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おはよう幼女


ブルルルル!ブルルルル!ブルルルル!


スマホのアラームのバイブが俺の自室で鳴り響く。


「眠‥‥‥あぁ、もう朝か‥‥‥アヤネと委員長は‥‥‥‥あぁ、そうだ。それぞれの親御さんに此処に入る事がバレて家に強制連行去れてったんだったな‥‥‥‥うん!今日は休みだしまだ寝てよう‥‥‥‥お休み‥‥‥ズズズ‥‥‥」


ドタドタドタ!ドタドタドタ!


「‥‥‥‥ズズズ」


ドタドタドタ!ドタドタドタ!


「五月蝿い‥‥‥‥何の音だ?」


ドタドタドタ!!ガチャッ!


「ガチャッ?‥‥‥‥」


バターンッ!


「起きろ!契約者!朝だぞ!カハハハ!!此方の世界は良い朝だな!カハハハ!!」


「‥‥‥‥偽物パパ‥‥‥早く飯作れ‥‥‥‥早く‥‥‥」


俺の部屋に突如として、二人の幼女が突入してきた。


「おは幼女ー‥‥‥‥‥銀髪美少女と金髪幼女か‥‥‥‥七、八年位成長してからまた、声をかけろ‥‥‥‥‥悪いがどっちもパスだ‥‥‥‥アルディス位実ってから声をかけろ‥‥‥‥お休み」


「ブチッ!貴様!!私は〖神〗様だぞ!あのアホアテナや七原龍と同格の〖氷霊帝・アナスタシア〗なのだぞ。少しは緊張とかしろ!アホンダラ!!」


『始祖・神集九煌(しんしゅうきゅうこう)』の一角〖七氷帝・アナスタシア〗


「あぁ!五月蝿いっ!‥‥‥‥たくっ!今は大怪我を負って、リハビリ中の単なる銀髪美少女だろうが‥‥‥‥‥飯なら冷凍庫に沢山保存してやってるだろう。好きなの選んでレンチンして食えよ」


「‥‥‥‥フンッ!」

ドガッ!


突然、金髪幼女が俺の足をおもいっきり殴ってきた。

「痛たっ!このアホ幼女!何すんだ!」


「‥‥‥‥幼女じゃない。ルア・カトリク。新しい大国の〖法王〗‥‥‥‥偉い人。跪け偽物パパよ‥‥‥‥」


〖ヘスティア地方・新国家ルア・カトリク〗『ルア法王』


「誰が幼女に跪くかよ‥‥‥‥暴力金髪幼女が」


「ブチッ!‥‥‥‥フンッ!」

スカッ!


「遅いわ!幼女。貴様の遅いわ!攻撃など軽く避け‥‥‥‥」


「何をルアを虐めとるかあぁ!!馬鹿者があぁぁ!!!」


「ぐおぉぉ!!止めろ!膝を蹴るな!!」


「‥‥‥‥‥フンッ!」


「金髪幼女!!お前もかよ!止めろ!!ダブル幼女共!!!」


〖地球〗

火米良義(ひめらぎ)家の旧邸宅』


神成 刹那新居・リビング


「おい‥‥金髪幼女。頬っぺにご飯粒付いてるぞ」


「‥‥‥‥‥金髪幼女じゃない‥‥‥ルア‥‥‥ルア・カトリク。ちゃんと名前で呼べ‥‥‥偽物パパ‥‥‥」


「‥‥‥‥たくっ!ルア。頬っぺたにご飯粒付いてるから取ってやる。ホレッ!」


「‥‥‥ムガァ‥‥‥乱暴‥‥‥‥」


「いや、ソフトタッチだろうが相変わらず口が悪いな。お前本当にアヤネの子供なのか?」


「‥‥‥‥当たり前! (ニカッ!)」


「いや、ニカッ!じゃなくてさぁ」


「カハハハ!今日も美味しいな!刹那の手作り飯は!格別だぞ!カハハハ!」


「お前は、お前で行儀が悪いんだよ。銀髪美少女‥‥穴」


「アナスタシアじゃあ!変なニュアンスで〖神〗の名前を間違えるな。アホ刹那!!」


「‥‥‥‥この銀髪ロリ神が」


‥‥‥‥‥‥何故、俺が今、こんな状態になっているかって?それは魔法世界(アリーナ)での闘いを終え帰還中にまで遡る。



〖次元の狭間〗移動中


「‥‥‥‥うぃ‥‥‥‥」


「「はっ?」」


「やりましたわね。ルアさん!これでまた一緒に入られますわ」


「‥‥‥‥うぃ!‥‥‥ママの知恵の勝利‥‥‥‥」


「はいっ!」


「はいっ!じゃねえよ!何連れて来てんの?一国の新しいリーダー、象徴だぞ!何を拉致って来てんだ!アヤネ!!」


「そ、そうよ。何でアヤネの子が此処に入るの?」


「ま、まぁ、恵ったら。セツ君と私の子供だなんて。恥ずかしいですわ」


「いや、そんな事。一言も言ってないわよ‥‥‥‥どうするのよこの子。今頃、あっちは大パニックよ」


「いいえ、それはご心配なく。昨日の夜、セツ君の部屋に忍び込んで。何とかの水晶というのでルアさんの半身を‥‥‥‥」

ガシッ!


「‥‥‥‥お前か?俺の部屋の奥にある魔道具保管から〖写しの虚像〗を盗んだのは‥‥‥貴様!!」


「イホホホ!!!セ、セツ君!!頬を引っ張らないで!伸びちゃう!伸びちゃいマシュから!!!」


「‥‥‥‥ママを虐めるな!‥‥‥偽物パパ‥‥‥‥」


「はぁー、偽物でも、パパでもないつうの‥‥‥‥どうするか‥‥‥あっちに着いたらもう一度直ぐに戻って‥‥‥‥」


「それは止めておいた方が良いわよ」


「そうですね。彼等に居場所がバレて襲撃されかねませんね」


「だ、誰ですか?この美人さん達は新たな敵です?」

「‥‥‥‥もうツッコミ疲れたんだけど。アヤネ‥‥‥」


おっとお馴染みの異世界帰りの―女神―降臨だ。


「貴女達は優秀なヘファイストス様と‥‥‥ポンコツ二号機のヘスティア様」


「まぁ、フフフ」

「誰がポンコツ二号機よ!」


「お前だ。ポンコツ―女神―‥‥‥おっと失礼。初対面なのに‥‥‥‥しかし、彼処まで良く酷い状態になるまで放置していたな。自分の管轄の土地なんだろう?何してんの?しかも西側はまだ変なのに乗っ取られてるしさぁ。ヘファイストス様を少しは見慣れえ。駄目な―女神―よ」


「し、仕方ないじゃない!思いの外、トルギアス・アトスが強すぎて歴代の〖解放者〗の子達もやられて他地方に逃げちゃうし‥‥‥‥他にも色々と対処してた頃にはあんなグチャグチャな国々になちゃってたんだもん!えーん!!ヘファイストス!新たな〖解放者〗が虐めるよー」


「はい。ヘスティアがお馬鹿さんでごめんなさい。アテナの眷属様」


「えぇ、似たような―女神―を相手にしているのでノーダメージです」


「‥‥‥‥えっ!ちょっと待って!慰めてくれないの?ヘファイストス!仲間でしょう?」


「カハハハ!相変わらず。馬鹿だのう。ヘスティアは!カハハハ」


「‥‥‥‥その声はアナスタシア!貴女。何で此処に?付いて来ちゃったわけ?」


「アリーナからの命令だ。少しの間。〖解放者〗と

共に療養しろとな」


「あぁ、アリーナ様が‥‥‥‥成る程」


「いや、俺は認めてないぞ。穴」


「アナスタシアじゃあ!馬鹿者!」


「フフフ。楽しそうですね‥‥‥‥時間もありませんし。簡単に説明しますね〖解放者〗様」


「簡単な説明てすか?」


「はい!‥‥‥‥今回の貴方の旅で〖ラグナログ(神々の黄昏)〗の〖悪魔〗〖節制〗〖隠者〗〖星〗〖教皇〗を失いました」


「いや、ちょっと待って下さい!ルシファーはまだ生きています!それに彼女には〖節制〗の力が残っていて」


「〖ロマの地下神殿〗で〖神化(しんか)〗を行ったと聴いておりますが?」


ヘファイストス様は俺の目のをじっと見つめて来た。うわぁ、目力強すぎだろう。流石、―女神―。


「え、えぇ、しましたがそれが何か?」


「それに伴い黄金の箱に休息を取らせましたね」


「はい‥‥‥‥(全てお見通しかよ)」


「それにより。ルシファーの〖節制〗は一時的に消息不能とされた様です‥‥‥‥ですから次に起きるまでは欠番扱いでしょうね」


「あぁ、成る程。行方が分からなくなり探し様が無くなったのか‥‥‥‥だから失った扱いにしたと?」


「はい‥‥‥‥そんな感じですね‥‥‥‥もうすぐ〖地球〗に着いてしまいますね。今回は‥‥‥貴方方の彼方で過ごした月日を戻し‥‥‥‥三人‥‥‥‥いえ私達二人が今から渡す〖権能〗は貴方に預けて起きますね。〖解放者〗様‥‥‥‥いつか渡せる日が来ると良いですね」


「え?‥‥‥‥あぁ、そういう事ですか」


ヘファイストス様は何でもお見通しの様だ。アヤネと委員長に今回の報酬(権能)が渡ることによって、また、彼女達を彼方の世界のゴタゴタに巻き込む事を危惧したのだろう‥‥‥‥隣の銀髪美少女氷霊帝アナスタシアと喧嘩を始めたロリ巨乳―女神―ヘスティア様とは全然。違う優秀な神なのだろう。


「では、〖大蛇〗様と〖○○〗様に宜しくお伝え下さい。アナスタシア様も暫くの間。宜しくお願いいたしますね」


「カハハハ!おう!この〖解放者〗の面倒は私が最後まで見るともよ!何たって私は優しい神だからな!カハハハ!」


「フンッ!身体には気を付けなさいよ!じゃあね!アナスタシア‥‥‥気をつけて!」


「カハハハ!あぁ、また会おう。ヘスティア!!ヘファイストスよ!!カハハハ!!」


‥‥‥‥‥なんだ。大親友じゃねえか。この二人!


シュイン!!


〖神成家邸宅〗


「‥‥‥‥着いたの?地球に?」

「戻って来たんですね!此方の世界へ」


「あぁ、ちゃんとな‥‥‥‥」


プルプルプルプル!!ピッ!


「‥‥‥‥へ?何でいきなりスマホで電話してるのよ?しかも同士に二つ?馬鹿なの?」

「星奈さんにでも電話ですか?セツ君。大丈夫ですか?頭、何処かに撃ちましたか?」


くっ!コイツら!この旅で俺に対する遠慮が微塵も無くなりやがって!お仕置きしてやる!


「‥‥‥‥はい!もしもし!天王洲家の方ですか?はい!天王洲 アヤネは今!……………あっ!神無月おばさん!はいっ!恵は今、○○○にいます!はいっ!早く捕まえに来て下さい!お願いします!!」


「か、神成君!!貴方っ!」

「何、居場所をバラしてるんですかあぁぁ!!!」


流石、名門一族。その後の天王洲家と神無月家の対応は早かった。

3分もしないうちに神成家邸宅へ両家の使用人達が複数現れ。暴れる二人を速やかに取り押さえ。それぞれの実家へと拉致されてい行ったのだった。


(こ、この!裏切り者!!!)


(ひ、酷いですわあぁ!!セツ君!ルアさん!私とセツ君のこ………)


(アヤネお嬢様。お下品ですよ………これは新年度からは女学院の方へと数ヶ月の軟禁を…………)


(………恵様もだな。はぁー、両家の淑女が。神成家に迷惑をかけるなど。これはあの場所で再教育を………)


((イヤー!!!!助けてえぇぇ!!))


(………ママ!!)


………………。


こうして金髪幼女と銀髪美少女だけがこの俺の新居へ残ったのだった。


「‥‥‥‥‥野菜嫌‥‥‥」ポイッ!


「ポイッじゃない!ちゃんと食え!好き嫌いするな。金髪幼女」


「‥‥‥‥幼女違う。ルア!」


「フンッ!知るか!」


「‥‥‥‥フンッ!」


「カハハハ!なかなか仲が悪いな!〖解放者〗ルアよ!カハハハ」


こうしてダブル幼女との新生活が始まったのだった。



▽▽▽▽▽


とある大陸の首都・○○○○○


「‥‥‥‥‥あやつは今頃何をしておるのかのう?‥‥‥‥セツナよ」



第三部〖魔王捜索〗編・『もう一度君と』


開幕!

今回から第三部〖魔王捜索〗が始まります。


序盤は地球側の日常回になりますのでよろしくお願いいたします。

日常回はなるべく短く書き終えるつもりです。

すみません

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