聖座決戦・〖ロマ・テレシア教皇と龍族の巫女〗編 No.10 三種の種族と聖騎士部隊
〖貴族信徒特区〗ネイ・エリア
「押し戻せっ!数ではまだまだ此方が優勢なのだっ!こんな痩せ細った奴等などに負けるなっ!」
「ほう?このギルフォードが痩せていると?‥‥‥笑止!!『儀礼』」
「がぁ?いつの間に?‥‥‥‥」ドサッ!
「ギギギ‥‥‥‥栄養感謝‥‥‥‥ズズズ‥‥‥」
「アルラウネ殿!!其処に居られたか?事後処理感謝する。それではなっ!」
《魔王領・元軍隊長ギルフォード・サイウォール》
「‥‥‥‥ギギギ‥‥‥ギルフォードも怪我しないで‥‥‥‥」
《アルトネ大陸・禁忌の森の防人・聖霊樹トレントシーフ・アルラウネ》
「あぁぁ!!や、止めろ!!!がぁ?」
「おや?死んだのかしら?」
「き、貴様!!その方はティアマト地方の上流貴族だぞっ!そ、そんな方を殺すとは正気ではない!」
「‥‥‥‥‥空に帰るから良いのよ。空へね。貴方も来る?良い所よ。〖天空大陸〗は」
《神鳥・ハーピィー・ハルピュイア》
「くっ!誰が行くか!その様な未開の地など‥‥‥‥‥(闘いにすらなっていない‥‥‥‥‥数では尚も此方が優勢なんだ。なのに‥‥‥‥ある少数の者達によって覆されている!神代の化物達によってっ!)」
『副騎士長アルト・マーナイン』
「ハルピュイア!その者はお主がやるのか?それならこのギルフォード‥‥‥‥」
「ギルフォード?‥‥‥‥えぇ、良いわよ‥‥‥‥あぁ、あっちが心配なのね。あっちには‥‥‥‥他大陸の一神様が行ったみたいだから大丈夫じゃないかしら?」
「他大陸の?‥‥‥‥うむ、ならば良しっ!では彼方の部隊に突貫する!ではっ!」
「はいはい‥‥‥‥相変わらずの熱血漢ね。嫌いじゃないわ」
「くっ!俺の前で悠長に会話などして」
「強そうな人達を最初に対象したのは正解よね。何人か寝返りらしているし。お姉さんビックリしたわ」
「何を言っているだ。この神鳥は‥‥‥‥貴様だけでも必ず倒す!そして、マルセユ様達と合流し、残りの者達も殲滅する」
「そう‥‥‥やるのね。でも残念、貴方は死なせられないのよね。〖善行の信徒〗アーマイン君‥‥‥‥貴方は今後のこの国に必要な人なのだそうよ。良かったわね日頃から人を助けていてっ!〖蝶系の舞〗・『イルーダ』」
「人を救ってのロマ・テレシア!そんな事は当然の事。〖テレシア執刀術〗・『アイピース』」
‥‥‥‥ハルピュイアは鳥と蝶とが入り雑じる〖天空大陸〗独自の魔法を放った。赤色に染まる鳥と蝶が副騎士長アルトへと飛んで行く。
一方のアルト・マーナインは〖星〗の魔法を聖騎士専用の剣〖ローゼン〗に注ぎ込みハルピュイア目掛けて放ち相殺させた。
「それ、現代魔法ってやつよね?綺麗でとても良い技ね‥‥‥‥‥でも足りないわね。私を倒すには実力不足だわ。〖蝶系の舞〗・〖イーグル〗」
ハルピュイアの背後に魔方陣現れた。その魔方陣は天空大陸にある天空都市〖ヘルス〗に繋がっており、その中から白き怪鳥〖ハルピュイア・イーグル〗が現れた。
「ピュルルルルルアアァァ!!!!」
「なっ?!何だ?鳥なのか?鳥だとしても大きさが‥‥‥‥」
「フフフ、可愛いでしょう?〖天空大陸〗の生き物よ‥‥‥‥そして、私の眷属。〖ハルピュイア・イーグル〗‥‥‥‥イーグル!行くわよ!『晴』の陣」
「ピュラララララ!!!」
白い羽に力が宿る‥‥‥‥魔法大陸〖エウロペ〗とは違う。全く異なる概念。天空大陸独自の魔法。
〖天候〗〖大気〗〖環境〗の魔法概念がハルピュイア・イーグルから放たれ、白き羽がまるで意思のある鳥ノ群れの如く動き、アルト・アーナインへと向かう。
「また、何かする気なのか?全く知らない力だ?これが他大陸の魔法?‥‥‥‥その前に意識を失わせてやる。白き怪鳥!〖テレシア執刀術〗・『アクロマート』」
アルト・マーナインが所持する、聖騎士の剣〖ローゼン〗から閃光の一振がハルピュイア・イーグルに放たれる‥‥‥‥放たれるが白き羽はその閃光の一振を難なく無効化し、アルト・アーナインの身体へと到達した。
「ぐっ!こんな、羽ごときで攻撃などっ!通じるかっ!!〖テレシア執刀術〗・『アケルナル』」
「ピュルルルルル!!!! 」
「ぐああぁぁ?!!な、何だぁ?」
アルト・アーナインの必死の抵抗も空しく。ハルピュイア・イーグルのただの翼の羽ばたきだけで『アケルナル』は押し返され近くで戦っていた聖騎士へと当たってしまった。
「『白羽の舞』‥‥‥‥未知の力にも怯えず、直ぐに対象するのは凄い事よ‥‥‥‥貴方は強いのね。でも今回は相手が悪かったわ。怒り狂う私達を相手にしているですもの」
「怒り狂うだと?それは俺達が言うセリフだっ!いきなりの新国家の宣言に加え、突然の進行‥‥‥‥そして、戦争‥‥‥‥お前達が起こした結果‥‥‥‥何万もの人が死ぬと思っているんだ?侵略共」
「‥‥‥‥そんなの私には関係無い事だわ」
「何だと?貴様はっ!!!」
「人族や魔術師の尺度で物事を判断しないでほしいわ‥‥‥‥今回の戦争は選定の意味もあったんでしょうね」
「選定だと?」
「‥‥‥‥‥今後のこの地の為の不穏分子の殲滅、廃除、破壊とかでしょう‥‥‥‥‥この地に入る貴族達も今回のどさくさに殺す気なのでしょうね‥‥‥‥誰がこんな事を考えたのかはあえて詮索しないけど。この戦争で新国家側が勝ったら色々と変わるでしょうね」
「変わるだと?我々は強国ロマ・テレシアだっ!そして、それをお導き下さるは天より導きかれしお方。ロマ【教皇】様をおいていない!」
「そう‥‥‥‥でも、あの【教皇】は本当に、〖上〗から贈られた杯を‥‥‥‥金の杯を所持してるのかしらね」
「金の杯だと?貴様っ!さっきから意味の分からない戯れ言ばかり言っているぞっ!【教皇】様は絶体っ!ロマ・テレシアを裕福な国にされた唯一無二のお方だっ!」
「‥‥‥‥洗脳に近いのかしらね?‥‥‥‥まぁ、良いわ。私もこれ以上、この大陸での介入は疲れるもの。解放者さんの恩だげ返したら、帰らしてもらうのだし‥‥‥‥‥戦争が終わってからゆっくり考えれば良いわ」
「だからっ!貴様達のせいでっ!【教皇】様がああぁ!」
「貴方が次に目覚めたらどっちが正しかったのか分かるわ。天空リング起動‥‥‥‥‥〖晴〗のスフィアを‥‥‥‥‥解除」
「ピュルルルルル!!!」
ハルピュイア・イーグルが天高へと飛上り、〖晴〗のスフィアをその白き身体に纏う。
「何をする気だ?これ以上はこの国を‥‥‥‥」
「救われると良いわね。この国も‥‥‥‥そして、貴方も‥‥‥‥ね。『ハルピュイア・テンペスタース(神鳥の晴れの舞)』」
白色の怪鳥が副騎士長アルト・マーナイン目掛けて落ちてくる。
マーナインはその去来する白の怪鳥を立ち尽くしなが見ることしかできなかった。何をもってしても対応不可能と脳が、身体が瞬時に理解したからだった。
「‥‥‥‥何と神々しい光だろうか?‥‥‥‥あぁ、【教皇】様‥‥‥マルセユ様‥‥‥すみません‥‥‥この地を守れずに逝きます‥‥‥‥」
「ピュルルルルルアアァァ!!!!!」
「〖白の両翼〗」
ズザアアアア!!!
副騎士長アルト・マーナインはこの闘いでのダメージで戦争終了後まで気を失い。全てが終わった後に目を覚ます事になる。
その後、彼はこのヘスティア地方に欠かせない〖善行の信徒〗となって活躍する事になるのだった。
「ピュルルルルル!!!」
「とりあえず、此処まですれば彼に対する恩は返せたでしょう‥‥‥‥後は彼と【教皇】次第でこの地の運命も変わる‥‥‥‥勝てると良いわね。解放者さん!」
〖貴族信徒特区〗ネイ・エリアの闘い。
勝利者・《神鳥・ハーピィー・ハルピュイア》
今日の日付で投稿しました。放浪者編
聖座決戦・〖ロマ・テレシア教皇と龍族の巫女〗編 No.9 君が無事で良かったの氷霊帝のセリフの一部を変更致しました。
「〖神気〗が使える猫族の子が主体となり私達は補佐する」辺りのセリフを
↓
「ふむ。久しぶりに使うとしようか!〖青の氷〗をな‥‥‥‥猫族の子と〖魔女〗の者は私の補佐を頼むぞ。始めましてで悪いがな‥‥‥‥三位一体となり時間を作るぞ。油断なき判断を頼む」
に変更致しました。ご迷惑おかけします。本当にすみません。
拳王姫・セシリアが主体ではなく、アナスタシアが主体の戦闘シーンになります。
此方のご報告は活動記録にも記載させて頂きました。
申し訳ありません。
ご迷惑おかけしました。




