アヤネとルアの道 No.1 豪華絢爛
神成 刹那〖精神世界〗
(‥‥‥‥‥グスン)
(‥‥‥‥‥‥‥)
カタカタカタカタ!!
(酷い目にあったよ。ウリエル。集団リンチを喰らい。ボコボコにされた)
(‥‥‥‥‥あれはご主人様が一方的に悪いです。ご主人様はもっと女性に対して配慮の気持ちを持つべきですよ)ね
カタカタカタカタ!!
(以後、気を付けるよ‥‥‥‥そして、あの金髪幼女めどさくさに紛れて俺に攻撃を仕掛けおって)
(ご主人様が‥‥‥‥ルア法王様に何か嫌われる様な事をされたのでは?)
カタカタカタカタ!!
(いや、特には何も‥‥‥‥今日の朝、ルアが嫌いとか言ってたピーマンを無理やり食わせたくらいか?)
(‥‥‥‥多分それですね。ご主人様の配慮が足りなかったからだと思います。女の子というのは繊細な生き物なのです。少しの環境の変化や抑圧される様な事があれば。何かしらの態度で表すものです。ルア法王様はまだまだ小さな女の子です。なるべく気にかけてあげて下さい。ご主人様)
カタカタカタカタ!!
(気にかけるか‥‥‥‥ていうか、ウリエル。さっきからカタカタと‥‥‥何してんの?)
何か現実世界で良く使うキーボードに‥‥‥‥パソコンに似たような形の物が‥‥‥‥
(いや、つうかこれ、パソコンだろ?!何で俺の精神世界にパソコンがあるんだよっ!)
(これですか?これはご主人様の記憶の概念をこの精神世界で形、造った物です‥‥‥‥この精神世界ではご主人様の知識をある程度〖造形〗にできるみたいです。)クイッ!
PC用メガネブルーライトカットだったか?を手でクイッ!とさせて俺に説明してくれるウリエル。
(それも俺の知識で造形したものなのか?)
(はいっ!‥‥‥‥‥凄いでね。パソコンというものは一度ハマってしまうと他の事に手が回らなくなります。ご主人様とのパスが切れた後、ずっとパソコンの昨日を堪能させてもらってました) ニパッ!
大天使の輝かしい笑顔が俺に降り注ぐ‥‥‥‥‥
(つうか、ウリエル!!お前!!!〖教皇〗との闘いの後、返事が無いと思ったら。精神世界で引き込もってただと?‥‥‥‥‥貴様!!!)
(フヘェェ?!!!ゴシュヒンシャマ?!何しゅるんでしゅか?ほ、ホヘタヲ掴まなでくだシャイ!!!ふぃふぁいです!!)
(‥‥‥‥インターネットは使えないから俺の知ってる知識内でできるとしたらパソコン各種の機能位か?‥‥‥‥何々?〖ご主人様のステータス〗現在版?‥‥‥‥‥何これ?)
(ご主人様の今のシュテイタシュです。暇‥‥‥‥時間があったのでデータとして纏めておいたンデシュ!!痛い!!離してくだしゃい!!)
(貴様!今、暇とか言いそうになったな‥‥‥‥たくっ!‥‥‥‥何々‥‥‥‥現在、取得している〖魔法〗〖権能〗〖技〗〖加護〗〖眷属〗等々‥‥‥フムフム)
(離してくだシャイ~)
(ん?あぁ‥‥‥)
パッ!
俺はそう言ってウリエルの両頬から手を離した。
(ひ、酷い!扱いがまるでアヤネ様みたいになってきてますよ。ご主人様)
(安心しろ。アヤネにはもっと容赦なくやる。アイツは俺に決を鞭で叩かれれば喜ぶ女の子だからな。ウリエルは痛がってたからまだまだ正常だよ)
(‥‥‥‥全然。嬉しくありません。それにお尻を叩かれて喜ぶなんて、アヤネ様が変態だけですよね?)
(‥‥‥最近は特に酷いな。何を言ってもプラスに捉える。マ●オでいう。常時、スター状態だ。面構えが違う‥‥‥‥それよりは今はこのステータスだよ。俺でも把握してない〖権能〗まで書いてあるのは凄いな‥‥‥‥やっぱり優秀だよな。ウリエルって)
(へ?優秀ですか?‥‥‥‥じゃあ、もういっそっ!このまま‥‥‥‥)
(ずっと〖同化〗するのもありだよな。別に好きなタイミングで外の世界とは出入りできるんだしな‥‥‥‥それより今は自分のステータスの確認したいんだよ‥‥‥)
(‥‥‥ずっと〖同化〗‥‥‥‥ご主人様とずっと一緒‥‥‥‥)
何やら壊れ始めたウリエルは放っておくとして、俺はウリエルが纏めていたステータス表を少しだけ確認した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
神成 刹那
眷属=―女神―アテナ神
『女神の祝福』
〖―女神―の契約者達〗〖聖者の退行〗〖雷神の褒美〗〖召還の繋がり人〗〖次元の模索〗
取得・スキル 魔法
〖現代魔法〗 火・水・雷・地・風の五属性 +聖魔法
雷魔法と聖魔法は次の段階へと移行可能‥‥‥‥。
『神気』 火・水・雷・地・風の五画
聖・◯・◯・◯・◯の特殊五画
『神秘』‥‥‥‥‥〖同化・天使〗〖????〗〖●●〗
『権能』
〖転移魔法〗〖蘇生魔法〗〖魔眼〗〖召還魔法〗『◯◯◯』その他未確認の『権能』数種あり。
『資格』
〖洗礼者〗〖召還者〗〖解放者〗〖◯◯◯〗
『契神』
〖鳴神〗〖八岐大蛇〗〖?????〗〖氷霊帝・アナスタシア〗
『加護』
〖夜霧の護り人〗
〖死神過未〗
〖スカサハの呼鈴〗
〖星読の導き〗
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(何だこれ?俺でも把握してない〖加護〗やら〖権能〗がずらっと‥‥‥‥あれ?この一番下の‥‥‥‥神明?)
(あっ!ご主人様。それ以上はまだお見せできません!それにどうやらお目覚めのお時間の様です。お疲れ様でした。今度はインターネットにも接続できるようにしときますね…………)
(目覚めの時間?‥‥‥‥いやいやもっと詳しく俺の持っている〖権能〗を良く見させて‥‥‥‥)
…………プツンッ!
▽▽▽▽▽
「………うっ………此処はどこだ?」
「ようやくお目覚めかセツよ。大丈夫か?」
「‥‥‥‥おぉ、気づいた‥‥‥マズイ‥‥‥」
「アナ?‥‥‥‥とルア‥‥‥ルア?!お前っ!‥‥‥‥あっ!」
「‥‥‥‥‥うぃ‥‥」
俺はルアに向かってさっきの集団のリンチに加勢した事を問い詰め様としたが先程の精神世界でのウリエルとのやり取りを思い出す。
《ご主人様の配慮が足りなかったからだと思います。女の子というのは繊細な生き物なのです。少しの環境の変化や抑圧される様な事があれば。何かしらの態度で表すものです。ルア法王様はまだまだ小さな女の子です。なるべく気にかけてあげて下さい》
「‥‥‥‥朝は無理やりルアの嫌いな野菜を食べさせて悪かったな‥‥‥‥もっとルアの事を考えてやれば良かったと反省してる‥‥‥‥悪かった。ゴメン」
俺はルアにそう言うと頭を下げた。
「‥‥‥うぃ?‥‥‥‥‥偽物パパが‥‥‥‥神成が謝った?」
「カハハハ! 〖同化〗の者に何か説教でもされたのか?セツよっ!カハハハ!ルア、お前も色々と抱えておるだろうが。コイツを許してやれ。これでも私の〖契神〗だからな」
アナスタシアはそう言ってルアの頭をワシャワシャし始めた。
「うぅ‥‥‥‥アナスタシア。やめろー‥‥‥‥神成‥‥‥‥」
「あぁ」
「ルアもさっきは悪かった‥‥‥‥ごめんなさい。許す‥‥‥」
ルアは俺を見ながら謝ってきた。
「そうか‥‥‥‥許してくれるか。ありがとう」
「‥‥‥‥うぃ」
俺とルアはお互いの右手通しで握手を交わした。これを皮切りにルアとの蟠りを解くことになっていくのだった。
「カハハハ!仲直りできて良かったな。二人共」
「あぁ‥‥‥‥しかし、この部屋は何だ?豪華な絵画やテーブル、ソファーまで高級な物しか置いてないし‥‥‥‥昔はこんな部屋無かったよな?」
ドドドド!!!バタンッ!
「セツ君!!!私を助けに来てくれたのですねっ!!さぁ、逃げましょうっ!!セツ君と私の愛の巣へっ!!!」
「「「はっ?」」」
修道服姿のコスプレをした天王洲 アヤネが現れた。