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可憐な服装の三人


都内某所・ショッピングモール


〖クジョウ・ライジ〗(女性用服屋)


「はい?この小さい女の子達の服選びですか?‥‥‥‥」


「あぁ‥‥‥男の俺じゃあ、何れを選んで良いか分からないから。可憐な‥‥‥‥可憐ちゃんを呼んで、一緒に服選びをしてもらおうかと」


「は、はいー?な、何で、私が宿敵である。神成刹那の為に、この子達の服選びを手伝わないといけないんですか?意味が分かりません」


「いや、他の奴等に頼むともれなく新拠点の場所がバレる可能性があるし‥‥‥‥聖豊中学の臨時休校でボッチよりの可憐ちゃんなら、バレても誰にも言わなそうだし。暇を持て余してるだろうと思って連絡してみた‥‥‥‥まさか、ものの数分で来るとは思いもしなかったぜぇ~‥‥‥‥」


「たぜぇ~、モグモグ」


「カハハハ!ボッチだと?此方の世界でもその様なものが入るのか?カハハハ!」


ルアは俺の真似をしてアナスタシアは可憐ちゃんを見て大爆笑している。天王洲邸宅から思っていたがこの銀髪美少女。案外、容赦が無い発言が多いな。


いや、あの人外魔境みたいな様な異世界アリーナて神様やってるんなら当たり前か‥‥‥‥同じ神様でもアフロディーテや鳴神様なんかは、かなり温厚何だがな。


「な、な、何なんですか?この幼女さん達はっ!ロリコンですかっ?犯罪者さんですかっ?神成刹那はっ!!」


可憐な可憐ちゃんがそう言って騒ぎ始めた。何という事だ。直ぐに拘束し黙らさなければ、此方での俺の社会性が死んでしまう。


「おいっ!騒ぐな!可憐ちゃん。俺が変態犯罪者みたいに騒ぐんじゃないっ!」


「へ、変態でっ!犯罪者さんじゃないですかっ!んぐぅ?!!んん!!」


おっと!以外に力が強いぞ!この可憐な眼鏡美少女は。


「プハッ!何で口を抑えるんですか?アヤネさんや神無月さんに報告しますよ。この変態さんっ!」


「ハハハ!別に良いぞ!可憐な可憐ちゃんよ。アイツらは暫くの間。俺の驚異になる事が無くなる事が確定したからな。これで好き放題裏工作を学校で‥‥‥‥‥」


「か弱い少女が嫌がってるぞっ!いい加減に離してやれ!変態よっ!〖氷手〗」

「うぃーーー!この素晴らしい犯罪者に制裁を!!うぃーーー!焼き鳥お代わりー!!」


「くっ!お前ら、焼き鳥を食ってたんじゃないのか?いきなり何をしやが‥‥‥‥‥ギャアァァァ!!!」


ドゴッ!バキッ!ドガッ!バキッ!ドゴオンッ!


調子に乗った俺はルアとアナスタシアにボコボコにお灸を据えられた‥‥‥‥つうか、この見た目幼女共。メチャクチャ強いじゃねえか。


「‥‥‥‥‥何ですか?この可愛い幼女さん達は‥‥‥とても強いなんて‥‥‥」


「いやー、初対面でいきなりバカにして悪かったな。ボッ‥‥‥眼鏡美少女よ。私は氷霊‥‥‥いや、此方の世界でこんな自己紹介不味いか‥‥‥私はアナスタシアだ。よろしく頼む!カハハハ!」


「うぃーーー!‥‥‥‥ルア・カトリク。新しい〖法王〗。よろしく‥‥‥可憐は第二の‥‥‥ママ?‥‥‥可憐ママ」


「此方の方がアナスタシアさんで‥‥‥私をボッチ認定した人ですね。メモメモ‥‥‥‥それで此方がルア・カトリクさん?‥‥‥‥カトリック?‥‥‥そして、私が第二のママとは?どういう事ですか?‥‥‥メモメモ」


可憐ちゃんは何やら手帳型のメモ帳に何か書き込み始めた。何だあれ?黒歴史ノートか?後でこっそり覗いて見るか‥‥‥‥面白いそうな事が書いてあればメモメモしておくか。


「カハハハ!まぁ、色々と気になる事があるだろが。細かい事は気にするな。可憐!」


「銀髪美少女にいきなり呼び捨てにされた?」


「‥‥‥‥ドンマイ!可憐ママ」


「金髪幼女には励まされた?何なんですか?この子達はっ!神成刹那!何の嫌がらせですか?」


「いや、だから洋服選びだよ。男の俺じゃあ、色々と分かんない所があるだろう?‥‥‥‥変な服装をさせるのも可哀想だし。服に詳しく?‥‥‥‥そうな、君に服選びだを頼もうかと思って呼び出したんだよ」


「‥‥‥‥何で《服に詳しく》の所で疑問符を浮かべたんですか‥‥‥‥もう。そう言うことなら最初からそうやって説明して下さい」


「いや、ちゃんと連絡入れた時にちゃんと説明文も書いただろう。幼女二人の服に選びを手伝ってくれってな」


「この私のプライベートがぎっしり書かれたメールを最後まで見れると思っているんですか?‥‥‥‥いえ、そもそも、何で私の恥ずかしい写真をこんなに沢山撮ってるですか?犯罪者のうえに盗撮者なんですか?貴方は?」


可憐ちゃんはそう言うと俺の事をゴミを見るような眼で見てきた。

‥‥‥‥何だか此方の世界での俺の扱いドンドン酷くなってないか?最近じゃあ、聖豊中学でも昔よりモテなくなり始めたし。他の女子からの目線も冷めてきてるだよな~‥‥‥‥。


やはり、異世界。異世界行ったら本○出す。そしてモテてやろう。な~んて冗談言ってみたり。


「おいおい、そんな。変態を見る様な眼をしても無駄だぞ。可憐ちゃん。君の全ての生データは俺が握っている。後は分かるな」


「な、生データ?くっ!この卑怯者」


そして、サスケが握っている可憐ちゃんの全ての生データと情報は。桐生さんにお願いして対象してもらっている。サスケの脳内の可憐ちゃんの記憶と、アイツのパソコンとスマホ等に入っている可憐ちゃんの写真等のデータは全て破壊するように頼んだ。

今頃、サスケは桐生さんに可憐ちゃんとの記憶の全てを消されている頃だろうか?



〖佐助御殿〗


ピンポーン!


「ニンニン!もう来たでござるか?いやー、流石、神成殿。仕事が早い早い!今、待っているのですぞ!新しき我が相棒殿!!ニンニン!」


ガチャッ!


「‥‥‥‥失礼致します‥‥‥‥佐助様」


「おや?これは神成殿の執事の‥‥‥‥」


「御免!」ボコッ!


「なっ?‥‥‥‥これは記憶を‥‥消す?ニン‥‥‥ニ」ガタンッ!


「運び出しなさい‥‥‥」


「「「ハッ!」」」


ドタドタドタドタ!!


「暫くの間。坊っちゃんの為に眠っていただきます。佐助様‥‥‥‥お許しを全ては我々の可愛い坊っちゃんの為なのです‥‥‥キランッ」


「Zzz!Zzz!」


その後、サスケは可憐ちゃんとの記憶と、俺との電話でのやり取りを忘れた状態で何処か名もない山小屋で目を覚ましたと数日後に桐生さんから連絡がきたのだった。


何故か、少し真人間になったとか後々のサスケ監視班の一人から連絡があったりもした。



▽▽▽▽▽▽


再び〖ショッピングモール〗


「‥‥‥‥神成刹那に利用されるのは尺ですが‥‥‥私の恥ずかしい写真を何百枚も弱みとして握られているのも事実。ここは覚悟を決めて、幼女さん達の服を選んであげる事にしましょう。神成刹那!」


「おぉ、助かるよ。可憐ちゃん。お礼に君も欲しい服があれば選んで良いぞ。一緒に買ってやるからな」


「なっ!何ですか?その上から目線の発言はっ!これだから神成刹那は苦手なのです。全く!行きましょう!ルアさん、アナスタシアさん」


「おー、おー、若いなぁ!お二人さんはっ!」

「ウィーー、ケンアクー、良くない!」


「煽るな、煽るな。幼女共‥‥‥‥‥」


何だかんだあったが俺達四人は〖クジョウ・ライジ〗(女性用服屋)の店内へと入って行った。


「いらっしゃいませ~!あら?ご家族ですか?‥‥‥それにしてはお二人共お若いし‥‥‥恋人や許嫁とかですか?それでこの子達は親戚の子とか?」


「へ?神成刹那と私がこ、恋人?‥‥‥許嫁?な、な‥‥‥‥」


いやいや、可憐ちゃんよ。何を顔を真っ赤にしとるか。こんなの単なる営業トークだろうが。全く。


「いいえ。ちょっとした集まりの帰りでしてね。久しぶりに会った小さい親戚の子達の服を一緒に見てきてあげなさいと家族に言われまして」


顔を真っ赤にして硬直する可憐ちゃんに代わり。俺が定員の相手をする。この従業員はかなりめんどくさいタイプだ。此方が何も言わなかったら、どんどん此方の事を聞き出してくるタイプだろう。


「あぁ、そうなんですねー、では、此方の可愛い女の子達に似合うお洋服を私がご用意致しますか?」


「‥‥‥‥そうですね。では、貴女ではなく。ここのオーナーである。〖九条〗さんを呼んで下さい。あの人なら信用できますのでお願いします」


「は?私ではなく?オーナー直々に?何故?」


「‥‥‥‥あんた。三ノ(みのみや)の使用人の人だよな?」


「へ?三ノ宮家の関係者の方?」


何故か可憐ちゃんがビックリしている。いや、気づいてくれよ。天之宮 (テンノミヤ)家の次期当主様。


「くっ?何でそれを?」


「政財界のパーティーで一度見たことがあるぞ‥‥‥‥このまま普通に生きたいのなら何もするな。大人しく帰れば。家で以前よりも待遇を良くして雇用する事を約束しよう」


「‥‥‥‥‥一つ聞かせろ。お坊ちゃんをハメたのか?」


「ハメ‥‥ハメた?キャアッ!」


おいっ!美少女眼鏡。何でそこで喜ぶんだ?もしや、お前も変態族なのか?


「いや、勝手にニャンニャンプレイを初めて、勝手に自爆したんだよ(半分嘘)」


「そうか‥‥‥あの聡明な筈の史郎お坊ちゃまが。自爆‥‥‥‥失業した者達は一翠院いっせんいん家の者も含めて数千人は入るが‥‥‥」


「分かった。父さんや母さんにも聞いてどうにかする。自殺した人や困窮している人はまだ出てないか?」


「今のところは‥‥‥特にいない」


「それは良かった。じゃあ、両家から出た失業者は神成関係の会社で数日後までに全員引き取る‥‥‥そう伝えればOKか?」


「‥‥‥‥はい。全ては貴殿方に託します」


「了解。俺もできるだけの事は言っておくよ。それとこれを渡しておく。桐生さんの名刺‥‥‥‥人事の最高顧問の人だ。此処を離れた後。連絡してみてくれ。大概の事は解決してくれるだろう」


「ありがとうございます‥‥‥‥神成‥‥‥分家の方‥‥‥では、九条オーナーを御呼びしますので少しお待ち下さいね~」


従業員はそう言うと店の置くへと引っ込んで行ってしまった。

そして、数分して店のオーナーがやって来た。


「何だ?ちゃんと解決できたのか?後始末」


「やっぱり。あんたかよっ!九条先生」


「え?え?担任の九条先生が何で此方に?えー?」


「貴様、天ノ宮まで巻き込んだのか?この人間の屑」


「「屑」」


「いや、どさくさに紛れて何、お前らまでハモってんだ。幼女ツインズ共」


「神成‥‥‥‥〖聖抜祭〗の騒ぎ。お前が原因だな?」


「いや、何の事だかさっぱり分からん」


「はっ!証拠もちゃんと消していたものな‥‥‥‥お陰で貴様を処罰する事は叶わなかったぞ」


この人。本当に俺の担任で教師か?口が悪すぎたろう。


「いやー、何の事だかさっぱりでよ。九条先生~」


「まぁ、生徒会であんな事をしていたアイツらにも責任はあるか‥‥‥二大財閥の経営は傾く事になったが‥‥‥大量に失業した者達の再就職の目処も立ったからいいか。おいっ!神成。ちゃんと新しい社員達を大切にするよう伝えとけよ‥‥‥‥でないと他の家々が黙ってないからな」


「‥‥‥‥言われなくても。本家の神成財閥はホワイト企業で有名だっつうの‥‥‥‥」


「ハハハ、そうか。それを聞いて安心したぞ‥‥‥‥それよりも・だっ!」


九条先生は俺の顔にいきなり自身の顔を近づかせ、両目をじっと見つめた。


「‥‥‥‥な‥‥‥んだ?先‥‥‥‥生」


「体育倉庫からどうやって脱出した?‥‥‥‥いや、それ以前に‥‥‥‥数日前より、随分と色々な経験をしてきたんだな。貴様はっ!」


「‥‥‥‥何の事やらさっぱりですね‥‥九条先生」


「ハハハ!!そうか、さっぱりか‥‥‥‥貴様の事だ。拷問しても口を割ることは無いのだろうよ」


コイツ。教師の癖に何を言ってんだ?頭、セシリアなのか?


(誰が頭わっちニャア!!!ニャニオオオ!!!)


とか、どっかで聴こえた様な気がした。


「拷問とか‥‥‥‥教師が使う言葉じゃ無いスッよ!先生」


「あぁ、以後、気をつけるよ‥‥‥‥担い手殿よ。ではな‥‥‥‥買い物を楽しんでくれ。うちの生徒に怖い思いをさせた罪滅ぼしにこの店で買う服は五割引きにしておいてやる」


「えっ?五割引きってっ!オーナーそれではっ!」


「それは私の金で幾らでも補填できる‥‥‥‥じゃあな。神成‥‥‥天ノ宮‥‥‥良い休暇を‥‥‥去らばた」


コツン‥‥‥コツン‥‥コツン‥‥


「九条先生‥‥‥行っちまったか‥‥‥‥」


「な、何が何だか理解できません~!何なんですか?誰ですか?あの人。普段の九条先生と‥‥‥‥変わらないですね」


「まぁ、本人だからな‥‥‥‥」


天王山家は七原龍〖天照〗と繋がりがあった。九条‥‥‥九条家にも魔法世界アリーナ関連での何かがあるのだろうか?

だが、今は下手に動かない方が良いのかも知れない。あの時‥‥‥九条先生と眼が合った時の‥‥‥九条の眼は‥‥‥恐らく。


「‥‥‥神成!神成!服、選びー」


「カハハハ!そうだ!そうだ!あんな得体の知れん奴より、私達の服だぞ。セツー」


「ん?あぁ、済まん。幼女ツインズよ‥‥‥」


「幼女ツインズ?」

「何だ?それ?‥‥‥カハハハ!まぁ、良いか!よしよし!可憐よっ!私達が似合う洋服を選んでくれ。ついでにお前も好きなのをセツに買って貰え!カハハハ!」


「へ?あっはいっ!分かりました!幼女ツインズちゃん達~」


可憐ちゃんはルアとアナスタシアに手を引っ張られながら店の奥へと走って行ってしまった。

俺はその間に父さんと母さん。それと桐生さんにさっきの雇用問題の話をメールで送り。一人ボーッと過ごしていたのである。


こういう、一度で色々な悩み事が出てきた時は一つ一つ解決していった方が楽なのだ。


「九条先生‥‥‥九条家の事は後で考えるか。九条家。星奈の旧名‥‥‥今更、表に出てきて何をするのかね。〖九尾〗を祀る一族さんがさ‥‥‥‥‥ん?」


「カハハハ!おーい!セツーよっ!どうだ似合うか?」


「‥‥‥‥ルア‥‥‥少し恥ずかしい‥‥‥」


「こ、こんな、服装を神成刹那に見られるなんて‥‥‥屈辱ですっ!」


そんな考え事をしている俺に話しかけてきたのは可憐な服装に身を包んだ可憐な三人の女の子だった。


「ハハハ!三人とも可憐な服装だな。とても似合ってるよ。ルア、アナスタシア、可憐ちゃん!」


そう言って俺はさっきまでの悩みを忘れて笑顔で笑ったのだった。



終。

まぁ、短編みたいな感じに書きたかったんです。


5600文字位になってしまいました。すみません!

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