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神成と神無月は話し合う No.3 君と話そう


「ん?‥‥‥‥ここは何処どこだ‥‥‥‥さっきまで委員長と神無月神社にいた筈だよな?‥‥‥‥ベッドの上‥‥‥薄暗い部屋に窓があるって事は‥‥‥‥どっかの家の中か?外はどうなってるんだ?もう夜か?スマホはある。時間は‥‥‥夜の七時半か‥‥‥‥」


(様‥‥‥‥ご主人様っ!大丈夫ですか?)


「この声‥‥‥ウリエルか?‥‥‥‥最近、引きこもりの」


(だ、誰が引きこもりのウリエルですか‥‥‥‥そんな事よりもご主人様。ご主人様は神無月様に気絶させられてベッドに寝かされていたんです)


「気絶させられてた?‥‥‥‥それで委員長一人でこんな森の奥にある洋館に俺を運んで来たのか?‥‥‥‥なんつう体力と力だよ‥‥‥‥まさか〖神気〗の力か?」


まさか一日で二回も気を失う羽目になるんなて思いもしなかった。地球に居る時の俺は本当に弱体化しているな。

鈴の〖怪異〗に鈴彦姫すずひこひめに襲われている時は、何もできず逃げ惑うしかできなかった。

幸い、大蛇が出てきてくれたから良かったものの今後は色々と対策しておく必要がありそうだ。


「‥‥‥‥〖神秘〗の力もそろそろ高めないといけないのかもな‥‥‥大蛇が魔法世界アリーナとの回廊を閉ざしたとはいえ。此方で何かの〖怪異〗や〖神秘〗が残る場所で襲われないとも限らなくなってきたし」


(〖神秘〗ですか?ならば私、ウリエルとの〖同化〗の力を‥‥‥‥‥)


「まぉ、そうだな‥‥‥‥ここから帰って家に着いたら直ぐにでも始めるか。ウリエル」


(は、はいっ!ご主人様♡)


‥‥‥‥‥何でそんなに嬉しそうなんだ?語尾にハートまで付けてるし‥‥‥‥何かイヤらしい匂いを感じるぞ。


ガチャッ!ガチャガチャガチャ!!


「(?!)」


「何だ? (ボソッ)」


(神無月様ですよ‥‥‥‥多分、ご主人様を変身させる為の準備が終わったんじゃないでしょうか?)


「(準備?何のだよ?)」


(‥‥‥‥‥ご主人様を男の娘に変身させる準備かと)


「‥‥‥‥‥やはり、委員長も頭、セシリアになっちまってたか」


(何でニャアア!!)とか聴こえた気がした‥‥‥‥。


ガチャガチャガチャ!!


「つっ!何で開かないのよっ!これだから年に数回しか使わない別荘はっ!」


扉の向こうから委員長の声が聴こえる。


(逃げましょう。ご主人様。神無月様は鈴の〖怪異〗や大蛇様の〖神秘〗に当てられ、神秘酔いしています)


「神秘酔い?‥‥‥あぁ、神話や神代魔法の影響を受けすぎると現代を生きる人族が神のオーラで酔わされるってやつか‥‥‥‥‥いや、これは逆にチャンスか。委員長とは話して決着を着けないといけない事もある。扉が開くのを待とう。ウリエル」


(決着ですか?あの‥‥‥それはもしかして)


「こんな時、タマキが起きててくれれば良かったんだかな。ウリエル。俺があの白蛇に何かされない様に加護でサポートしといてくれ‥‥‥‥委員長は頭が良い。酔っていても何かしら、仕掛けてくるだろうからな」


(は、はいっ!分かりました。ご主人様)


俺はウリエルにそう伝えると魔法の袋から魔道札を大量に取り出した。


ガチャガチャガチャ!!‥‥‥‥キイィィ!!!


「やっと開いたわ‥‥‥‥全く。建て付けの悪い扉だわ」


「‥‥‥‥大変そうだな。委員長。色々と‥‥‥」


「神成君?もう起きてたのね。流石、元勇者様‥‥‥‥本当に頑丈な身体ね。羨ましいわ」


何処か刺のある言葉だ‥‥‥‥‥まるで得体の知れない何かに恐怖している事を虚勢を張って誤魔化しているような、そんな感じが見受けられる。


「‥‥‥‥羨ましいねぇ‥‥‥‥別に好きで頑丈な身体になったわけじゃない。俺はあっちの世界で最後まで生き残る為に仕方なく自分の力をを鍛えてただけだしな‥‥‥‥魔道札・『神気聖縛の牢』」


「な、何?御札が私の方に来て‥‥‥‥取り囲んだ?」


(シュウゥ~、これは‥‥‥ハクでは対象できません。ケイ様~、〖神秘〗は神殺しの力に弱いのです~、お役にたてなくてごめんなさい~)


ハク?い、いえ、大丈夫よ。こんな御札、私が剥がし‥‥‥てぇぇえ?!何?身体が痺れて」


「委員長に付けてある〖契約の輪〗と〖魔法紋章〗を発動させた‥‥‥‥これで暫くの間、動きを封じさせてもらうぞ。委員長」


「くっ!忘れてたは‥‥‥‥確かそんな物、私の監視の為に付けてたわね。この変態」


委員長は悔し涙を浮かべながら、俺をジーッと睨んできた。


「変態って‥‥‥‥ていうか、その手に持ってる裁縫セットみたいな箱は何なんだ?委員長」


「‥‥‥‥メイクセットよ。貴女を女装させる為のね。神成君」


‥‥‥‥俺の周りにいる女の子達はヤバい思考の持ち主しかいないのだろうか?‥‥‥‥いや、まだ俺にはまだエスフィールが入る!‥‥‥‥いや、エスフィールも魔法世界アリーナに入る時はたまにアホの子になっていたし怪しいか‥‥‥‥。


イヤ、今はこんな事を考えている場合じゃない。

せっかく、委員長と二人きりになったんだ。


魔法世界アリーナでギクシャクしていた状態を解消する良い機会だ。


「さぁ、委員長、話を始めようか俺達のすれ違いについてな」


「すれ違い?‥‥‥‥何を言ってるのかしら?勘違いじゃなくて?貴方は男の娘に変わるのよ。神成君」


‥‥‥‥‥お互いの主調が交差する。



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