お会いするのは魔王領から地球にお戻りになった時以来ですね」


エメラルドググリーンの綺麗な髪に黄金の澄んだ瞳で俺に微笑む、正しく真の―女神―とも呼べる神様が俺の目の前に立っていた。

ポンコツ―女神―アテナ様やヘスティア様とは違う。本物の―女神―様だ!


(何、言ってんのよ!!)

(天罰下すわよっ!)


そんな声が何処からか聴こえた様な気がするが。気のせいだろう。


「‥‥‥‥ユグドラシル様が此処に居るって事は。此処は夢の中って事ですか?」


「はい!その通りです。勇者様‥‥‥貴方がユグドラシル地方を救って頂いたお陰で私の力も大分、回復ししました。そして〖夢渡り〗を行い勇者様に会いに来たのです」


「会いに来たですか‥‥‥‥貴女が俺に会いに来たというのは‥‥‥‥もしかしてユグドラシル様の眷属。ユナ・エスフィールに関係しているんでしょうか?」


「その通りです。勇者様‥‥‥‥勇者様のその反応‥‥‥‥やはりそちらの世界にはユナ・エスフィール様はいらっしゃらないのですね」


「そちらの世界には?‥‥‥どういう事ですか?ユグドラシル様」


「‥‥‥‥実は勇者様が四度目の異世界転移ををされた際、ユナ・エスフィール様も勇者様とご一緒に魔法世界アリーナに来られた筈なのですが‥‥‥‥」


「はっ?!待ってくださいっ!エスフィールが四度目の転移の時に一緒に転移したですか?そんな‥‥‥‥しかも四度目の転移の時?‥‥‥まさか‥‥‥」


最初、勇者として呼ばれた時の一回、エスフィールと一緒に帰還した時の一回、アルディスと共に此方に来た時の一回‥‥‥‥そして、多分、〖聖抜祭〗の時に体育倉庫でアヤネと委員長とでヘファイストス地方の旅をする為に転移した時に一回‥‥‥‥体育倉庫の時の転移という事は。


「‥‥‥‥あっちの世界での時間で考えると‥‥‥もう二、三ヶ月位の時間‥‥‥エスフィールは行方不明って事ですか?ユグドラシル様!!」


「‥‥‥‥えぇ、その通りです。勇者様」


「そんなっ!‥‥‥‥‥星奈は言っていた‥‥‥‥最近、鈴の音が近所でなっていると‥‥‥‥それに〖怪異〗・鈴彦姫すずひこひめは神無月神社の結界が弱まっていたとも‥‥‥‥まさか俺が異世界転移を繰り返していたせいで魔法世界アリーナと地球の次元の狭間の出入口が歪んだのか?‥‥‥そのせいでエスフィールが何処か別空間に飛ばされた?‥‥‥‥そんなまさかっ!!」


俺は顔を歪ませて叫びそうになり叫ぼうとした瞬間‥‥‥‥。


「落ち着いて下さい。勇者様‥‥‥‥私の眷属。ユナ・エスフィール様は行方不明ですが。現在の居る世界‥‥‥‥居場所は突き止めています」


「エスフィールが居る世界‥‥‥‥‥居場所は突き止めている?」


「はい‥‥‥‥エウロペ大陸から東の大陸にユナ・エスフィール様の微力な魔力を時折感じる事がありまして‥‥‥‥‥恐らくは〖剣技大陸〗〖暗黒大陸〗〖列島大陸〗の三つの大陸のうちの何れかとは思われます」


「三つの大陸?‥‥‥‥〖剣技大陸〗は比較的安全だから良いとして‥‥‥‥悪魔や魔神が蔓延る〖暗黒大陸〗に〖怪異〗が現れ始めた〖列島大陸〗だと?‥‥‥‥そんな場所。エスフィール一人だけで飛ばされでもしたら、命が幾つあっても足りないじゃないか‥‥‥‥」


俺はまた、頭が真っ白になっていく‥‥‥‥何も考えられない‥‥‥‥どうする?‥‥‥‥今からでも一人で転移魔法で魔法世界アリーナに飛んでエスフィールの捜索を‥‥‥‥


「その通りでございます。勇者様‥‥‥‥ですので先ずは『ティアマト』地方へと飛んで頂き、大陸を渡る為の〖方舟はこぶね〗を手に入れる事をオススメします」


「〖方舟〗?それがあればエスフィールを探しに‥‥‥‥捜索に行けるのですか?ユグドラシル様」


「‥‥‥‥‥はい。それで三つの大陸を旅する事ができ‥‥‥‥‥」


「わ、分かりましたっ!直ぐに旅の支度を‥‥‥‥」


ブオンッ!

「そうやって誘導し、我が新しき主に三つの大陸を掃除させる気か?ユグドラシル‥‥‥」


「は?その声は‥‥‥‥‥〖大蛇〗?」


「あぁ、済まんな、新しき主よ。お主を少し放置し過ぎたな‥‥‥‥もっと初めから気にしてやれば良かった」


大蛇は珍しく俺に優しく微笑みかけてきた。


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