白き魔術師 VS 赤の創設者 No.5 じゃあね
更地と化した〖アルカテル〗
「‥‥‥‥‥惑星の‥‥内側の力を使ったわけ?」
「ただの神明・回帰だったんだけどね。まさか私達以外、全てが塵になるとは思わなかったよ」
「‥‥‥‥そう。ねぇ、魔術師・マーリン」
「ん?なんだい?創設者・リルマーズ」
「貴女は何者なの?それに貴女達。〖魔術院〗が現代魔法や召喚魔法に制限をかけたのは何故?貴女の本当の目的は?何故、〖厄災〗から〖救済〗に転じて現代の魔法使いや魔術師を育成しているの?‥‥‥‥‥‥‥‥負けた私が聞いてもどうせ無駄かしら?」
「‥‥‥‥‥‥そうだね。私はまだ三割程度の力しか使ってないし。朝明けには魔力も戻っているだろうね」
「あっそう。そして、私の魔力はスッカラカンね‥‥‥‥さっきの質問は忘れて良いわ。まぁ、どうせ私が質問したって貴女は間違った応えしか言わないだろうけど‥‥‥‥勝てるのよね?貴女ご自慢の愛弟子さんなら‥‥‥‥あの悪童【教皇】に」
「んー?懸けではあるよ」
「懸け?」
「我が弟子はかつての全盛期だった肉体とそれを制御する魔力を失っているからね‥‥‥‥今の魔力も他者からの恩恵で誤魔化して、神煌具や神霊、神獣達に頼った闘い方をしてるから、危ういといえば危ういんだ」
「ご高名なお師匠様はお厳しいのね‥‥‥‥‥まぁ、良いわ。私にはもう関係ない話だもの」
「関係無いのかい?君は火星なんだよ?そんな事したら、あの悪童に知られたりしたら殺されちゃうよ?」
「‥‥‥‥【教皇】は〖無闇の部屋〗の使用を剥奪されたわよ。私達の目の前でね。だから私を探せないわ」
「剥奪だって?‥‥‥‥〖闇渡り〗を取られるなんて。さぞお困りだろうにね」
「あの【教皇】が大慌てだったわよ‥‥‥‥《次元移動》の魔法なんてそうそうそう取得できるもんじゃないものし。慌てて当然だけどね」
「あぁ、神代からはそういう認識になったんだったね。神話時代の頃の神々は普通に使っていたし。我がアホ弟子がポンポン使ってたから忘れていたよ‥‥‥‥今は〖転移〗〖闇渡り〗〖夢渡り〗〖天界の門〗くらいしか残ってないんだたね」
「何で貴女が神話時代の事を知っているのかは聞かないでおくわ‥‥‥神話の神々と関わるのはもう懲り懲りなのよ。『ラグナログ(神々の黄昏)』なんて特にね‥‥‥‥‥そろそろ行くわ」
「おや?どうしたんだい?いきなり立ち上がって?もっと私に質問を投げ掛けないのかい」
「そろそろ日が昇るもの‥‥‥‥アルカテルの地を吹き飛ばしちゃったしこのまま此処に居ても恨まれるだけだもの。私の事は戦死した事にでもしておいてよ」
「戦死した事にして、リルマーズ。君は何処に行くんだい?」
「〖トリストメギストス〗学園に戻るわよ。その後は‥‥‥‥長い旅に出るわ。あの【教皇】に見つからからないようにね。ほら、あっちに帰りなさい!ライアーラ・ボルケーノ」
「ギャラアアア!!?!」
「グシャアアアア!!」
アルカテルの地が失くなった後も尚、両巨獣は一心不乱に闘っていた。
「おや?まだ闘ってたのかい?お喋りに夢中で気がつかなかったよ」
「あっちはほぼ互角なのね‥‥‥‥ほら〖イシスの地〗へ戻りなさい。闘ってくれてありがとう!ライアーラ」
「ギュラララ!!」シュン!
「〖白銀の大猫〗もお疲れ様。アヴァロンへお帰り」
「グシュアアア!!!」シュン!
ライアーラ・ボルケーノと〖白銀の大猫〗は一体は無事に帰還し、もう一体は別の違う場所へと飛ばされていった。
「‥‥‥‥‥‥行くわ。魔術師・マーリン‥‥‥‥‥勝ちなさいよ!あの悪童【教皇】にっ!」
「‥‥‥‥‥またね。創設者・リルマーズ‥‥‥‥‥あぁ、勝てるさ。我が弟子‥‥‥‥カミナリ セツナ君ならね」
「カミナリ セツナ‥‥‥‥‥それが貴女の弟子の名前なのね‥‥‥‥‥そう‥‥‥‥覚えておくわ‥‥‥‥‥‥じゃあね!マーリン」
「うん‥‥‥また、会おう。リルマーズ」
アルカテルの地は失くなり。
現代の白き魔術師と神代に回帰した赤き創設者は殺し合いそして別れる。
白は残り。赤は姿を眩ませ。闘いは終わった。
六日目の朝が来る。
後世に伝わる六日目戦争が始まる。
白き魔術師 VS 赤の創設者
終。




