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聖座決戦・〖ロマ・テレシア教皇と龍族の巫女〗編 No.2 雷光鞭の威力


テレシア・〖ノイズ〗管理地区・上空


雷光鞭の新たな神代・回帰技。『雷光・赤白蛇竜鞭(せきはくじゃりゅうべん)』を【教皇】に向けて初手から放った。その結果がほぼ無傷とは‥‥‥‥長い闘いになりそうだ。


流石は『ラグナログ(神々の黄昏)』でも最上位の〖主格〗の地位に入る男。一筋縄ではいかないか。


だから、【教皇】と再戦する前に五芒星(ペタルファ)、シリウス、二凶星達を排除したんだ。お陰ですんなりとコイツが出てきてくれたんだが‥‥‥‥‥どうやって倒したものか。


「‥‥‥‥‥雷光鞭『三蛇雷』」


「「「ビャシャアァァァ!!!」」」


俺は【教皇】に向け、三本の雷の蛇鞭を放つ。


「何だ?あれ程の大技を出してといて、二撃目は軽いんじゃないのか?晦冥(かいめい)魔法『黒牙豹(こくがひょう)』」


「ウオォォオオ!!!」


【教皇】の周囲に黒い影が現れ、その影から全身黒色の動物型の影が現れる。


「ハハハハハハ!!何処までやれるかお手並み拝見だ!!噂の担い手!!行けっ!ガジュラ!」


「ウルォォオオ!!!」


「高濃度の魔力残滓の塊が意思を持ってるのか?‥‥‥‥『三蛇雷』」


「「「ジュラララ!!!」」」


俺は一体を得たいの知れない黒豹に、もう二体を【教皇】に向けて放つ。


「ジュララ!!」

「ウオォォ!!」

バリバリバリバリ!!

ズズズズズズズズ‥‥‥‥‥。


何だあれ?雷蛇から放たれた雷撃を‥‥‥‥黒豹が吸収した?


「何だ?何を驚いてやがる?初めて見るか?現代魔法の発展をよう!」


「シャアアア!!!」

「ゴアアアア!!!」


「五月蝿せえんだよ!」雑魚蛇共!!!『黒滅』」


黒いカーテンの様な物が二体の雷蛇を覆っていく。そして二体の雷蛇は黒い闇へと堕ちて行った。


「俺の雷蛇が闇に呑まれた?」


「ハハハハハハ!!何をボーッとしてんだ!偽物野郎!初撃の分だ!死ねぇ!!《神気・●》・『神狩』」


(つっ!ご主人様!避けて下さい!!)


‥‥‥‥‥‥一瞬で間合いを詰められ。心の中(精神世界)に入るウリエルが俺に避ける様に叫んでいるのが俺の脳内に響き渡る。


「くっ!あぁ、分かってる!転移魔法『簡易転移』」シュン!


ズズズズズズズズズ!!!


俺が居た場所に黒色の衝撃が(ほとばし)る。あんな攻撃を〖神性〗持ちが喰らえば一日も持たずに息絶えるだろうか?‥‥‥‥‥【教皇】・トルギアス・アトスが何故、〖ヘル・デア〗に大量のロマテレシアの信徒兵を送り込まなかったのかようやく見えてきた。


トルギアス・アトスは、大量の兵士を送り込まなくても対象できるという大きな自身があったんだろう‥‥‥‥首都・テレシア間際まで進行されても自分自身で時間を掛けて全てを殺すという自信が。


「凄まじい。『神気』だな。トルギアス・アトス」


「‥‥‥‥‥お前‥‥‥‥チッ!転移魔法だと?‥‥‥‥成る程、お前は七聖―女神―の虫か?‥‥‥‥‥直近で俺様が〖時空移動〗を奪われた嫌みか?鬱陶しい野郎だ‥‥‥‥それに何でお前が俺様の技を知っているんだ?何処で調べやがった?」


「‥‥‥‥魔法世界・〖アリーナ〗。神性濃く残り閉鎖的なヘスティア地方で君臨できる訳だ。ヘル・デアル大館に幽閉したいた上位種や多種族の人達もその気になれば殺せると踏んで幽閉していたんだな?アトス」


「俺様の質問を無視しやがったか‥‥‥‥‥それに、成る程。俺様に挑む前に色々と調べていたのか。何処までも小賢しいな!虫共は!」


「『神気』は極一部の者しか知らない世界の禁忌。世界に広がれば、世界の神々や神性持ちは滅ぼされるだろうな」


「だから、俺様が広めない様に衰退させてやったんだよ。俺様が独占できるようにな。神代魔法も同じだ。あんな魔法が広まれば何時かは〖神気〗‥‥‥神殺しの力が広がるからな。当時の神代魔法の第一人者〖トリストメギストス〗の創設者を傘下に入れたんだからな」




‥‥‥‥‥‥‥‥その叫びは喜びと憎悪に満たされていた。神性を持つ存在。全てを憎む様な眼をしていた。


〖アトスの書〗に書いてあった通り。金髪で端正な顔。何かを憎しみを抱いている様な全てを見下している様な眼をし、神代から現代までの長い時間を掛けて、ヘスティア地方を絶望の地へと造り変えた張本人が目の前で騒いでいる。


「ハハハハハハ!!しかし、お前はいつまでで変装してるんだ?偽物野郎‥‥‥‥偽ってばかりでつまらない奴なんだな」


「‥‥‥‥‥俺はお前だけを見ているんじゃない‥‥‥‥この先の長い今後の〖闘い〗の事も考えて行動しているんだ。【教皇】‥‥‥いや、トルギアス・アトス」


「ロマ【教皇】と呼びやがれ‥‥‥‥‥まずはその大量に着けている〖偽装〗魔道具を壊し、貴様の素顔を暴いてやるとしよう。偽装野郎」


「ガジュラ!!!そいつを噛み殺せ!!」


「ウルォォオオ!!!」


「‥‥‥‥‥ただの影は引っ込んでろ。黒猫‥‥‥《神気・聖》・『神白』」


‥‥‥‥‥俺は黒猫の額に掌を静かに乗せた。


「ウルォオ?!」


「消えろ!『白打』」


「ウルオオオアアア!!!!」


俺の〖神気〗の攻撃を食らい、黒猫は塵になって消えていく。


「‥‥‥‥‥偽物野郎。お前まさか‥‥‥‥」


「〖神気〗はお前だけのものじゃない!!良かったな!お前の人生で一番の厄災が来てやったぞ!トルギアス・アトス!!」


「笑わせんなよ!!偽物!!〖神気〗対決と洒落込むか?ハハハハハハ!!」

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